日産「キャラバンワゴン」は普通免許で運転できる乗用車では最大となる10人乗車が可能なワゴンです。10人乗車が可能な国産乗用モデルはそれほど多くないため、燃費には特にこだわりがなく燃費性能を確認せずに選ぶこともあるかもしれません。しかし、ガソリン代は高騰することもあるためどのような車であっても燃費性能は確認しておくことをおすすめします。
ここでは、キャラバンワゴンの燃費性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- キャラバンワゴンのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
グレード ボディ長 ルーフ形状 駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) DX/EX/GX ロングボディ 標準ルーフ 2WD 8.9 --- 4WD 8.5 7.9 GX スーパーロングボディ ハイルーフ 2WD 8.7 --- 4WD 8.3 --- - ライバル車である「ハイエースワゴン」よりも低燃費を実現している
- 高速道路の合流や追い越しなどでも不安を感じない加速性能を有している
キャラバンワゴンの燃費性能の特徴
キャラバンは4ナンバー(ロングボディ)、1ナンバー(スーパーロングボディ)の商用バン、2ナンバー(スーパーロングボディ)のマイクロバスに加え3ナンバーの乗用ワゴンがあります。
キャラバンでは2.5Lディーゼルターボエンジンンと2.0L、2.5Lの2種類のガソリンエンジンを採用していますが、ワゴンに搭載されているのは2.5Lガソリンエンジンのみです。ワゴンは2020年9月の改良でエンジンに手を加え、重積載時でも力強い加速を実現しつつ、静粛性や環境性能も向上しています。
キャラバンワゴンのカタログ燃費
キャラバンワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | ボディ長 | ルーフ形状 | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|---|
DX/EX/GX | ロングボディ | 標準ルーフ | 2WD | 8.9 |
4WD | 8.5 | |||
GX | スーパーロングボディ | ハイルーフ | 2WD | 8.7 |
4WD | 8.3 |
キャラバンワゴンの実燃費
キャラバンワゴンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、キャラバンワゴンの実燃費(2023年9月23日時点)は、以下のとおりです。
グレード | ボディ長 | ルーフ形状 | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|---|
DX/EX/GX | ロングボディ | 標準ルーフ | 2WD | --- |
4WD | 7.9 | |||
GX | スーパーロングボディ | ハイルーフ | 2WD | --- |
4WD | --- |
WLTCモードはこれまで日本で使用されてきたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出る国際的に使用されている燃費の計測方法ではありますが、実燃費は気温やヘッドライトなどの電装品の使用、荷物の重量などの要因に左右されるため、ある程度の悪化は避けられないものといえます。
キャラバンワゴンにおいても悪化が見られますが、カタログ燃費との差はわずかなものであり、優秀といえるでしょう。
キャラバンワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較
キャラバンワゴンのライバル車としては、トヨタ「ハイエースワゴン」が挙げられます。ここではハイエースワゴンとキャラバンワゴンのカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「ハイエースワゴン」
出典:トヨタ「ハイエース」特長
国産の大型キャブワゴンを代表する存在がトヨタ「ハイエース」です。ハイエースにも3ナンバーの乗用モデル「ワゴン」と2ナンバーの「コミューター」があります。ハイエースワゴンの搭載エンジンは2.7Lガソリンエンジンで、キャラバンワゴンよりも排気量は大きくなっています。
ハイエースワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | ボディ長 | ルーフ形状 | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|---|
DX/GL | ロング | ミドルルーフ | 2WD | 8.8 |
4WD | 8.1 | |||
グランドキャビン | スーパーロング | ハイルーフ | 2WD | 8.8 |
4WD | 8.1 |
わずかな差ではありますが、キャラバンワゴンはハイエースワゴンよりも排気量が小さい分、燃費は抑えられていることがわかります。
キャラバンワゴンの走行性能
キャラバンワゴンのような車体が大きく、多数の乗員や荷物が乗ることが想定されるモデルでは高速道路の合流時や追い越し時の加速などでパワー不足を感じがちです。
しかしキャラバンワゴンではトルクを向上させ、そういったシーンでもドライバーに不安を感じさせない十分な加速性能を有しています。
また、トランスミッションにはマニュアルモード付きフルレンジ電子制御7速オートマチックを採用。マニュアルシフトモードを使用すれば、ドライバーの意のままのドライビングが楽しめます。
モータージャーナリスト・萩原文博さんのレビュー記事でキャラバンワゴンの走行性能を詳しくチェック!
どのような車でも燃費性能は必ずチェックを
キャラバンワゴンを選ぶ基準は「10人乗りができること」、または「荷物がたくさん積載できること」であり、そのほかの点はあまり気にしない、という声もあります。確かにキャラバンワゴンのようなスペックを持つ乗用モデルはトヨタ「ハイエース」を除きほとんどないので、燃費性能まで確認する必要はない、と思うこともあるかもしれません。
ただし、キャラバンワゴンはボディサイズ、排気量ともに大きい車であるため一般的なファミリー向けのミニバンなどと比較すると燃費はかなり異なります。乗り始めてから燃料費がかかることに驚かないよう、車選びの段階でしっかりと確認することをおすすめします。
よくある質問
Q1:キャラバンワゴンのカタログ燃費はどのくらい?
A:キャラバンワゴンに搭載されているエンジンは2.5Lガソリンエンジンで、WLTCモードカタログ燃費はロングボディ2WD車が8.9km/L、4WD車が8.5km/L、スーパーロングボディ2WD車が8.7km/L、4WD車が8.3km/Lです。
Q2:キャラバンワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較すると?
A:キャラバンワゴンのライバルとしては、トヨタ「ハイエースワゴン」が挙げられます。ハイエースワゴンとキャラバンワゴンの燃費を比較すると、わずかな差ではありますがキャラバンワゴンが低燃費を実現しています。
※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています