スバルの国内フラッグシップモデルとなる「レガシィアウトバック」。レガシィアウトバックは国産車としては大型のモデルであり、その分ガソリン代もかさみます。ガソリンの価格は社会情勢などによって高騰することも多いため、特に低燃費であることを車に求めていない場合でも燃費性能は確認しておくと安心です。
ここでは、レガシィアウトバックの燃費性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- レガシィアウトバックの WLTCモードカタログ燃費は13.0km/L、実燃費は11.2km/L
- ライバル車のトヨタ「ハリアー」やマツダ「マツダ6ワゴン」の燃費には後れを取っている
- 「アクティブトルクスプリットAWD」や「X-MODE」など、走破性を高めるシステムを多数採用
レガシィアウトバックの燃費性能の特徴
現行型レガシィアウトバックの国内向けモデルには、先代モデルよりもダウンサイジングした1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用しました。
低回転域から300Nmを発揮し、しっかりとした加速感が得られ、高速道路での合流や追い越しも気持ちよくスムーズに行えます。また、低燃費技術として通常より少ない燃料でより高い燃焼効率が得られる「リーン燃焼」などを採用し、動力性能と環境性能を両立させました。
また組み合わされるトランスミッション「リニアトロニック」は新型を採用し、変速比幅を拡大することによって高速巡航時の燃費性能を向上させています。
なお、現行型はレギュラーガソリン仕様となっているので、その点で経済性に優れている点も特筆ポイントといえるでしょう。
レガシィアウトバックのカタログ燃費
レガシィアウトバックに採用されているパワーユニットは1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン+リニアトロニックのみで、ハイブリッド車などの設定はありません。駆動方式はAWD(常時前輪駆動)のみです。
レガシィアウトバックのWLTCモードカタログ燃費は13.0km/Lで、グレードによる燃費の差はありません。
レガシィアウトバックの実燃費
レガシィアウトバックに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、レガシィアウトバックの実燃費(2023年12月21日時点)は、11.2km/Lとなっています。
カタログ燃費よりも若干悪化してはいますが、気温などの影響を受ける実燃費はカタログ燃費よりもある程度悪化するのが一般的です。レガシィアウトバックは差が出ているとはいえそれほど大きな数値ではないため、許容範囲のうちといえるのではないでしょうか。
レガシィアウトバックとライバル車の燃費を比較
レガシィアウトバックのライバル車としては、トヨタ「ハリアー」やマツダ「マツダ6 ワゴン」などがあります。ここではこの2車種とレガシィアウトバックのカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「ハリアー」
国産プレミアムSUVの決定版といえる存在のトヨタ「ハリアー」。ステータス感のある内外装のデザイン、高級モデルならではの快適装備の充実度は所有欲を満たしてくれます。
ハリアーのWLTCモードカタログ燃費(プラグインハイブリッド車を除く)は、以下のとおりです。なお、同じパワーユニット内でグレードによる燃費の差はありません。
パワーユニット | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
ガソリン車 | 2WD | 15.4 |
4WD | 14.7 | |
ハイブリッド車 | 2WD | 22.3 |
4WD | 21.6 |
ハイブリッド車はもちろんですが、ガソリン車同士の比較においてもレガシィアウトバックはハリアーの燃費に後れを取っています。
マツダ「マツダ6 ワゴン」
マツダ「マツダ6 ワゴン」は、マツダのデザイン哲学「魂動デザイン」が実現する造形の美しさ、こだわりを感じさせるインテリアデザインなど、マツダならでは美意識が活きた欧州車のような雰囲気を持つステーションワゴンです。
マツダ6 ワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
20S | 2WD | 15.0 |
25S Sports Appearance 25S L Package | 2WD | 14.2 |
XD XD Sports Appearance XD L Package XD 20th Anniversary Edition | 2WD | 17.8 |
4WD | 17.0 |
レガシィアウトバックとマツダ6ワゴンの4WD車の燃費を比較すると、マツダ6ワゴンがより低燃費を実現しています。
レガシィアウトバックの走行性能
現行型のレガシィアウトバックでは、走りと安全性を高める「スバルグローバルプラットフォーム」の採用、さらにボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や構造用接着剤を使用し、軽量高剛性化することで車としての基本性能を大きく引き上げ、運転する楽しさ、上質で快適な乗り心地を実現しています。
また、路面環境や状況に合わせて前後輪に最適なトルク配分を行う「アクティブトルクスプリットAWD」やモードを選択すると駆動力やブレーキを適切にコントロールする「X-MODE」を搭載し、走破性も高めています。
モータージャーナリスト・萩原文博さんの試乗記でレガシィアウトバックの走行性能をチェック!
どのような車でも燃費性能は確認しておこう
レガシィアウトバックは、スバルの国内フラッグシップモデルにふさわしい走行性能を有したモデルです。低燃費を追求するタイプの車ではありませんが、どの程度の燃料費が必要になるのかの目安をつけるためにも、燃費性能を確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1:レガシィアウトバックのカタログ燃費はどのくらい?
A:レガシィアウトバックのWLTCモードカタログ燃費は、13.0km/Lです。グレードによる燃費の差はありません。なお、レガシィアウトバックのパワーユニットは1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン+リニアトロニックの1種類、駆動方式はAWD(常時全輪駆動)のみです。
Q2:レガシィアウトバックの実燃費は?
A:レガシィアウトバックの実燃費は11.2km/Lです。カタログ燃費との差が見られますが、それほど大きな数値ではなく許容できる範囲内といえるでしょう。
Q3:レガシィアウトバックの燃費をライバル車と比較すると?
A:レガシィアウトバックのライバル車としては、トヨタ「ハリアー」やマツダ「マツダ6 ワゴン」が挙げられます。この2車種とレガシィアウトバックの燃費を比較すると、レガシィアウトバックは両車種に燃費の数値では後れを取っています。
※この記事は2023年12月時点の情報で制作しています