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燃料費は車を維持していく上で絶対に無視できないものです。一般的に長期間使用する車の燃費は、わずかな違いであったとしても積もり積もれば大きな差となるので、車選びの際にはカタログ燃費だけでなく実燃費もしっかりチェックすることが重要です。
ここでは、ホンダ「ジェイド」の燃費について紹介します。
この記事のPOINT
- 動力源別カタログ燃費と実燃費はこちら
JC08モードカタログ燃費 実燃費 ガソリン車 17.6~18.0km/L 12.9km/L ハイブリッド車 24.2km/L 17.3km/L - ライバル車であるトヨタ「プリウスα」よりも燃費は劣るが、スバル「レヴォーグ」の燃費にはまさる
- 立体駐車場が利用できるボディサイズ、街なかでも取り回しやすい最小回転半径5.5mを実現
ジェイドの燃費の特徴
ジェイドのハイブリッドモデルにはホンダが独自に開発した「SPORT HYBRID i-DCD」が搭載されています。これは走行環境に応じて最も効率よくエンジンとモーターが活用できるシステムを追求したもので、高いレベルの燃費性能を実現するとともに速度域にかかわらず上質な走りを提供するハイブリッドシステムです。
ガソリン車には1.5L直噴ターボエンジンを採用しました。ターボを搭載することによって力強い加速感を実現していることに加え、走行中のエンジンを低回転化することで燃費向上にも貢献しています。
また、全車に信号待ちなどの停車時に自動でエンジンを停止させるアイドリングストップシステムやエコ運転をサポートする機能を標準装備。燃費性能、環境性能ともに時代に合わせた技術を取り入れています。
ジェイドのカタログ燃費
ジェイドのJC08モードカタログ燃費は以下のとおりです。駆動方式は全グレード2WDのみで、4WDの設定はありません。
ガソリン車
グレード | 燃費 |
---|---|
G Honda SENSING | 18.0km/L |
X Honda SENSING | 18.0km/L |
RS Honda SENSING | 17.6km/L |
ハイブリッド車
グレード | 燃費 |
---|---|
HYBRID X Honda SENSING | 24.2km/L |
HYBRID RS Honda SENSING | 24.2km/L |
ジェイドの実燃費
現在、ジェイドに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ジェイドの実燃費は以下のとおりです。
燃費 | |
---|---|
ガソリン車(全グレード) | 12.9km/L |
ハイブリッド車(全グレード) | 17.3km/L |
JC08モード燃費とは平坦でまっすぐな道を、ライトやエアコンなどを使わないなど一定の条件下で計測されているもので、指標に使われるといってもいい数値です。しかし、日常生活ではナビやライトを使用するのはもちろん、坂道や未舗装路などさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との乖離が生まれるのです。
路面の状態や運転の仕方によって実燃費は変わりますが、平均3割程度はカタログ燃費よりも実燃費が低くなるといわれているため、ジェイドのカタログ燃費と実燃費の差も平均値の範囲内に収まっているといえるでしょう。
ジェイドとライバル車のカタログ燃費を比較
ジェイドのライバルとしては、トヨタ「プリウスα」やスバル「レヴォーグ」などが挙げられるでしょう。ここではこの2車種とジェイドのカタログ燃費を比較してみます。
トヨタ「プリウスα」
ハイブリッド専用車種のミニバンであるトヨタ「プリウスα」は、優れた積載能力と定評のある燃費性能が評価され、長年愛され続けているロングセラーモデルです。
プリウスαのJC08モードカタログ燃費は、全グレードで26.2km/Lです。プリウスαもジェイドと同じく、駆動方式は2WDしかありません。
やはりハイブリッドシステムに定評のあるトヨタ、ジェイドの燃費を上回る数値となっていることがわかります。
スバル「レヴォーグ」
スバルならではのスポーティーさを感じさせる「レヴォーグ」は、運転する楽しさをドライバーが実感できる走行性能の高さが魅力です。
レヴォーグのJC08モードカタログ燃費は以下のとおりです。レヴォーグにはハイブリッド車の設定はなく、駆動方式は4WDのみとなっています。
グレード | 燃費 |
---|---|
1.6GT EyeSight | 16.0km/L |
1.6GT EyeSight Smart Edition | 16.0km/L |
1.6GT EyeSight V-SPORT | 16.0km/L |
1.6GT-S EyeSight | 16.0km/L |
2.0GT-S EyeSight | 13.2km/L |
レヴォーグとの比較では、ジェイドの燃費がレヴォーグを上回る結果となりました。
ジェイドの走行性能
ジェイドではトランスミッションと駆動力のセッティングを最適化することで、心地よい加速感を得られるよう工夫されています。
また取り回しやすいように最小回転半径5.5mを実現しているほか、全高を1,530mmに抑えているため立体駐車場の利用が可能なのもうれしいポイントだといえるでしょう。
モータージャーナリスト・萩原文博さんの試乗記でジェイドの走行性能を詳しくチェック!
燃費をチェックする際は実燃費も確認しよう
燃料費は車の維持費の中でも大きな割合を占めるため、燃費性能はたくさんある車選びのポイントの中でも特に大切な部分だといえるのではないでしょうか。
無理のないカーライフを楽しむためには、カタログ燃費のチェックだけではなく実燃費も確認し、実際にどのくらいの燃料費が必要になるのかを把握しておくことをおすすめします。
※記事の内容は2020年6月時点の情報で執筆しています。