この記事は、 5 分で読めます。
車を維持していく上で無視できないのが燃費。日常的に車を使う方なら特にしっかりとチェックしておきたいポイントです。
ここではスズキの「ハスラー」の燃費に注目しました。カタログ燃費はもちろん、実燃費についてもご紹介します。
ハスラーの燃費の特徴は?
軽トールワゴン譲りの広い室内空間とオフロードでの走破性を持ったユニークな「軽クロスオーバー」として存在感を放つのがスズキ「ハスラー」です。モーターアシストする時間や頻度を従来よりも多くした「S-エネチャージ」や、13km/h以下でエンジンを停止する新アイドリングストップシステムを採用し、低燃費と優れた環境性能を実現しています。
ハスラーのカタログ燃費
ここでは、ハスラーのカタログ燃費をご紹介します。ハスラーにはガソリン車とハイブリッド車、ターボハイブリッド車の3つのパワートレインがあります。グレードとしてはガソリン車の「A」、ハイブリッド車のベースグレード「G」と「Gターボ」、上級グレードの「J」と「Jターボ」の5種類となっています。それぞれすべてに2WD車と4WD車があり、「A」と「G」には各駆動方式にトランスミッションが5速MTとCVTの2種類から選択できます。
「Gターボ」「J」「Jターボ」のトランスミッションはCVTの1種類となっていますが、それぞれで燃費性能に差があります。
ハスラーのJC08燃費は以下の通りです。
ガソリン車
A(2WD、5MT) | 24.8km/h |
A(2WD、CVT) | 26.6km/h |
A(4WD、5MT) | 24.2km/h |
A(4WD、CVT) | 25.6km/h |
ハイブリッド車
G(2WD、5MT) | 26.4km/h |
G(2WD、CVT) | 32.0km/h |
G(4WD、5MT) | 25.6km/h |
G(4WD、CVT) | 30.4km/h |
J(2WD、CVT) | 32.0km/h |
J(4WD、CVT) | 30.4km/h |
ターボハイブリッド車
Gターボ(2WD、CVT) | 27.8km/h |
Gターボ(4WD、CVT) | 26.2km/h |
Jターボ(2WD、CVT) | 27.8km/h |
Jターボ(4WD、CVT) | 26.2km/h |
ハスラーとライバル車のカタログ燃費を比較!
ここではハスラーの燃費をライバル車と比較してみましょう。ダイハツ「キャスト」や三菱「ekクロス」などがハスラーのライバル車にあたるモデルです。
・ダイハツ「キャスト」
都会的な「スタイル」、スポーツ性能に特化した「スポーツ」、アウトドア感のあるデザインが魅力の「アクティバ」の3つの個性の異なるグレードをそろえるキャスト。車速が9km/h以下になるとエンジンを停止する「eco IDLE」や高剛性・軽量化したDモノコックボディなどを採用し低燃費を実現しています。
キャストのカタログ燃費はガソリンの2WD車が30.0km/h、4WD車が26.8km/h。ターボの2WD車が24.8~27.0km/h、4WD車が24.6~27.0km/hです。
ハスラーのガソリン車はキャストよりも燃費が悪いといえますが、ターボハイブリッド車に関してはほぼ同等の数字になっています。またハスラーのハイブリッド車では特にCVTの燃費の良さが突出し、キャストの燃費を上回る数値となっていることがわかります。
・三菱「ekクロス」
2019年に登場したekクロスはプラットフォームやエンジン、CVTなどをすべて新しく開発したモデルです。新たにハイブリッドシステムが採用され、力強い走りと優れた燃費性能を両立させました。
ekクロスのカタログ燃費は2WD車が25.2~29.4km/h、4WD車が22.8~25.4km/h。
ekクロスとハスラーのハイブリッド車との比較では、ハスラーにメリットがあるという結果になりました。
ハスラーの実燃費をチェック
一定の条件下で計測されているカタログ燃費に比べると、荷物を積んだりエアコンを使用したり、さまざ
まな環境の道を走るなどする実燃費は低くなる場合がほとんどで、JC08燃費の場合カタログ燃費と実燃費の差は約3割程度といわれています。
オーナーの実燃費データを収集しているe燃費によるハスラーの実燃費は以下の通りです。
ガソリン車
A(2WD、5MT) | 20.89km/h |
A(2WD、CVT) | データなし |
A(4WD、5MT) | 22.98km/h |
A(4WD、CVT) | データなし |
ハイブリッド車
G(2WD、5MT) | 21.10km/h |
G(2WD、CVT) | 19.67km/h |
G(4WD、5MT) | 20.01km/h |
G(4WD、CVT) | 18.18km/h |
J(2WD、CVT) | 19.67km/h |
J(4WD、CVT) | 18.18km/h |
ターボハイブリッド車
Gターボ(2WD、CVT) | 19.31km/h |
Gターボ(4WD、CVT) | 17.16km/h |
Jターボ(2WD、CVT) | 19.31km/h |
Jターボ(4WD、CVT) | 17.16km/h |
ガソリン車のカタログ燃費と実燃費の差は平均の範囲内に収まっているようですが、ハイブリッド車、ターボハイブリッド車においては残念ながらカタログ燃費と実燃費の差は大きく開いてしまっているようです。
ハスラーの乗り心地は?
燃費性能も大切ですが、車の乗り心地も忘れずにチェックしておきたい部分です。ここではハスラーの乗り心地をご紹介します。
次世代技術「S-エネチャージ」がもたらす快適さ
S-エネチャージは優れた燃費性能を実現しただけではなく、ISG(モーター機能付発電機)にスターターモーター機能を搭載し、アイドリングストップ後の再始動はベルトを介して行います。そのため再始動時のギアの騒音がなく、静かで快適な乗り心地をもたらします。
ドライバーをサポートする機能も充実
細心の注意を要する急な下り坂で、ブレーキ操作なしに一定の速度を保つヒルディセントコントロールを搭載。そのほかにも車線のはみだしやふらつきを警報するシステムを装備しています。運転をアシストすることによってドライバーの負担を減らし、安全で快適な乗り心地に貢献するシステムです。
「S-エネチャージ」によって低燃費を実現したハスラー
長く付き合うことになる車の燃費性能の差は維持費の際に直結するのでしっかりとチェックしたいポイントです。ハスラーは独自の「S-エネチャージ」によって低燃費と静かで快適な乗り心地を手に入れました。2013年に登場したハスラーですが、時代に合わせてしっかりと進化している印象です。
※記事の内容は2019年5月時点の情報で執筆しています。