一定の燃費基準を達成している車は、車に関する税金の軽減措置が得られる時代です。そのため、燃費性能は非常に重要な車選びのポイントといえます。
ここでは三菱「eKクロス」の燃費について解説します。
この記事のPOINT
- 駆動方式別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 21.5~23.3 18.8~19.9 4WD 19.4~21.1 14.5~17.5 - カタログ燃費と実燃費の差は平均値の範囲内
- ライバル車であるホンダ「N-WGN」や日産「デイズ」と同程度の燃費性能である
eKクロスの燃費の特徴
ekクロスは従来よりも低フリクション化・高圧縮比化を実現した新開発のエンジンに高効率オイルポンプと低フリクションベルトを採用した新型CVTを組み合わせ、低速域から高速域までストレスを感じさせない加速性能と燃費の向上を実現させました。
エンジンは660ccの直列3気筒NAエンジンと直列3気筒ターボエンジンの2種類で、いずれのエンジンにもモーターとリチウムイオンバッテリーを使用したマイルドハイブリッドシステムが組み合わされています。
マイルドハイブリッドシステムは減速時に発生するエネルギーで発電し、リチウムイオンバッテリーにその電力を効率よく充電して加速時にはバッテリーの電力を利用してモーターが駆動力をアシストすることで低燃費に貢献します。
eKクロスのカタログ燃費
eKクロスのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
M/G/G Premium | 2WD | 23.3 |
4WD | 21.1 | |
T/T Premium | 2WD | 21.5 |
4WD | 19.4 |
eKクロスの実燃費
eKクロスに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、eKクロスの実燃費(2023年2月23日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
M/G/G Premium | 2WD | 19.9 |
4WD | 17.5 | |
T/T Premium | 2WD | 18.8 |
4WD | 14.5 |
eKクロスのカタログ燃費と実燃費の差は、いずれのパワートレインにおいても平均値の範囲内といえるでしょう。
eKクロスとライバル車のカタログ燃費を比較
eKクロスのライバル車としてよく挙げられる車種に、ホンダ「N-WGN」や兄弟車でもある日産「デイズ」があります。ここでは、この2車種とeKクロスのカタログ燃費を比較してみましょう。
ホンダ「N-WGN」
現行型のホンダ「N-WGN」は2019年8月に販売が開始された2代目モデルで、充実した先進安全技術を備えているのが特徴です。
N-WGNのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
G/L/カスタムL L 特別仕様車 STYLE+ BITTER | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.2 | |
カスタムL・ターボ | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.0 |
eKクロスとN-WGNの比較では、わずかな燃費の数値の違いはありますがほぼ同程度の燃費性能といえそうです。
日産「デイズ」
出典:日産「デイズ」走行・安全
日産「デイズ」は、高速道路においてアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援することでロングドライブ時のドライバーの運転負荷を軽減する「プロパイロット」、事故や急病などの緊急時にオペレーターへのデータ通信と音声通信が可能な先進事故支援システム「SOSコール」を採用するなど、優れた先進性を備えた軽自動車として注目を集めています。デイズのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
S/X | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.0 | |
ハイウェイスターX/ ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 2WD | 23.3 |
4WD | 21.1 | |
ハイウェイスターGターボ/ ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 2WD | 21.5 |
4WD | 19.4 |
デイズとeKクロスとは兄弟車ということもあり、ほぼ同じ燃費性能となっています。
eKクロスの走行性能・乗り心地
eKクロスの乗り心地や快適なドライブをサポートする機能も確認しておきましょう。
静かで快適な室内空間
eKクロスでは、エンジン音を抑制するためにエンジンを包み込むように吸音・遮音材を配置し、走行中に室内に入り込む騒音を低減して走行中でも会話が楽しめる静かで快適な車内空間を確保しています。
高速道路 同一車線運転支援技術「マイパイロット」の採用
eKクロスには、高速道路でアクセル・ブレーキ・ステアリング操作のアシストを行い、急加速や急ブレーキ、急ハンドルの少ない安心・安全で快適なドライブをサポートする高速道路 同一車線運転支援技術「マイパイロット」が採用されています。
モータージャーナリスト・萩原文博さんの試乗記でeKクロスの走行性能をチェック!
燃費はさまざまな面からチェックしておこう
燃費性能を確認する際にはカタログ燃費だけではなく、実燃費やライバル車との比較など、さまざまな面から確認するようにしましょう。そうすることによってカタログ燃費だけでは見えてこなかった燃費事情が判明することもあります。
しっかりと燃費を確認して車を選び、充実したカーライフを実現してください。
よくある質問
Q1:eKクロスのカタログ燃費はどのくらい?
A:eKクロスでは新開発のエンジンに新型CVTを組み合わせて燃費を向上させていることに加え、いずれのエンジンにもモーターとリチウムイオンバッテリーを使用したマイルドハイブリッドシステムを搭載し、低燃費を実現しています。eKクロスのWLTCモードカタログ燃費は2WD車が21.5~23.3km/L、4WD車が19.4~21.1km/Lです。
Q2:eKクロスの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:eKクロスの実燃費は2WD車が18.8~19.9km/L、4WD車が14.5~17.5km/Lです。eKクロスのカタログ燃費と実燃費の差は平均値の範囲内といえるでしょう。
Q3:eKクロスの乗り心地は?
A:eKクロスでは吸音材や遮音材を最適配置し、車内に入り込む騒音を少なくして静かで快適な室内空間を確保しています。また、高速道路 同一車線運転支援技術「マイパイロット」を採用するなど、急ハンドルや急ブレーキのない安全で快適なドライブが楽しめるように工夫されています。
※この記事は2023年2月時点の情報で制作しています