カーライフには、さまざまな維持費が必要です。燃料費はその中でも大きな割合を占めるものであり、維持費の目安を把握するためには燃費性能を確認しておくことが大切といえます。
ここでは、マツダ「CX-8」の燃費性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- CX-8の WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
エンジン 駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) SKYACTIV-G 2.5
(ガソリン)2WD 12.4 9.6 4WD 12.2 9.3 SKYACTIV-G 2.5T
(ガソリンターボ)2WD 12.0 13.0 4WD 11.6 7.8 SKYACTIV-D 2.2
(ディーゼル)2WD 15.8 13.0 4WD 15.4 12.4 - トヨタ「ランドクルーザープラド」の燃費は上回るが、日産「エクストレイル」の燃費には後れを取っている
- 車両制御技術「G-ベクタリング コントロール プラス」を全車に搭載し、揺れの少ない快適な乗り心地を実現
CX-8のパワートレインの特徴
2017年12月に販売が開始されたCX-8のパワートレインは、当初クリーンディーゼルエンジンのみのラインナップでした。「SKYACTIV-D 2.2」と呼ばれるクリーンディーゼルエンジンは2020年12月の改良を受け、以前よりも出力を向上させてパワフルな加速性能に磨きをかけています。
また、2018年10月には2.5L直列4気筒NA(自然吸気)ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」と2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」をラインナップに追加し、パワートレインの選択肢の幅を広げました。
CX-8のカタログ燃費
CX-8のWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。なおCX-8は6人乗りと7人乗りの設定がありますが、乗車定員の違いによる燃費の差はありません。
エンジン | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
SKYACTIV-G 2.5 (ガソリン) | 2WD | 12.4 |
4WD | 12.2 | |
SKYACTIV-G 2.5T (ガソリンターボ) | 2WD | 12.0 |
4WD | 11.6 | |
SKYACTIV-D 2.2 (ディーゼル) | 2WD | 15.8 |
4WD | 15.4 |
CX-8の実燃費
CX-8に乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、CX-8の実燃費(2023年8月11日時点)は以下のとおりです。
エンジン | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
SKYACTIV-G 2.5 (ガソリン) | 2WD | 9.6 |
4WD | 9.3 | |
SKYACTIV-G 2.5T (ガソリンターボ) | 2WD | 13.0 |
4WD | 7.8 | |
SKYACTIV-D 2.2 (ディーゼル) | 2WD | 13.0 |
4WD | 12.4 |
WLTCモードはこれまで日本で使用されてきたJC08 モードよりも実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法とされていますが、それでもカタログ燃費と実燃費のあいだには若干の差が生じるのが一般的です。
CX-8 においてもすべてのエンジンで差が見られ、中でもガソリンターボエンジン4WDの差が大きいことがわかります。
CX-8とライバル車のカタログ燃費を比較
CX-8と同じく3列シートを備える国産SUVとしては、排気量や車格は若干異なりますがトヨタ「ランドクルーザープラド」や日産「エクストレイル」などが挙げられます。ここでは、この2車種とCX-8のカタログ燃費を比較してみます。
トヨタ「ランドクルーザープラド」
その悪路走破性と信頼性の高さから世界的に高い人気を誇る本格クロスカントリー車、トヨタ「ランドクルーザー」譲りの走破性と、オンロード性能を融合させたランドクルーザーの弟分といえるモデルが「ランドクルーザープラド」です。
ランドクルーザープラドのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。ランドクルーザープラドも5人乗り、7人乗りの選択ができますが、CX-8 と同じく乗車定員の違いによる燃費の差はありません。
エンジン | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
ガソリン | 4WD | 8.3 |
ディーゼル | 4WD | 11.2 |
CX-8の4WD車とランドクルーザープラドとの比較では、CX-8の燃費がランドクルーザープラドを上回っています。
日産「エクストレイル」
SUVらしいタフさを感じさせるエクステリアと4WD性能の高さに加え、充実した先進安全技術や運転支援システムが魅力の日産「エクストレイル」。現行型は日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の専用車となり、よりスマートなスタイルに進化しています。
エクストレイルのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
S | 5名 | 2WD | 19.7 |
X | |||
G | |||
S e-4ORCE | 5名 | 4WD | 18.4 |
X e-4ORCE | |||
7名 | 18.3 | ||
G e-4ORCE | 5名 | 18.4 |
CX-8とエクストレイルの比較では、エクストレイルに軍配が上がる結果となりました。
CX-8の走行性能や乗り心地
CX-8では、ステアリング操作に応じてエンジンの駆動トルクを変動させることに加え、ブレーキによる姿勢安定化制御を搭載した「G-ベクタリング コントロール プラス」を採用し、ドライバーのイメージどおりの走りや安定性の向上、揺れの少ない快適な乗り心地を実現しています。
また、4WD車には悪路からのスムーズな脱出をサポートする「オフロード・トラクション・アシスト」を標準装備し、高い悪路走破性を持つのも特筆すべきポイントでしょう。さらに2022年の大幅改良時には、スイッチで走行モードが切り替えられる「Mi-Drive」が搭載され、マツダならではの「人馬一体の走り」をより追求しています。
モータージャーナリスト・萩原文博さんのレビュー記事でCX-8の走行性能をチェック!
パワートレインの選択肢が豊富なCX-8
CX-8はマツダならではのクリーンディーゼルエンジンに加え、ガソリンエンジンを2種類設定し、パワートレインの選択肢が豊富です。燃費性能はパワートレインによって異なるため、予算や車の使用シーンも考慮に入れ、納得できる燃費性能を持つ1台を選んでください。
よくある質問
Q1:CX-8のカタログ燃費はどのくらい?
A:CX-8には2.2Lのディーゼルエンジンと2.5L直列4気筒NAガソリンエンジン、2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジンの3種類のエンジンがラインナップされています。WLTCモードカタログ燃費は、ガソリンエンジン2WD車が12.4km/L、4WD車が12.2km/L、ガソリンターボエンジン2WD車が12.0km/L、4WD車が11.6km/L、ディーゼルエンジン2WD車が15.8km/L、4WD車が15.4km/Lです。
Q2:CX-8の実燃費は?
A:CX-8の実燃費はガソリンエンジン2WD車が9.6km/L、4WD車が9.3km/L、ガソリンターボエンジン2WD車が13.0km/L、4WD車が7.8km/L、ディーゼルエンジン2WD車が13.0km/L、4WD車が12.4km/Lです。
Q3:CX-8の走行性能や乗り心地は?
A:CX-8は全車に車両の安定性を高める車両制御技術「G-ベクタリング コントロール プラス」を標準装備し、ドライバーのイメージどおりの走りや揺れの少ない快適な乗り心地を実現しています。さらに2022年の大幅改良時にはスイッチで走行モードが切り替えられる「Mi-Drive」が搭載され、マツダならではの「人馬一体の走り」をより追求しています。
※この記事は2023年8月時点の情報で制作しています