積載性が高く、実用性を重視する方に人気のあるステーションワゴン、トヨタ「カローラツーリング」は実用性の高さに加え、先進性や燃費性能にも優れていると人気のあるモデルです。
ここでは、カローラツーリングの燃費性能について、詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- カローラツーリングのWLTCモードカタログ燃費と実燃費はこちら
パワートレイン 駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) ガソリン車 2WD 17.8~19.1 --- ハイブリッド車 2WD 27.3~29.5 23.1 E-Four 24.9~27.8 22.3 - 2022年10月の一部改良でパワートレインを一新
- ライバル車である「マツダ6ワゴン」よりも低燃費を実現している
カローラツーリングの燃費性能の特徴
2019年9月に登場したカローラツーリングは、当初1.8Lガソリンエンジンと1.2L直噴ターボエンジン、そして1.8Lエンジンを搭載するハイブリッドシステムの3種類のパワートレインが用意されていました。
しかしその後、2022年10月の一部改良時にパワートレインを一新し、1.2L直噴ターボエンジン、1.8Lガソリンエンジンは廃止され、ガソリンモデルは新開発された1.5Lダイナミックフォースエンジン1種類となりました。
この1.5LダイナミックフォースエンジンはTNGA(Toyota New Global Architecture)の思想に基づき設計されたもので、小型化・軽量化を追求するとともに、ロングストローク化などの高速燃焼技術と直噴技術を組み合わせ、優れた燃費性能と軽快な走りを両立しています。
ハイブリッドシステムもすべての電動モジュールを一新した新型の1.8Lハイブリッドシステムに換装され、モーター出力を向上。低燃費であることはもちろん、これまで以上にシームレスな加速とダイレクトな走行フィーリングを実現しました。
カローラツーリングのカタログ燃費
カローラツーリングのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 19.1 |
G | 2WD | 19.0 |
W×B | 2WD | 17.8 |
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 29.5 |
E-Four | 27.8 | |
G | 2WD | 29.3 |
E-Four | 27.5 | |
W×B | 2WD | 27.3 |
E-Four | 24.9 |
カローラツーリングの実燃費
カローラツーリングに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、カローラツーリングのハイブリッド車の実燃費(2023年6月15日時点、ガソリン車はデータなし)は、以下のとおりです。
駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 23.1 |
E-Four | 22.3 |
WLTCモードカタログ燃費は国際的に使用されている燃費の計測方法であり、これまで日本で使用されてきたJC08モード燃費よりも実燃費に近い現実的な数値が出るとされています。
カローラツーリングにおいてはカタログ燃費と実燃費のあいだに若干の差が見られますが、実燃費はどうしても気温や運転の仕方などの影響によってカタログ燃費よりも悪化する傾向があるため、許容できる程度の差であるといえるのではないでしょうか。
カローラツーリングとライバル車の燃費を比較
海外では人気のあるステーションワゴンですが、国産モデルでは比較できる車種はかなり限られます。ここでは、車格は若干異なりますがマツダのステーションワゴン「マツダ6ワゴン」とカローラツーリングの燃費を比較してみましょう。
マツダ6ワゴン
マツダ車ならではの造形の美しさ、ステーションワゴンの域を超えた優雅なたたずまいが印象的なマツダ「マツダ6ワゴン」。
マツダ6ワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
20S | 2WD | 15.0 |
25S Sports Appearance/ 25S L Package | 14.2 | |
XD/XD Sports Appearance/ XD L Package/ XD 20th Anniversary Edition | 2WD | 17.8 |
4WD | 17.0 |
マツダ6ワゴンとカローラツーリングの燃費を比較すると、カローラツーリングの燃費がマツダ6ワゴンを圧倒しています。
カローラツーリングの走行性能・乗り心地
2019年9月にセダンの「カローラ」と同時に販売が開始されたカローラツーリングは、トヨタの新世代の車づくりの理念基づいたTNGAプラットフォームの採用によってボディの高剛性化・低重心化を図り、フラットな乗り心地と優れた操縦安定性を実現しています。
また運転中の目線の動きや旋回時の姿勢など、ドライバーが感じる動きを解析して最適化したサスペンションを採用し、運転のしやすさを追求している点も特筆すべきポイントといえるでしょう。
モータージャーナリスト・萩原文博さんの試乗記でカローラツーリングの走行性能を詳しくチェック!
ハイブリッド車の燃費の良さが魅力のカローラツーリング
ハイブリッド技術に定評のあるトヨタらしく、カローラツーリングのハイブリッド車の燃費性能はかなりの高いレベルを維持しています。また、ガソリン車においても優秀でほかのステーションワゴンと比較しても引けをとらないので、燃費にこだわる方でも満足できるのではないでしょうか。
燃費性能は車の維持費に関わる部分だけに、しっかりとチェックして納得のできる燃費性能を有した車を選ぶようにしましょう。
よくある質問
Q1:カローラツーリングのカタログ燃費はどのくらい?
A:カローラツーリングは2022年10月の一部改良でパワートレインを一新し、現在は新開発の1.5Lダイナミックフォースエンジンと、電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムを採用しています。WLTCモードカタログ燃費は、ガソリン車(2WDのみ)が17.8~19.1km/L、ハイブリッド2WD車が27.3~29.5km/L、E-Fourが24.9~27.8km/Lです。
Q2:カローラツーリングとライバル車の燃費を比較すると?
A:カローラツーリングのライバル車としては、車格が異なりますがマツダ「マツダ6ワゴン」などのステーションワゴンが挙げられます。マツダ6ワゴンとカローラツーリングの燃費を比較すると、カローラツーリングがより低燃費を実現しています。
※この記事は2023年6月時点の情報で制作しています