一般的にガソリン車よりも燃費がいいといわれているハイブリッド車であっても、車種ごとに燃費性能は異なります。そのため車選びの際にはガソリン車、ハイブリッド車にかかわらず燃費性能を確認することが大切です。
ここでは、トヨタ「カムリ」の燃費についてご紹介します。
この記事のPOINT
- カムリのWLTCモードカタログ燃費と実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) X 2WD 27.1 21.2 E-Four 21.6 18.4 G/G“レザーパッケージ”
WS/WS“レザーパッケージ”2WD 24.3 21.2 E-Four 21.6 18.4 - カムリはハイブリッド専用車で、2.5Lダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、優れた燃費性能を実現している
- ライバル車であるホンダ「アコード」やマツダ「マツダ6 セダン」よりも低燃費である
カムリの燃費の特徴
10代目となる現行型カムリは、先代モデルに引き続きハイブリッド専用車種として2017年7月に登場しました。
エンジンには電動式連続可変バルブタイミング機構VVT-iEを搭載し、優れた動力性能と環境性能、低燃費を実現する「2.5Lダイナミックフォースエンジン」を採用。さらに進化し続けるハイブリッドシステムを組み合わせることで、高い次元での低燃費を実現しています。
カムリのカタログ燃費
カムリのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 27.1 |
E-Four | 21.6 | |
G/G“レザーパッケージ” WS/WS“レザーパッケージ” | 2WD | 24.3 |
E-Four | 21.6 |
カムリの実燃費
カムリに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、カムリの実燃費(2022年10月27日時点)は2WD車が21.2km/L、E-Fourは18.4km/Lとなっています。
WLTCモードはこれまで日本で使用されてきたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出るといわれている燃費の計測方法です。
しかし、日常生活では坂道や未舗装路などさまざまな場所で走行したり、重たい荷物を積み込んだりライトやエアコンを使用したりすることから、どの車でもある程度のカタログ燃費と実燃費とのあいだに乖離が生まれます。カムリにおいても、2WD、E-Fourともに差が見られます。
カムリとライバル車のカタログ燃費を比較
カムリのライバル車としては、ホンダ「アコード」やマツダの「マツダ6 セダン」などが挙げられるでしょう。ここではこの2車種とカムリのカタログ燃費を比較してみます。
ホンダ「アコード」
ホンダ「アコード」は、カムリと同じくハイブリッド専用車種です。2モーター式のハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載し、優れた燃費性能とダイレクトでスムーズな加速を両立させているのが特徴です。
アコードのWLTCモードカタログ燃費は22.8km/L。2WD車のみで4WD車の設定はありません。カムリが2.5L、アコードが2.0Lという排気量の差があるので単純比較はできませんが、燃費の数値だけで比較するとアコードよりもカムリの燃費の数値が優れている、という結果になりました。
マツダ「マツダ6 セダン」
マツダのフラッグシップセダンである「マツダ6 セダン」。マツダならではの造形の美しさや上質感、そしてスポーティーな走りが魅力のモデルです。
マツダ6 セダンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
20S/20S PROACTIVE/ 20S Black Tone Edition | 2WD | 6AT | 15.0 |
25S L Package | 2WD | 6AT | 14.2 |
25T S Package/25T Black Tone Edition | 2WD | 6AT | 12.4 |
XD/XD PROACTIVE/XD L Package/ XD Black Tone Edition (ディーゼル) | 2WD | 6AT | 17.8 |
6MT | 19.6 | ||
4WD | 6AT | 17.0 | |
6MT | 18.8 |
マツダ6 セダンとの比較においても、カムリがより低燃費を実現していることがわかります。
カムリの走行性能や乗り心地
カムリには意のままの走りや快適な乗り心地を実現するための技術が採用されています。ここでは、カムリの走行性能や乗り心地について見ていきましょう。
TNGAプラットフォームと新開発のサスペンションがもたらす意のままの走りと安定した乗り心地
現行型カムリで採用されている「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」プラットフォームは、重量バランスや車両安全性を向上させるとともに重心を下げることでドライバーの意のままの走りや操縦安定性を実現し、横揺れの少ない安定した乗り心地を確保しました。
また、ステアリング操作に対する応答性を向上させるとともに長時間のドライブでも疲労を感じにくいサスペンションを開発し、TNGAプラットフォームと組み合わせることでより優れた走行性能と上級セダンにふさわしいフラットな乗り心地を実現しています。
ハイブリッド車ならではの燃費性能と走行性能の高さが魅力のカムリ
カムリは意のままの走りを実現する走行性能の高さや、安定した乗り心地を備えたモデルです。ハイブリッド技術に定評のあるトヨタならではの燃費性能の良さも兼ね備え、従来の4ドアセダンのイメージを覆す魅力のあるモデルだといえるでしょう。
よくある質問
Q1:カムリのカタログ燃費はどのくらい?
A:カムリのWLTCモードカタログ燃費は2WD車が24.3~27.1km/L、E-Fourが21.6km/Lです。
Q2:カムリの燃費をライバル車と比較すると?
A:カムリのライバル車としては、ホンダ「アコード」やマツダ「マツダ6 セダン」が挙げられます。カムリはこの2車種よりも低燃費を実現しています。
Q3:カムリの走行性能や乗り心地は?
A:カムリではTNGAプラットフォームと新開発のサスペンションの採用によりドライバーの意のままの走りと優れた操縦安定性、揺れの少ない安定した乗り心地を実現しています。
※この記事は2022年10月時点の情報で制作しています