車選びの重要ポイントのひとつといえる燃費性能。燃費性能は燃料費を左右するだけではなく、一定の基準をクリアしている場合は税金の軽減措置も受けられるのでよく確認するべきといえます。
ここでは、スズキ「ソリオバンディット」の燃費性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ソリオバンディットの WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
グレード 駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) HYBRID MV 2WD 19.6 16.4 4WD 18.4 18.5 HYBRID SV 2WD 22.3 17.0 - ソリオバンディットは2種類のハイブリッドシステムを採用している
- ライバル車であるトヨタ「ルーミー」の燃費を上回る
ソリオバンディットの燃費の特徴
現行型のソリオバンディットは、1.2L直列4気筒ガソリンエンジンにISGという名のモーター機能付き発電機と専用のリチウムイオンバッテリーを採用したマイルドハイブリッドシステム搭載モデルとして2020年12月に登場しました。このマイルドハイブリッドシステムは減速時のエネルギーを利用して発電し、その電力を加速時に使用してエンジンをモーターでアシストすることで、燃料の消費を抑制します。
さらに2年後の2022年12月には、駆動用モーターと伝達効率に優れたオートギヤシフト(AGS)を組み合わせ、モーターのみのEV走行も可能なハイブリッドシステム搭載モデルをラインナップに追加しました。
このほかにも、ブレーキペダルを踏んで停車する際の減速時、約13km/h以下になると自動でエンジンを止めて無駄な燃料消費を抑制するアイドリングストップシステムなど燃費向上に貢献する技術を組み合わせ、低燃費を実現しています。
ソリオバンディットのカタログ燃費
ソリオバンディットでは、マイルドハイブリッドモデルは2WDと4WDが選択できますが、ハイブリッドモデルは2WDのみで4WDの設定はありません。
ソリオバンディットのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID MV | 2WD | 19.6 |
4WD | 18.4 | |
HYBRID SV | 2WD | 22.3 |
ソリオバンディットの実燃費
ソリオバンディットに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ソリオバンディットの実燃費(2023年8月13日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID MV | 2WD | 16.4 |
4WD | 18.5 | |
HYBRID SV | 2WD | 17.0 |
実燃費は走行時の気温や荷物の重量、道路環境などの影響を受けるためカタログ燃費よりもある程度は悪化するのが一般的といえます。ソリオバンディットではマイルドハイブリッド2WD車とハイブリッド車は実燃費がカタログ燃費よりも悪化していますが、マイルドハイブリッド4WD車ではカタログ燃費と差のない数値を実現しています。
バンディットとライバル車のカタログ燃費を比較
ソリオバンディットのライバル車としては、トヨタ「ルーミー」や三菱「デリカD:2」が挙げられるでしょう。ここでは、ソリオバンディットとこの2車種のカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「ルーミー」
軽自動車並みの取り回しやすさと居住性・積載性を両立させたトヨタ「ルーミー」は、ソリオバンディットのライバル筆頭といえるモデルです。
ルーミーはノーマルタイプとカスタムタイプの2種類があり、ノーマルタイプはソリオバンディットのべースモデルであるソリオ、カスタムタイプはソリオバンディットと競合します。
ルーミーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 18.4 |
4WD | 16.8 | |
G | 2WD | 18.4 |
4WD | 16.8 | |
G-T | 2WD | 16.8 |
カスタムG | 2WD | 18.4 |
4WD | 16.8 | |
カスタムG-T | 2WD | 16.8 |
ソリオバンディットとルーミーの比較では、ソリオバンディットに軍配が上がる結果となりました。
三菱「デリカD:2」
三菱「デリカD:2」のカスタムタイプはソリオバンディットのOEMモデルで、エンブレム以外、エクステリアにほとんど違いはありません。ただし、デリカD:2 ではハイブリッド車のラインナップはなく、マイルドハイブリッド車のみの展開です。
デリカD:2のマイルドハイブリッド車のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 19.6 |
4WD | 18.4 |
兄弟車だけあって同じパワートレインを採用しているため、ソリオバンディットとデリカD:2の燃費は同じ数値となっています。
ソリオバンディットの走行性能・乗り心地
2020年12月に登場した現行型のソリオバンディットは、全長が従来モデルから70mm延長されているにもかかわらず、最小回転半径は従来モデルと同じ4.8mのままなので、Uターンも楽にできる優れた小回り性能を維持しています。
また、静粛性に優れたK12C型デュアルジェットエンジンを採用していることに加え、バンパーやスポイラーなどの形状を工夫して空気抵抗や風切り音を低減させているため、会話も楽しめる静かな室内空間を確保しました。
毎日安心して利用できる低燃費、それが魅力
ソリオバンディットは2種類のハイブリッドシステムを搭載しており、優れた燃費性能を持つモデルです。毎日使用する車はわずかな燃費の差であっても長い目で見ると大きな燃料費の差となるため、車選びの際にはしっかりと燃費性能を確認しておきましょう。
よくある質問
Q1:ソリオバンディットのカタログ燃費はどのくらい?
A:ソリオバンディットでは発進時や加速時にエンジンをモーターでアシストするマイルドハイブリッドと、駆動用モーターを搭載しEV走行も可能なハイブリッドの2種類のハイブリッドシステムをラインナップしています。WLTCモードカタログ燃費はマイルドハイブリッド2WD車が19.6km/L、4WD車が18.4km/L、ハイブリッド車(2WDのみ)が22.3km/Lです。
Q2:ソリオバンディットの実燃費は?
A:ソリオバンディットの実燃費はマイルドハイブリッド2WD車が16.4km/L、4WD車が18.5km/L、ハイブリッド車が17.0km/Lです。実燃費は気温などの外的要因の影響を受けるためカタログ燃費よりもある程度は悪化するといえますが、ソリオバンディットのマイルドハイブリッド4WD車はカタログ燃費と差のない実燃費を実現しています。
※この記事は2023年8月時点の情報で制作しています