長年多くの方に親しまれている軽自動車のスタンダードモデル、スズキ「アルト」。スーパーハイトワゴンの流行もあり軽自動車は高額化している傾向がありますが、そういった流れの中においても軽自動車ならではの経済性を維持し続けている1台であり、現行型はかなりの低燃費を実現しています。
ここでは、アルトの燃費性能について詳しく見ていきましょう。
この記事のPOINT
- アルトのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 25.2~27.7 31.4 4WD 23.5~25.7 --- - アルトのマイルドハイブリッド車の燃費は軽自動車トップ(2022年6月、スズキ調べ)を実現
- アルトの燃費はライバル車であるダイハツ「ミライース」を上回る
アルトの燃費性能の特徴
2021年12月に登場した現行型のアルトは、高い熱効率によって優れた環境性能と幅広い速度域でのスムーズな走りを両立させたR06D型エンジンに、「ISG」と呼ばれるモーター機能付き発電機と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを新たに導入しました。加速時にモーターがエンジンをアシストし、これまで以上の低燃費を実現します。
また、マイルドハイブリッドシステムを搭載しないグレードには減速時に発生するエネルギーで発電・充電し、その電力を電装品に供給してガソリンの消費を抑える低燃費技術「エネチャージ」を組み合わせています。
アルトのカタログ燃費
アルトのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。なお、アルトのマイルドハイブリッド2WD車の燃費は軽自動車トップ(2022年6月時点、スズキ調べ)を達成しています。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
A/L | 2WD | 25.2 |
4WD | 23.5 | |
HYBRID S/HYBRID X | 2WD | 27.7 |
4WD | 25.7 |
アルトの実燃費
アルトに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、アルトの実燃費(2022年7月8日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
A/L | 2WD | --- |
4WD | --- | |
HYBRID S/HYBRID X | 2WD | 31.4 |
4WD | --- |
実燃費は気温や荷物の重量、道路環境などに左右されるためカタログ燃費よりもある程度の悪化が見られるのが一般的ですが、アルトのマイルドハイブリッド2WD車においてはカタログ燃費を上回っています。
アルトとライバル車のカタログ燃費を比較!
アルトのライバル車の筆頭といえるのが、ダイハツ「ミライース」です。ここではミライースと、アルトの派生車種であるスズキ「アルトラパン」とアルトの燃費を比較してみましょう。
ダイハツ「ミライース」
ダイハツ「ミライース」は買いやすい価格帯と低燃費を実現した、軽自動車ならではの経済性の良さを体現するモデルです。
ミライースのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
B/B“SA III” | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.2 | |
L/L“SA III“ | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.2 | |
X“SA III” | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.2 | |
G“SA III” | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.2 |
マイルドハイブリッド車の設定がある分、アルトがより低燃費を実現しています。
スズキ「アルトラパン」
かわいらしいエクステリアデザインが特徴のスズキ「アルトラパン」。見た目にも使い勝手の良さにもこだわりたい、そんな欲張りな方にぴったりの1台です。
アルトラパンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
G | 2WD | 26.2 |
4WD | 24.6 | |
L | 2WD | 26.2 |
4WD | 24.6 | |
X | 2WD | 26.2 |
4WD | 24.6 |
アルトラパンとの比較においても、アルトのマイルドハイブリッド車の燃費がアルトラパンを上回っています。
アルトの走行性能・乗り心地
出典:スズキ「アルト」外観
アルトは軽量・高剛性で衝突安全性能、走行性能に優れたプラットフォーム「ハーテクト」の採用、さらにバックドア、センターピラー、サイドドアを環状骨格構造とすることでボディ全体の高剛性化を向上させ、安定した快適な乗り心地を実現しています。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でアルトの走行性能を詳しくチェック!
毎日使用する車だからこそ燃費性能にはこだわりたい
通勤や買い物、送迎など日常生活に寄り添う車において、ガソリン代を左右する燃費性能はとても重要です。その点、アルトは軽自動車トップ(2022年6月、スズキ調べ)の低燃費を実現しており、燃料費を気にすることなく毎日安心して使用できるモデルといえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:アルトにはどのような低燃費技術が搭載されているの?
A:現行型のアルトは「ISG」と呼ばれるモーター機能付き発電機と専用リチウムイオンバッテリーを搭載するマイルドハイブリッドシステムを採用しました。また、マイルドハイブリッドシステムを搭載しないグレードには、減速時に発生するエネルギーを利用して発電・充電し電装品に使用することで燃料消費を抑える「エネチャージ」が組み合わされています。
Q2:アルトのカタログ燃費はどのくらい?
A:アルトのWLTCモードカタログ燃費はガソリン2WD車が25.2km/L、4WD車が23.5km/L、マイルドハイブリッド2WD車が27.7km/L、4WD車が25.7km/Lです。
Q3:アルトとライバル車のカタログ燃費を比較すると?
A:アルトのライバル車であるダイハツ「ミライース」と比較すると、アルトがミライースよりも低燃費を実現しています。また、アルトの派生車種であるスズキ「アルトラパン」との比較においても、アルトのマイルドハイブリッド車がアルトラパンよりも優れていることがわかります。
※この記事は2022年7月時点の情報で制作しています