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【女子軽キャンパー森風美さん】今の軽キャンライフは宿命だった?!独占インタビュー

【女子軽キャンパー森風美さん】今の軽キャンライフは宿命だった?!独占インタビュー
【女子軽キャンパー森風美さん】今の軽キャンライフは宿命だった?!独占インタビュー

女子軽キャンパーとして活動するインフルエンサー、 森風美(もりふうみ)さんに、どうして軽キャンパーになったのか、その経緯から、今後やってみたいこと、キャンパー初心者へのアドバイスまで根掘り葉掘り聞いてみました!

インタビュイー:森 風美さん(以下、敬称略)
インタビュアー:宇野 智(筆者)

森さんの軽キャンピングカーの様子はこちらの動画から


どうして軽キャンパーになったのか?

宇野:現在、どんな活動をされているのか、詳しく教えてください。

森:活動のメインは、インフルエンサーとしてInstagramやTwitter、YouTubeで自分のアウトドアスタイルを発信しています。あとは、このような取材を受けたり、テレビのキャンプ特集や車中泊特集の番組では、先生として出演したり、裏方でコーディネートするといったこともしています。もうひとつは、女子キャンパーを集めて情報発信する「なちゅガール」という女性のためのアウトドアWebメディアを運営しています。
もう、アウトドアなんでも屋さん、という感じです。

どうして軽キャンパーになったのか?

森さんの軽バン。ホンダ バモス ホビオ2012年式(平成25年1月登録)。2018年で生産終了となったが今でも人気で、中古車市場では価格が高め。ミッドシップ(エンジンが前輪と後輪の間にある)レイアウトとよく回るエンジンでホンダらしさが光る。ボディカラーは純正のまま。

宇野:どういう経緯で今の活動に至ったのですか?

森:子供のころから家族でよくキャンプに行っていたんですが、大学2年のときに、ソロキャンプにハマッたのがきっかけですね。就活が忙しくなる前に1年休学して、このままキャンプ関係のメーカーや出版社に就職しようかどうか悩みながら、1年間仕事としてのキャンプをいろいろ試してみたんです。
そうしているうちに、テレビやラジオなどいくつかのメディアから仕事をいただけるようになって、「なちゅガール」の立ち上げをして、大学を卒業してそのまま今の活動に至っているんです。
いわば、子供のころからずっとキャンプしている人が、そのままヌルヌルっと大人になった感じです(笑)。

宇野:生まれ落ちた瞬間からキャンパーになる運命だったんですね。

森:そうですね。「森 風美」も本名なんです。

宇野:てっきり、こういう活動をされているので芸名のようなものかと思っていましたが、素敵なお名前そのままだったんですね。「名は体を表す」。親御さんのセンスが良いですね。

森:そうかもしれません。そういうことにしておいてあげましょう(笑)。

どうして軽キャンパーになったのか?

左サイドのテーブル、右サイドのマガジンラック、板張りのフロアなどのすべてが取り外し可能なつくりに。森さんは最近の引越しのとき、すべて外して荷物を運んだそう。

宇野:初めから軽バンのスタイルだったのですか?

森:キャンパーを始めたとき、車の免許をもっていなかったんですよ。そのころは、キャリーバッグ1個にソロキャンプ道具を詰めて「キャリーキャンプ」で「島キャンプ」によく行っていたんです。それが今の活動のルーツです。

宇野:なるほど。今後何かやってみたいことはありますか?

森:この車で北海道に行ったことがないので、行ってみたいですね。あとは、今は、ソロキャンパーですけど、いつか私に子供ができたら、このクルマだとちょっと狭いので、キャンピングトレーラーを牽引して家族で旅をしてみたいですね。軽自動車でも牽引できて、牽引免許不要なタイプが出てきていますので。

どうして軽キャンパーになったのか?

森風美さんから、これから始めようとする方へのアドバイス

宇野:女子軽キャンパーの第一人者として、これから軽キャンパー・軽バンライフを始めてみたいと考えている方へのアドバイスをお願いします。

森:まずは、フロアを布団でもなんでもいいのでフラットにすることと、窓にカーテンなど目隠しをすることですね。この2点を最初にすると、快適に眠れるので、安心して車中泊できますよ。

宇野:確かに。その2点だけでも車中泊がすぐにできちゃいますね。

森:そうですね。あともっと快適にするなら、ポータブル電源があるといいですね。

宇野:お気に入りのアイテムはありますか?

森:ポータブルタイプのプロジェクターですね。夜、寝る前とか天井に投影して見ています。あと、バッテリータイプのヘアアイロン。車中泊するとき、車内の湿度が高かったり、逆に低すぎたりして朝起きると髪がボサボサになるんですよね。ポータブル電源があれば普通のヘアアイロンが使えますけど、軽い車中泊ならバッテリータイプがおすすめです。

宇野:さすが、女子軽キャンパーらしいアイテム!

森風美さんから、これから始めようとする方へのアドバイス

映画「スター・ウォーズ」のキャラクター「R2-D2」のデザインを模したポータブル・プロジェクター。森さんが手に持つのが、バッテリータイプのヘアアイロン。

内装を板張りにすると車検に通らない?

ここで、森さんからクルマの専門家ということで私に逆質問が。

森:バンライフ仕様にカスタムしたい人みんなが気になっていることかと思いますが、私のクルマは天井を板張りにしているんですが、木材だと厚さ3mm以上から車検OKとか、難燃素材の証明がないと車検に通らないとかネットに書いてあることってバラバラで……、実際のところはどうなんですか?

内装を板張りにすると車検に通らない?

天井は板張り。森さんの車に使用した木材は車検OK。

宇野:すみません、きちんと調べないとわかりません(汗)。

取材後、軽自動車検査協会に確認

軽自動車検査協会 練馬支部に電話して確認したところ、内装の素材は本革、鉄、木なら厚さ3mm以上であれば車検に通るが、それ以外の素材はメーカーが製品に付属させた難燃証明書が車検時に必要とのことでした。なお、この基準は登録車(いわゆる普通車)も同じ。この規定は、NALTEC(独立行政法人自動車技術総合機構)の「審査事務規程」第7章 7-40-1-2 に掲載されています(規程掲載ページはこちら)。

森:私のクルマは、ユーザー車検で通しに行きましたが、きちんと通りました!

宇野:車検基準があいまいなところは、検査員によって判断が変わってくるということをよく聞きます。心配が少ないのは、自動車整備工場やショップなど、車検をやってくれるところと仲良くなって、きちんと車検を通してもらうことですね。

取材後、軽自動車検査協会に確認

木製の窓枠は、森さんの自作。脱着可能なようにマグネットで取り付け。車内は100円ショップで売っているものが多用されている。

おすすめホイールは?

森:あと、ホイールを変えようかなと思っているんですけど、おすすめありますか?女子キャンパーにおすすめのかわいいものとかないですか?

宇野:いろいろありますね。好みもありますけど。難しいですね。ホイールの選び方のアドバイスとしては、「鉄チン(てっちん)」と呼ばれるスチールホイールと、アルミホイールの2種類があります。スチールホイールはとても頑丈で、岩場などを走ってホイールを強打しても大丈夫ですが(限度はあります)、アルミホイールだったら割れてしまう、ということがあります。

森:私は、どちらかといえばハードなところをよく走りますね。

宇野:荒れた道をガンガン走るなら、鉄チンのほうがいいかもしれないですね。オフロード系タイヤを履いたほうがいいかもです。

おすすめホイールは?

センスが光るアイテムの数々。

森:おすすめのオフロード系タイヤは何ですか?

宇野:私が乗っている軽バン「スバル サンバーバン(自社生産最終モデル)」では、トーヨータイヤの「オープンカントリー R/T」を履いていますが、とてもいいですよ。オンロード性能も考えられたオールシーズンタイヤで、泥道・雪道にも対応しています。乗り心地もいいです。あと、ヨコハマタイヤの「ジオランダー」もいいですね。私は、アルミホイールを履かせています。タイヤが重たいと乗り心地が悪くなったり、操縦安定性が悪くなったりしますね。

森:去年の冬、スタッドレスタイヤを履いたとき、タイヤだけでこんなに変わるんだと、びっくりしました。

宇野:例えば、重たい靴と軽い靴、どっちが速く走れるか、歩きやすいかと同じですね。しかし、本格的なオフロード走行でなければ(オートキャンプ場の未舗装路、河原くらいであれば)、アルミホイールでも大丈夫でしょう。逆にデザイン重視で、鉄チンにホイールキャップというのもありですね。

森:組み合わせが色々あって悩んじゃいます。

宇野:あと、少し車高を上げるのもおすすめです。「ちょい上げ」とも呼ばれていますが、車検対応の、5cmほどリフトアップするというのも最近の流行りです。キャンプ場の凸凹が大きいところでも走りやすくなりますし、河原を走れたりなど行動範囲も広がります。私も来月やりますよ。

森:お金が結構かかってしまいそうですね……!

宇野:いや、そんなにかからないです。タイヤとホイールとセットで5〜7万円(軽バンの場合)、リフトアップは私が頼んでいるところでは、スプリング交換、工賃込みで6万円弱でした。

森:意外と安いんですね!私の車、フロントバンパーとリアバンパー周りをホンダのかつての名車「ステップバン」仕様に変えようかと思っていまして、これがミニマム80万円ぐらいかかるから……。

宇野:80万円!タイヤ・ホイール交換とリフトアップ合わせたら100万!

森:お金がんばって貯めなきゃ(笑)。

宇野:足回りなど走りの面にも目を向けてもらうと、軽バンライフ・軽キャンパーライフはもっと充実すると思いますよ。

取材後記:自由気ままに自分の世界を作ること。意外とお金はかからない。

森風美さんへのインタビュー取材を通じて筆者が感じたのは、自由気ままに、自分が好きなように自分の世界を作っていくことがポイントなんだろうな、ということでした。そして、意外とお金がかからないことにも改めて気がつきましたね。

森さんは、フロント・リアバンパーの周りの変更に80万円をかけようかどうかで悩んでいらっしゃいましたが(どんな仕上がりなのかがとても気になる)、そのほかのものは、100円ショップで買ったものでDIYするなど、それほどお金がかかっているような様子はありませんでした。

そもそも維持費が安い軽バン。軽キャンパー・軽バンライフが気になっている方、ぜひ森風美さんのSNS、YouTube、Webサイトを見て参考になさってください。

プロフィール

プロフィール

森 風美

年間80泊するほどキャンプを愛し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信しているキャンプ女子。
幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響で、キャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=27年。
女性のためのアウトドアWEBメディア「なちゅガール」の編集長を務め、女子キャンパーのライフスタイルモデルとしてはもとより、テレビ・雑誌・イベント出演など幅広い分野でも活動している。
著書に「はじめよう!ソロキャンプ」(山と渓谷社)。

なちゅガール https://nachu-girl.com/

公式サイト https://www.morifuumi.com/

Twitter https://twitter.com/fu_uyu

Instagram https://www.instagram.com/fu_u.m/

YouTube UCZX62080MjO3fPoWXp3gZVQ

(撮影・取材・文)宇野 智

※記事の内容は2022年8月時点の情報で執筆しています。

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