走行性能や燃費性能、エクステリアのデザインなど、車選びのポイントはさまざまありますが、内装デザインや収納などの内装も重要な部分です。内装はドライバーだけでなく同乗者に与える影響も大きいので、しっかりと確認しておきましょう。
ここでは、スバル「XV」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- SUVらしいスポーティーさを持った内装デザイン
- 新プラットフォームの採用によってゆとりのある室内空間を確保
- 後席には6:4分割可倒式シートを採用しているため、座席アレンジによる荷室の拡大が可能
XVの室内空間の特徴
都会的で洗練されたエクステリアデザインが人気のXVの内装は、スバルのデザインフィロソフィーである「Dynamic×Solid」を反映した立体的で大胆なものになっています。
ドライブの快適性に大きく影響するシートの座り心地を追求するのはもちろん、ステッチなど細かい部分まで緻密に計算された内装はSUVらしいスポーティーさとデザイン性を兼ね備え、乗る人の気分をアクティブに盛り上げるインテリアデザインがXVの持ち味です。
新プラットフォームの採用によって以前よりもゆとりのある室内空間を実現。前席のみならず後席の足元にもゆとりを持たせ、長時間のドライブでも窮屈さを感じることなくゆったりとくつろげるようになっています。
XVのグレードごとの内装
ここからはスバルXVのグレード別の内装について見ていきましょう。
シンプルを極めた「1.6i EyeSight」
ベースグレードにあたる「1.6i EyeSight」では扱いやすいトリコット素材のシートを採用。ブラックを基調にすっきりとまとめられたインテリアですが、インパネ加飾パネルやフロントのインナードアハンドル加飾パネルにカーボン調素材が使用され、SUVらしいスポーティーさを感じさせます。
メーターバイザーリングやパワーウィンドウスイッチにはピアノブラック調、ベンチレーショングリルのセンター部分やシフトパネルにはシルバー塗装が施されていますが、それ以外に余分な加飾はなく、実用性を重視したシンプルな内装がこのグレードの持ち味といえるでしょう。
本革シートが選択可能な「1.6i-L EyeSight」
「1.6i-L EyeSight」の標準装備のシート素材は「1.6i EyeSight」と同じトリコット素材ですが、オプションでブラックの本革シートが選択可能です。
本革シートが選択できる車種は数多くあってもそのほとんどが最上級クラスもしくはそれに次ぐ高級グレードのみに設定されていることが多いですが、XVではベースグレードの「1.6i EyeSight」以外で選択可能であるのは特筆すべきポイントでしょう。
シート以外にもステアリングホイールやシフトレバーもオプションで本革巻を選択することが可能です。
また、フロアコンソールリッドやフロント&リアのドアアームレストなど、よく手がふれる部分にソフトパッドをあしらい、質感を向上。さらにオレンジステッチを随所にあしらい、SUVらしいアクティブさとスタイリッシュさをプラスしています。
なお、このグレード以上ではインパネ加飾パネルにはダークシルバー金属調が組み合わされます。
本革が使用され、質感がアップする「2.0e-L EyeSight」
2.0L直噴水平対向ガソリンエンジンを搭載する「2.0e-L EyeSight」では、本革巻のステアリングホイールとピアノブラック調加飾付き本革巻シフトレバーが標準装備になります。
このほか、パワーウィンドウスイッチの加飾パネルがメッキになるほかは、ほぼ「1.6i-L EyeSight」と変わりありません。
スポーツペダルが装備される「2.0e-S EyeSight」
「2.0e-S EyeSight」ではアクセル、ブレーキ、フットレストがアルミパッド付きのスポーツペダルになります。
標準シートはオレンジステッチが施されたトリコットと合成皮革のコンビシートになり、スポーティーさと上質さを演出しています。
スタイリッシュな内装が魅力の最上級グレード「Advance」
最上級グレード「Advance」では、ステッチがブルーになり、先進性を感じさせるのが特徴です。また、シート素材はトリコットと合成皮革で「2.0e-S EyeSight」と変わりありませんが、カラーがネイビーとチャコールになります。
なお、「Advance」で本革シートを選択した場合、カラーリングはネイビー×ブラックになり、ほかのグレードとは一線を画したスタイリッシュさと上質さを演出します。
XVの座席周りの収納
ドライブ中の快適性を左右する収納もしっかりと確認しておきましょう。
センタートレイ
ハンドタオルやスマートフォンなどの小さな物の収納に最適なトレイです。電源ソケットが全車に標準装備されるほか、「1.6i-EyeSight」以外のグレードには、スマートフォンなどの充電に便利なUSB電源が2個付属しています。
フロアコンソールボックス
フロントシートのメインの収納となるフロアコンソールボックスは深さもあり収納力は抜群。2.0Lモデルにおいてはソフトパッドトリムを備えたコンソールリッドを採用し、アームレストとしての快適性にもこだわっている印象です。
前席カップホルダー
出典:スバル「スバルXV」ユーティリティ パッケージング&カーゴルーム
カップホルダーは運転席・助手席のどちらからでも使いやすい横置きレイアウトを採用。
出典:スバル「スバルXV」ユーティリティ パッケージング&カーゴルーム
「e-BOXER」搭載グレードでは、カップホルダーにシルバーリングが追加され、質感を高めています。
グローブボックス
車検証や自賠責保険証の収納場所として使用されるグローブボックスは照明付きです。暗い車内でも保管しているものを探しやすいよう工夫されています。
フロント&リア大型ドアポケット(ボトルホルダー付き)
左右のフロント&リアドアにはペットボトルのほかにも地図や手帳などが収納できるポケットが装備されています。
リアシートセンターアームレスト(「1.6i EyeSight」を除くグレードに標準装備)
出典:スバル「スバルXV」ユーティリティ パッケージング&カーゴルーム
後席のアームレストには、カップホルダーが2個装備されています。
XVの荷室&座席アレンジ
出典:スバル「スバルXV」ユーティリティ パッケージング&カーゴルーム
スバルXVの荷室は開口部の幅を広くして、大型の荷物でも楽に積み降ろしできるように工夫されています。荷室容量は「e-BOXER」モデルが340L、1.6Lモデルは385Lを確保しているので、ゴルフバック3個を積み込むことが可能です。
汚れものなどの収納などに便利なサブトランクも装備されています。
出典:スバル「スバルXV」ユーティリティ パッケージング&カーゴルーム
出典:スバル「スバルXV」ユーティリティ パッケージング&カーゴルーム
また、後席には6:4分割式のシートを採用しているので、荷物の大きさに合わせてさまざまな座席アレンジも可能です。
SUVらしいインテリアと収納力を兼ね備えたスバルXV
スポーティーさを感じさせる内装や座席アレンジによる拡大が可能な荷室、平均的な座席周りの収納も備えたXVですが、USB電源やリアシートセンターアームレストが「1.6i-EyeSight」には装備されないなど、グレードによって収納が異なる部分があります。
車選びの際には内装の質感はもちろん、収納の充実度や使い勝手もよく確認して自身に最適なものを選ぶようにしましょう。
よくある質問
Q1:スバルXVの室内空間の特徴は?
A:新プラットフォームの採用により、後席の足元に余裕を持たせたゆとりのある室内空間を確保しているため、長時間のドライブでも窮屈さを感じることなくくつろげます。また、ドライブの快適性に大きく影響するシートの座り心地や、ステッチなど細かい部分までこだわった質の高い内装が持ち味です。
Q2:XVでは本革シートの設定がある?
A:はい、本革シートを標準装備するグレードはありませんが、オプションでの設定があります。最も値段の安いエントリーグレード「1.6i EyeSight」を除くグレードで選択可能です。なお、最上級グレードを除くグレードにはブラックの本革にオレンジステッチのシート、最上級グレード「Advance」はネイビーブラックにブルーのステッチが組み合わされます。
Q3: XVには荷物がたくさん積める?
A:マイルドハイブリッド「e-BOXER」搭載モデルは340L、1.6Lモデルは385Lの荷室容量を確保しており、ゴルフバッグを3個積み込むことができます。また、後席には6:4分割可倒式のシートを全車標準装備しているため、乗車人数や荷物の大きさ・量に合わせてフレキシブルな座席アレンジが可能です。
※記事の内容は2021年5月時点の情報で執筆しています。