車選びのポイントとなる車の内装は、居心地の良さを左右する重要なポイントです。特にアウトドア志向で長距離ライドや悪路走行も多い日産「エクストレイル」だけに、いかに室内空間が快適か、荷物はどれくらい詰めるのか、といった内装の仕様は必ずチェックしたいもの。
ここでは、エクストレイルの内装の特徴やグレードごとに異なる仕様について紹介します。
この記事のPOINT
- ブラックを基調とした重厚感のある内装
- 「20Xi」はオプションの選択肢が広がる
- エクストレイルの2列シート車の荷室容量はクラストップレベル
エクストレイルの室内空間の特徴は?
タフな環境でもぐんぐん走りながら、都会的な外観デザインに特徴があるエクストレイルですが、インテリアにも細部まできめ細やかな配慮が行き届いています。
内装はブラックを基調とした重厚感あふれるデザインで、長距離ドライブでもゆったり過ごせる落ち着いた雰囲気がありながら、セカンド可倒式シートや防水加工でシートアレンジ自在、汚れた荷物も気にせずに積めるたくましさが魅力といえるでしょう。
どんな路面でも快適&安全に運転できる実用性とデザイン性を両立させているのが、エクストレイルならではの実力といえます。
グレードごとの内装の違いは?
エクストレイルのおもなグレードは「20S」や「20Xi」「20Xi レザーエディション」。エクストレイルではこれに加え「NISMO パフォーマンスパッケージ」や「エクストリーマーX」など多くの選択肢がありますが、ここではこの主要3グレードについて紹介します。
シンプルながら充実した機能が備わった「20S」
ベーシックな「20S」グレードは、黒を基調としたシックな印象の内装デザインが特徴です。重厚感がありながら重たすぎず、ゴージャスすぎない絶妙な配色は、長時間ライドが多いアウトドア仕様のSUVらしいリラックスできる雰囲気。シート素材はセルクロスの防水シートが採用されており、アウトドアなどでも汚れや水濡れを気にせず使用できるように配慮されています。
エアコンはマニュアルですが、保温保冷機能付きのカップホルダーが前席・セカンドシートともに標準装備されていて便利。ほかにも10インチのタブレットが入るコンソールボックスなど、室内を快適に過ごせるユーティリティが備わっています。
ステアリングの位置を上下に調節可能なチルト機構や、前後を調整できるテレスコピック機構も採用されているので、運転しやすいベストポジションが維持できるのもうれしいポイントでしょう。
3列シートが選択できる「20Xi」グレード
「20Xi」は、インテリア自体は「20S」を踏襲したものになっており、デザインはほとんど変わりません。異なるのはステアリングホイールとシフトノブが本革巻きになっている程度です。
しかし、このグレードでは5人乗りの2列シートモデルに加えて、7人乗りの3列シート車がラインナップされているのが最大の特徴です。3列シート車が選択できるのはエクストレイルではこのグレードのみ。2列シート車・3列シート車いずれの場合でも、運転席と助手席、セカンドシートの左右にシートや背もたれ部分を素早く暖める「クイックコンフォートシートヒーター」が標準装備になっており、寒い季節でも快適にドライブを楽しめるように工夫されているのも魅力的です。
開放感を高め、アウトドアライフをさらに楽しめる「パノラミックガラスルーフ」が選択できるのはこのグレードからです。また標準仕様は防水シート・防水フロアですが、クロスシート&カーペットインテリアの選択も可能です。
ラグジュアリーな本革シートが魅力的な「20Xi レザーエディション」
2020年1月の一部改良で追加された最上級グレード「20Xi レザーエディション」は、本革シートを採用したラグジュアリー感のあふれるグレードです。
本格SUVであるエクストレイルに上質さや高級感をプラスしたい方には最適なグレードだといえるでしょう。本革のやわらかい質感を引き立たせるタンカラーもスタイリッシュな印象です。
なお、2020年11月の一部改良では、タンカラーに加えてブラックも選択できるようになりました。エクストレイルのスポーティーさやクールさを損なわずにさりげない上質さを内装にプラスしたい方にはいい選択肢になるのではないでしょうか。
そのほかの内装の仕様は「20Xi」に準じます。
エクストレイルの座席周りの収納
車選びで内装をチェックする際には、デザインに加えて収納の使い勝手についてもしっかりと確認しておきましょう。
カップホルダー(保温保冷機能付き)
エクストレイルのカップホルダーは保温保冷機能付き。これはうれしいポイントでしょう。温かい飲み物も冷たい飲み物も適温にキープしてくれます。
また、カップホルダーは間仕切りを取り外しできるようになっているので、間仕切りを外せばメガネケースや財布などを置ける小物入れとしても利用できます。
センターコンソールボックス(アームレスト付き)
エクストレイルのセンターコンソールボックスはかなりの大容量。10インチタブレットPCが入るサイズです。スマートフォンの収納スペースも設置されています。
グローブボックス(ダンパー付き)
車検証や自賠責保険証などの書類入れとして使用されることの多い助手席前のグローブボックスは、開けると容器がせり出してくるタイプで、中身が確認しやすいように配慮されています。
このほか、オーバーヘッドコンソールや前席シートバックポケット、ボトルホルダー付きのドアポケットなどがエクストレイルには備わっています。
ラゲッジスペースはクラストップレベルの大容量
エクストレイルがミドルクラスSUVでトップクラスの人気を誇る理由のひとつに、ラゲッジスペースの大きさがあります。2列シート、3列シート車ではそれぞれセカンド・サードシートが可倒式になっており、ラゲッジルームは最大で高さ845mm、奥行き1,745mm、幅1,305mm、荷室容量は2列シート車の場合セカンドシートが標準の状態で565Lと、クラストップレベル(2020年10月、日産調べ)の積載量を誇ります。
3列シート車の場合はサードシートを折りたたむと荷室容量は445Lを確保。いずれにしても十分な広さでしょう。荷物が多くなりがちなキャンプなど、アウトドアも存分に楽しめます。
また、「20Xi」以上のグレードでは、インテリジェントキーを携帯していればリアバンパーに足をかざすだけでバックドアを開けられる「リモコンオートバックドア」機能も標準装備されるため、荷物で手が空かないときも楽に荷物を積み降ろしでき、便利です。
防水仕様で汚れた荷物だってへっちゃら!
「20Xi レザーエディション」を除くグレードでは、シートはもちろんラゲッジスペースにもすべて防水加工が施されているので、サーフボードやフィッシングツール、オフロードバイクなど、泥や雪、水などがついてもアフターケアがスムーズ。アウトドアライフで活躍するアイテムも汚れを気にすることなく積み込めるタフさがエクストレイルの強みといえます。
エクストレイルの内装の魅力をしっかりチェック!
車選びにあたっては走行性能や安全性能が重要なことはもちろんですが、車内で長く過ごすことが多いSUV車の場合は特に車内の空間デザインやインテリアはとても大切なチェックポイントです。より快適なカーライフのために、しっかりと比較検討し、細部までよく確認しておきましょう。
よくある質問
Q1:エクストレイルの内装の特徴は?
A:エクストレイルの内装はブラックを基調とした落ち着きと重厚感あふれるデザインとなっています。ロングドライブも快適に過ごせるように細やかな配慮が見られると同時に、防止シートや防水フロアなどを採用し、アクティブなカーライフにも対応できるなど、どのようなシーンにも対応できる頼もしさが魅力といえるでしょう。
Q2:エクストレイルのグレードごとの内装の違いは?
A:「20S」と「20Xi」のあいだにはそれほどインテリアデザインの差はありませんが、「20Xi」では3列シートの選択が可能なことに加え、「パノラミックガラスルーフ」やカーペットインテリアのオプション設定があります。「20Xi レザーエディション」では、本革のシートが標準装備されます。
Q3:エクストレイルの荷室は十分に荷物が積める?
A:エクストレイルの2列シート車はセカンドシート標準状態で565Lと、クラストップレベル(2020年10月、日産調べ)の荷室容量を誇ります。3列シート車はサードシートを折りたたんだ状態で445L。2列シート車よりも若干容量が少ないとはいえ、積載能力はかなりのものがあります。アウトドアなど荷物が多いシーンでも十分活躍してくれるでしょう。