センターピラーレスを採用してドア開口部を拡大し、使い勝手をよくした「ミラクルオープンドア」が特徴のダイハツの軽スーパーハイトワゴン、タント。
使い勝手の良さが多くのママに支持されていますが、タントにはミラクルオープンドア以外にも使い勝手をよくするための様々な工夫があります。
ここではタントの内装の質感や室内空間の広さなどの居住性や収納について、ご紹介します。
タントの内装
タントの内装・シート・インパネ
タントの内装はベージュをベースにしているので明るく開放感があります。シートには撥水加工を施したファブリックが使用されています。
汚れにくくお手入れも簡単なので、 小さな子供がいても安心ですね。撥水加工は全グレードに施されているのも嬉しいポイントです。なお、標準グレードの X グレード以上ではすっきりとしたイメージになるブラックのインテリアパックもオプションで用意されています。
インパネはベージュの濃淡で統一感があります。センタークラスターのカラーがブラック、もしくはプレミアムシャインブラックとなりベージュのインテリアの中でアクセントとして存在感を放っています。
X”ホワイトアクセントSA Ⅲ”のシートは、撥水加工の専用ファブリックと防汚加工のホワイトソフトレザー調のコンビシートに。センターコンソールもクリアホワイトとなります。
タントカスタムの内装・シート・インパネ
タントのエアロモデルであるタントカスタムは、ブラックの引き締まったインテリアが特徴です。シートはブラックのフルファブリックシートに。
インパネもブラック、センタークラスターや運転席助手席のドアアームレストは艶のあるプレミアムシャインブラックとなり、インテリアを引き締めています。
”トップエディションSA Ⅲ”のシートは、専用ファブリックとソフトレザー調のコンビシートにシルバーステッチが施されます。センターコンソールやドアアームレストもプレミアムシャインディープブルーになり、よりゴージャスな雰囲気になっています。
タントの座席周りの収納をチェック
次は、座席周りの収納をチェックしてみましょう。まずは前席周りの収納です。特に記載のないものはタント、タントカスタム共通です。
インパネアンダートレイ(運転席)
ステアリングホイールの奥に財布が入る程度の細長いスペースが装備されています。
インパネセンターポケット
センタークラスターの下部にスマートフォンが収納できるサイズの小さなポケットが用意されています。ガムなどの小物入れとしてもいいかもしれません。
インパネアッパーボックス(運転席)(タントカスタム)
運転席前に設置されたインパネアッパーボックスはティッシュケースが収まるサイズ。蓋が付いているので車内に生活感を感じさせることなくすっきりと収納できます。
インパネアッパーボックス(助手席)(タント)
タントでは運転席側ではなく助手席にインパネアッパーボックスが装備されています。タントカスタムのインパネアッパーボックスと同じくティッシュボックスが十分に入るサイズです。
インパネトレイ助手席(助手席)(タントカスタム)
タントカスタムではインパネトレイが装備されています。長財布や折りたたみ傘などが収納できるサイズです。
ワンプッシュ式オートオープンカップホルダー(運転席、助手席)
使用しない時はインパネ内部に格納できるワンプッシュ式のオープンカップホルダーです。運転席、助手席の両方に装備されています。
グローブボックス
書類保存ケースとして定番のグローブボックス。それほどサイズは大きくないので、車検証や自賠責保険証、取扱説明書などの保存場所としての使用がおすすめです。
ボックス付きフロントセンターアームレスト
運転席と助手席の間に設置されたアームレストの内部に小物が収納できるボックスが用意されています。メガネなどの収納にいいでしょう。
ドアポケット&ボトルホルダー
500mlのペットボトルが収納できるボトルホルダーと折りたたみ地図などが収納できるポケットが左右のフロントドアについています。
大型プルハンドル(運転席、助手席)
運転席、助手席のアームレスト部分に大きめのポケットが用意されています。小さなメモ帳やリップクリーム、ハンドクリームなどの小物入れとして便利ですね。
ショッピングフック
グローブボックスの右側に紙袋やビニール袋をかけて保管できるショッピングブックが1 個装備されています。
前席周りの収納は十分でしょう。小物の置き場に困るということはなさそうです。
続いて後席周りの収納を見てみましょう。
トリプルシートバックポケット(運転席)
大きさの違う3つのポケットが運転席のシートバックに装備されています。
一番大きなポケットは従来通り地図や観光ガイドなどの収納が可能なサイズ、小さいポケットにはスマートフォンやメモ帳など、様々な収納に使用できそうです。
大きなポケット一つというのはよくありますが、 こうした大きさの違うポケットを複数用意しているのは珍しいですね。
シートバックテーブル(助手席)
助手席のシートを前に倒すと利用できるテーブルが助手席のシートバックに装備されています。カップを置くためのくぼみなどもあるので食事の際に便利です。
小さな子供のいるファミリーでは重宝しそうですね。
クォーターポケット&ボトルホルダー
500mlのペットボトルが保存できるボトルホルダーと小物入れが、後席の両側にセットされています。後席にも小物入れが付いているのは嬉しいポイントですね。
ショッピングフック
助手席のシートバックにショッピングフックが1個装備されています。
後席にはトリプルシートバックポケットやシートバックテーブルなど、ユニークで工夫を凝らした収納が用意されていますね。
座席アレンジや荷室の収納は?
タントではフロントシート、リアシートともに左右分割可倒式になっているのでシートアレンジも自由自在。またリアシートは左右分割ロングスライド式で240㎜もスライドできるので、前にスライドさせれば荷室空間は拡大します。
リアシートを格納するとさらに広大な荷室空間が出現。段差がなくフラットなので、様々なものを収納しやすいのも魅力です。
助手席と助手席の後ろの後席を倒せば長いものも収納できます。 27インチの自転車もOK。
荷室の開口幅は1,080㎜、開口高は1,045㎜、荷室フロア高は595㎜と、開口部も大きいので荷物の出し入れも楽々ですね。
最も気になるタントの室内空間の広さや使い勝手は?
タントの室内空間は室内長2,200㎜、室内幅1,350㎜、室内高1,365㎜。軽自動車最大級の室内空間です。
そしてタントの使い勝手を良くしている最大の立役者が「ミラクルオープンドア」。助手席側の開口幅は1,490㎜とかなり広い上、ピラーをドア内部に内蔵しています。
助手席も380㎜のスライド幅を確保しているので後席への乗り降りも楽ですし、自転車もドアから乗せられます。
傘をさしたまま子供が車内へ入れるので、濡れてしまう心配も減ります。A型のベビーカーも折りたたまずそのまま積み込めます。
頭上の空間にもゆとりがあり、後席も後ろにスライドすれば足元の空間にも余裕があるので成人男性でもくつろいで座れる広さなのが嬉しいですね。
ミラクルオープンドアの存在はやはり大きいようです。座席周りの収納も問題なく、シートも荷物の量に合わせてアレンジが可能。室内の使い勝手も良く、タントの居住性に関しては申し分ないでしょう。
※記事の内容は2018年11月時点の情報で執筆しています。