低燃費や先進性、高い走行性能など、車にはそれぞれの個性があります。現行型の日産「スカイライン」の場合はスポーティーな走行性能、もしくは最新鋭の運転支援技術がそれにあたるでしょう。しかし、カーライフを送る上で乗員が最もふれることになるのは内装なので、居住性には問題がないか、デザインは好みにあっているのかなどもチェックしておくことが大切といえるでしょう。
ここでは、スカイラインの内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- 先進性を感じさせる内装デザイン
- 「GT Type P」以上のグレードでは本革シートが標準装備
- 「400R」では6:4分割可倒式のリアシートを標準装備
スカイラインの室内空間の特徴
現行型のスカイラインは2014年に登場し、モデルライフはそれなりに長くなっています。しかし、2017年、2019年と2度のマイナーチェンジが行われ、安全性能や走行性能を向上させるとともに内装デザインに関しても進化させて、時代に合わせた先進性と洗練さを併せ持つ室内空間となっています。
また、スポーティーなだけではなくプレミアムセダンとしての顔も持っており、贅沢ともいえるような快適性を提供する装備も搭載されています。
出典:日産「スカイライン」室内
室内で快適に過ごすには、静粛性も大切です。スカイラインではエンジンから不快なこもり音が発生する状況になるとオーディオスピーカーから制御音を出力し、不快な音の音圧レベルを低減することで静粛性を確保する「アクティブノイズコントロール」を全車に採用しています。
また、スカイラインのようなスポーティーな走りが魅力のモデルでは、エンジンサウンドも大切にしたいところ。ドライブモードやエンジンの状態に応じて、車内で聞こえるエンジン音の音質を高める「アクティブサウンドコントロール」も搭載しています。リニアなエンジンサウンドで、スカイラインでのドライブがより楽しくなるでしょう。
スカイラインの内装
ここからは、スカイラインのグレードごとの内装について見ていきましょう。
最もシンプルな内装の「GT」
出典:日産「スカイライン」室内
スカイラインの中でも最も価格の安いエントリーグレードである「GT」は、比較的シンプルな印象の内装です。そうはいっても車両価格が450万円以上するモデルなので、エントリーグレードでもチープさを感じさせるような要素は見当たりません。ステアリングホイールやシフトノブには本革を使用しています。
ブラックをベースにした室内にガンメタリックのフィニッシャーを組み合わせ、スマートでスポーティーな雰囲気を演出。フィニッシャーはインパネのほか、センタークラスターやドアトリムにあしらわれます。
出典:日産「スカイライン」室内
シート素材はソフトジャカード織物とネオソフィールのコンビシートです。
本革シートが装備される「GT Type P」
出典:日産「スカイライン」室内
ワンランク上のグレード「GT Type P」では、本革のシートが標準装備されます。
ラグジュアリーな質感のシートで室内に上質さをプラス。プレミアムセダンらしい装いが魅力です。なお、標準仕様のインテリアはブラックです。
出典:日産「スカイライン」室内
また、「GT Type P」以上のグレードでは、オプションで「アンビエントライトシステム」の設定があります。落ち着いたやわらかな光で、ホテルのスイートルームのような上質感を演出してくれるので、よりラグジュアリーさを高めたい方にはうれしいオプションでしょう。
夜間でもカップホルダーなどにアクセスしやすいという機能性もポイントです。なお、「アンビエントライトシステム」は、「BOSE Performance Seriesサウンドシステム」とのセットオプションです。
「スポーティーパッケージ」の選択が可能「GT Type SP」
「GT Type SP」では、標準仕様の内装はほとんど「GT Type P」と変わりありません。変化があるのはフィニッシャーがラグジュアリーアルミになる程度です。
ただし、「GT Type SP」では「スポーティーパッケージ」の設定があります。
出典:日産「スカイライン」室内
「スポーティーパッケージ」はスポーツサスペンションや、電子制御ショックアブソーバーであるインテリジェント ダイナミックサスペンション、スポーツブレーキが含まれる、走行性能を高めるオプションです。
出典:日産「スカイライン」室内
内装でも標準仕様とは差をつけており、サイドサポートが張り出した本革スポーツシートを採用。スカイラインの走行性能を活かしたスポーツ走行をしっかりと支えてくれます。さらにサイサポートエクステンションが追加されているので、ロングドライブでも疲労を感じにくいのも魅力といえるでしょう。
ラグジュアリーさとスポーティーさを兼ね備えた「400R」
出典:日産「スカイライン」室内
3.0L V6ツインターボエンジンに専用チューニングを施した「400R」では、ダイヤキルティングをあしらってスタイリッシュさを増した前席ヒーター付き本革スポーツシートが装備されます。
さらにレッドステッチや本アルミのフィニッシャーによって、ハイパフォーマンスモデルらしいアグレッシブさをプラスしているのが特徴といえるでしょう。インテリアカラーはブラックとホワイトから選択が可能です。
出典:日産「スカイライン」室内
なお、2022年9月の一部改良で、内装のパッケージオプション「ブラウンインテリアパッケージ」が設定されました。「ブラウンインテリアパッケージ」は「GT」を除くグレードで選択可能で、ブラウンの前席ヒーター付き本革スポーツシートや黒木目フィニッシャーが備わり、ラグジュアリーさが際立つのが魅力です。
スカイラインの荷室
出典:日産「スカイライン」室内
スカイラインに限らず、セダンにはあまり荷物が積めないイメージがある方も多いのではないでしょうか。しかし、現行型のスカイラインでは9インチゴルフバッグが4個収納できるトランクルームを備えています。
週末のゴルフはもちろん、家族での旅行なども楽しめるでしょう。
出典:日産「スカイライン」室内
また、リアセンターアームレストスルー機構があるため、スキー板や釣り竿などの長尺物の積載ができるのもうれしいポイント。さらに、「400R」には6:4分割可倒式のリアシートが標準装備で、そのほかのグレードもオプションで選択できるのでセダンでありながら座席アレンジをして荷室を拡大することも可能です。
プレミアム感とスポーティーさを融合させたスカイラインの内装
スカイラインは、スポーティーさはもちろんのこと、未来を感じさせる先進性を持った上質なインテリアを持つモデルです。
内装はドライブの快適性に大きく関わる部分なので、オプションも視野に入れながらよくチェックして、自身が快適に過ごせるモデルを選びましょう。
よくある質問
Q1:スカイラインの内装の特徴は?
A:スカイラインはスポーティーでありながら、プレミアム感がある内装が魅力。車内で快適に過ごすために、不快なエンジン音を打ち消す制御音をスピーカーから出力することで静粛性を確保するアクティブノイズコントロールや、エンジンサウンドの音質を高めるアクティブサウンドコントロールなどのユニークな装備も搭載されています。
Q2:スカイラインの内装はグレードによって違う?
A:エントリーグレードの「GT」ではソフトジャカード織物とネオソフィールのコンビシートを採用していますが、それ以外のグレードでは本革シートが標準装備されます。「400R」では、ダイヤキルティングとレッドステッチがあしらわれた本革スポーツシートを搭載し、ハイパフォーマンスモデルらしい内装に仕上げています。
Q3:スカイラインの荷室には荷物がたくさん積める?
A:スカイラインは、9インチのゴルフバッグが4個積み込めるトランクルームを備えています。「400R」には6:4分割可倒式のリアシートが標準装備で、そのほかのグレードもオプションで選択できるので、荷室を拡大することも可能です。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています