日産「NV100クリッパーリオ」は、荷物をたくさん積むことを前提にして作られた商用バンをベースにした軽キャブワゴンです。全高が高く、近年人気の軽スーパーハイトワゴンと見た目は似ていますが、商用バンベースということもあり内装はデザイン性よりも実用性を重視しているという違いがあります。
内装はドライブの快適さに大きな影響を及ぼす部分なので、車を選ぶ際には必ず確認しておきましょう。ここでは、NV100クリッパーリオの内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- NV100クリッパーリオは広く快適な居住空間を持つ
- グレードによる内装の差はない
- 積載性が高く、多彩なシートアレンジが可能
NV100クリッパーリオの室内空間の特徴
2015年2月に登場した現行型のNV100クリッパーリオは、先代モデルよりも室内空間を拡大し、室内長2,240mm、室内幅1,355mm、室内高1,420mmを確保。広く快適な居住空間が自慢のモデルです。
前後乗員間距離は1,080mmあるため、一般的に窮屈に感じやすい後席でもゆったりとくつろげるでしょう。また、前席はベンチシートを採用し、センターコンソールをなくすことで足元に広いスペースを確保。また、前席ウォークスルーとしているため、前席間の移動もスムーズです。
フロントの昇降ステップや運転席・助手席の乗降グリップ、後席左側の電動オートステップ(「G」に標準装備)の採用などにより、誰もが乗り降りしやすいように配慮されているのも特筆すべきポイントでしょう。
NV100クリッパーリオの内装の特徴
ここからは、NV100クリッパーリオの内装について見ていきましょう。NV100クリッパーリオには「E」、「G」の2種類のグレードがありますが、グレードによる内装の違いはありません。
機能性重視のシンプルな内装
NV100クリッパーリオの内装はベージュを基本としたシンプルなデザインとなっています。デザイン性よりも機能性を重視している印象が強くうかがえる内装といえるでしょう。インテリアカラーのバリエーションはありません。
シート素材はファブリック
シート素材はベージュのファブリックを採用。異なる織り方の素材を組み合わせることで質感を向上させています。
シルバー加飾で高級感を演出
センターパネルやステアリングホイール、エアコンの吹き出し口などにはシルバー加飾をあしらい、乗用モデルらしい高級感を演出。つやを抑えたシルバーなので、派手過ぎずシンプルな室内空間に違和感なくなじみます。
NV100クリッパーリオの座席周りの収納
座席周りの収納の充実度も、車選びの際に忘れずにチェックしておきたいポイントのひとつです。NV100クリッパーリオには、どんな収納が用意されているのかを確認してみましょう。
カップホルダー(運転席・助手席)
今時の車には必ずといっていいほど装備されているカップホルダーは、運転席と助手席に1個ずつ用意されています。丸形なので、四角い紙パックのドリンクには使用できません。
インストポケット
メーターの横には名刺入れなどの小物が置けるスペースが確保されています。ドライバーの手が届きやすい位置にあるので、よく使用するものを置いておくと便利でしょう。
インストトレイ(中央)
インパネの中央部にも、小さな収納スペースが確保されています。
インストトレイ(助手席)
助手席前にはトレイがあります。ものが落ちにくいように傾斜がつけられているため、走行中に滑り落ちる心配はありません。
グローブボックス
取扱説明書や車検証などの書類入れとして使用されることの多いグローブボックスは、一般的なサイズです。書類のほかにも折り畳み傘などを収納することもできるでしょう。
インストアンダーボックス
前席の足元にも収納スペースがあります。ダストボックスとしても使用できますが、それほど大きな容量はありません。
カードケース
なくてもそう困るものではないですが、あるとうれしいのがカードケースです。行きつけのガソリンスタンドの会員カードなどを保管しておくのに便利でしょう。
インストフック(耐荷重2kg)
助手席には、2kgまでの重さに耐えられるフックがあります。ショッピングバッグをかけておけば邪魔にならず、車内が広く使用できます。
オーバーヘッドシェルフ
2022年4月の一部改良では、それまであった前席上の「オーバーヘッドコンソール」をより横長で容量の大きい「オーバーヘッドシェルフ」に変更し、利便性が向上しました。ティッシュボックスなどが収納できるので、車内をすっきりと保つことができます。
助手席シートバックポケット
助手席のシートバックには、地図やタブレットなどが収納できるポケットがあります。助手席のみで、運転席のシートバックにはありません。
NV100クリッパーリオには、このほかにフロントドアポケット、フロントドアボトルホルダー、リアドアペットボトルホルダーが備わっています。座席周りの収納は十分といえるのではないでしょうか。
NV100クリッパーリオの荷室・座席アレンジ
NV100クリッパーリオは、軽キャブワゴンならではの高い積載性が自慢のモデルです。定員4人が乗車した状態でも、4人分の荷物が余裕をもって積み込めます。さらに後席は180mmのスライドが可能なので、荷物が多いときはシートを前にスライドさせれば4人が乗ったままでも荷室の拡大が可能です。
後席をすべて倒せば、自転車2台が余裕をもって積み込めるスペースが出現します。
また、後席は分割可倒式のシートを採用しているため、後席の片側だけを倒し、3人が乗車した状態で長めの荷物を積み込むこともできます。
助手席側の後席と助手席を倒せば、サーフボードやスキー板などの長尺物の積載も可能。多彩な座席アレンジが可能なので、荷物が多くなりがちなマリンレジャーやキャンプなどでも頼れる相棒となってくれるでしょう。
フルフラットモードにすれば、休憩時に足を伸ばしてくつろいだり車中泊をしたりできるのも魅力。ディーラーオプションの車内カーテンなどを組み合わせれば、より快適に過ごせるのではないでしょうか。
圧倒的な広さが魅力のNV100クリッパーリオ
NV100クリッパーリオは室内空間、荷室ともにかなりの広さを誇るモデルです。商用モデルが基になっているがゆえに快適性や内装デザインなどは今流行りのスーパーハイトワゴンなどには一歩譲る部分もありますが、とにかくたくさん荷物を積みたい方には最適なモデルでしょう。
車選びの際には、自身の目指すカーライフに合った使い方ができるのかどうかを確認することが大切です。走行性能やエクステリアだけではなく、内装の質感、収納力などをよく確認して最適な1台を見つけてください。
よくある質問
Q1:NV100クリッパーリオの室内空間の特徴は?
A:NV100クリッパーリオの室内のサイズは室内長2,240mm、室内幅1,355mm、室内高1,420mmを確保。広く快適な居住空間が自慢のモデルです。また前後乗員間距離は1,080mmあるため、後席でも狭さを感じることなくゆったりとくつろげるでしょう。
Q2:NV100クリッパーリオの内装の特徴は?
A:NV100クリッパーリオの内装はベージュを基調にし、機能性を重視したシンプルなデザインとなっています。インテリアカラーの選択肢はありません。シート素材にはカジュアルなファブリックを採用、センターパネルやステアリングホイールにはシルバー加飾をプラスして高級感を演出しています。なお、グレードによる内装の違いはありません。
Q3:NV100クリッパーリオには荷物がたくさん積める?
A:NV100クリッパーリオは、定員4人が乗車している状態でも4人分の荷物が余裕をもって積み込める広さのある荷室を確保しています。後席をすべて倒せば、自転車を2台積み込むことも可能。さらに後席には分割可倒式のシートを採用しているため、後席の片側だけを倒して長尺物を収納するなど、多彩なシートアレンジができるのも魅力です。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています