車選びのポイントのひとつである車の内装は、乗り心地も左右するので走行性能や燃費性能と同様にこだわりたい部分です。車を選ぶ際には車種ごとに異なるインテリアの個性や収納の使い勝手などを確認しておくようにしましょう。
ここでは日産「ノート」の内装について紹介します。
ノートの室内空間の特徴
ノートはコンパクトなボディサイズでありながらひとクラス上のセダンに匹敵するほどの広い室内空間を備えているのが特徴で、室内長は2,065mmを誇ります。特に窮屈になりがちな後席の膝周りにも余裕を持たせ、どの席に座ってもゆったりとくつろげ、快適なドライブが楽しめるように工夫されています。
また、ノートには多彩なグレードが用意されており、シート素材に変化をつけるなど、グレードごとに異なるインテリアの個性を持たせているのも特筆すべきポイントといえるでしょう。
ノートのグレードごとの内装
ここからはノートのグレードごとの内装を見ていきましょう。
シンプルな「S」/「e-POWER S」
出典:日産「ノート」室内
ノートではブラック基調のインテリアが採用されており、どのグレードでもそれは変わりません。シート素材やアクセントカラーでグレードによる差をつけており、このグレードではブラックのトリコットシートが採用されています。アクセントカラーはありません。すっきりとしたシンプルさが持ち味のグレードといえるでしょう。
ホワイトのアクセントカラーが映える「X」「X DIG-S」/「e-POWER X」
出典:日産「ノート」室内
このグレードのシート素材は「S」と同じトリコットですが、シートのサイド部分にホワイトのアクセントカラーが施され、室内に明るさをもたらしています。
ブラウンのジャガード織物と合皮のコンビシートが装備される「MEDALIST」シリーズ
「MEDALIST」シリーズには上質さを感じさせるブラウンのジャガード織物と合皮のコンビシートが標準装備になります。アクセントカラーにはライトブラウンが使用され、ブラック基調のインテリアに彩りをもたらしてノーマルモデルとは差をつけています。
またこの「MEDALIST」シリーズにのみ「プレミアムホワイトインテリアパッケージ」の設定があります。このパッケージでは合皮素材のホワイトのシートにアクセントカラーのブラウンが組み合わされ、温かみと高級感を演出します。ステアリングホイールもブラウンの本革巻きです。
人気装備を追加した「Vセレクション」
「X」と「e-POWER X」に設定のある「Vセレクション」はそれぞれのベースグレードに人気の装備をプラスしたパッケージです。インテリアはそれぞれのベースグレードに準じます。
引き締まったインテリアが特徴の「ブラックアロー」
「ブラックアロー」ではシートのアクセントカラーにブルーをあしらい、さらにダークシルバーのフィニッシャー、内装トリムにブラックを採用して、スポーティーで引き締まった印象を室内にもたらしています。
「X」「X DIG-S」「MEDALIST X」「MEDALIST」「e-POWER X」「e-POWER MEDALIST」に設定があります。
アクティブさを感じさせる「シーギア」
クロスオーバーSUVスタイルの「シーギア」では、SUVらしいアクティブさを感じさせるディープグリーンとブラックの組み合わせの専用トリコットシートが装備されます。
随所に施されたブルーが印象的な「AUTECH」
装いと走り、すべてに上質さを追求した「AUTECH」ではステッチやアクセントカラーに「AUTECH」ならではのブルーをあしらい、先進性や質感の高さを表現しています。
「AUTECH」専用インテリアとしてスエード調のトリコットシートやドアトリムクロス、運転席のアームレストやブラックトリム(サンバイザーやフロント・サイドピラーなど)、エアコン吹き出し口のブルーフィニッシャーなどが用意されました。
レッドのアクセントが躍動感をもたらす「NISMO」シリーズ
出典:日産「ノート」NISMO
走りを極めた「NISMO」シリーズではアクセントカラーにレッドを採用し、サーキットで培った技術を活かした走りを予感させる、躍動感あるインテリアが持ち味といえるでしょう。
また「NISMO」シリーズには「Black Limited」というパッケージも設定されています。これはルーフやドアミラーなどのエクステリアにブラックを採用し、より精悍なイメージを持たせたもので、NISMO専用チューニングのレカロ社製のスポーツシートが標準装備です。
ノートの座席周りの収納
ノートにはどのような収納が用意されているのかを見ていきましょう。
フロントカップホルダー(2個)
シフトノブの前方にカップホルダーが2個装備されています。シフト操作やエアコン操作の邪魔にならないように下部に設定されており、運転中のドライバーからは届きにくい位置にあるのが少し残念な点です。
パーキングブレーキサイドポケット
パーキングブレーキの横にはポケットがあります。あまり幅のないスペースなので、CDなどの厚みのないものの収納に最適です。
センターコンソールボックス
センターコンソールの後方、パーキングブレーキの後ろにはボックスがセットされています。小物入れとしても使用できますが、500mlのペットボトルが2本収納できるので後席のボトルホルダーとして使用するのもいいでしょう。
インストアッパーボックス
助手席前にアッパーボックスがあります。ボックスティッシュが収納できる容量を備えており、グローブボックスのほかにもこうした大型の収納場所があるのは評価できるポイントといえるでしょう。
グローブボックス
アッパーボックス下にはグローブボックスが装備されています。車検証などの書類入れとして使用されることが多いグローブボックスですが、ノートでは内部に仕切りがあり、書類以外の小物も収納しやすいように工夫されています。
フロントドアポケット
左右のフロントドアにはボトルホルダーつきのドアポケットがあります。
リヤドアポケット(「e-POWER S」以外に標準装備)
リヤドアにもボトルホルダーつきのドアポケットが装備されます。
ノートの荷室
ノートは4名が乗車していてもベビーカーが1台積載できる荷室の広さを確保しています。後席を倒すと9インチのゴルフバッグを3個積載できる空間が出現。「S」「e-POWER S」以外では後席に6:4分割可倒式シートを採用しているので、荷物の量や大きさに合わせてシートをフレキシブルにアレンジできるようになっています。
内装の質感や収納は必ず確認してから車を選ぼう
ノートのインテリアはグレードによって個性が異なるので、好みのインテリアでグレードを選ぶ、というのもノートのグレード選びのひとつの方法です。
内装は車を使用していく上で最も多く触れることになる部分です。そのためインテリアの質感や収納が自分の好みやニーズに合っているかを確認しておくことが、満足のいくカーライフを手に入れるための第一歩だといえるでしょう。
よくある質問
Q1:ノートの室内空間の特徴は?
A:ノートは日本の道路事情に適したコンパクトなボディサイズながら室内長2,065mmを確保し、ワンランク上のセダンに匹敵するほどの広い室内空間を持つのが特徴です。一般的にコンパクトカーでは窮屈になりがちな後席のひざ周りにもゆとりを持たせ、どの席でもくつろげるように工夫されています。
Q2:ノートのグレードごとの内装の違いは?
A:ノートでは基本的にブラックをインテリアカラーのベースに使用しています。「X」ではホワイト、「ブラックアロー」ではブルー、「シーギア」ではディープグリーンなど、グレードごとに異なるアクセントカラーを取り入れているのが特徴といえるでしょう。「MEDALIST」ではオプションで「プレミアムホワイトインテリアパッケージ」の選択も可能です。
Q3:ノートの「NISMO」シリーズの内装はどんな感じ?
A:走行性能に特化した「NISMO」シリーズでは、躍動感をもたらすあざやかなレッドがアクセントカラーとして使用されています。ルーフやドアミラーがブラックアウトしエクステリアがさらに精悍な表情になるオプションの「Black Limited」パッケージを追加すれば、NISMO専用チューニングのレカロ社製スポーツシートが装備されます。
※記事の内容は2019年12月時点の情報で執筆しています。