室内空間の広さに定評のあるホンダのコンパクトミニバン、「フリード」の3列目シートをなくし、2列シート5人乗り仕様に仕立てたのが「フリード+」です。その使い勝手の良さ、広さからキャンプや車中泊に適したモデルとして人気があります。
ここでは、フリード+の室内空間や内装デザインについてご紹介します。
この記事のPOINT
- ホンダの車づくりの思想を反映した、広く快適な室内空間
- 木目調パネルを採用するなど、居心地が良く上質さのある内装を実現
- 超低床フロアを実現した使い勝手の良い荷室を備えており、車中泊も余裕でこなせる
フリード+の室内空間の特徴
フリード+は、取り回しやすい5ナンバーサイズのコンパクトミニバンでありながら、ホンダの「人のためのスペースは最大に、メカスペースは最小に」という独自の思想を反映した、広々とした室内空間を有しています。
後席を格納すれば、大人2人が並んで横になれるほどの広さが確保でき、車中泊も余裕です。そのためキャンプなどのアウトドアレジャー楽しみたい方に高い人気を誇るモデルでもあります。
また、低床フロアを実現し、乗り降りのしやすさを確保しているのも注目すべきポイント。小さな子供から高齢者まで、ファミリーに優しい設計となっています。
フリード+の内装
ここからは、フリード+のグレードごとの内装を見ていきましょう。
シックで落ち着きのある「G」「HYBRID G」
「G」のインテリアカラーはシックなモカ。落ち着いたカラーリングでいつまでも座っていたくなるようなくつろげる雰囲気です。インパネミドルエリアはブラウンの木目調(ウォールナット)仕上げになり、ナチュラルさや居心地の良さを演出。
なお、シート表皮は撥水・撥油加工が施された「FABTECT」を全車に採用しています。
パッケージオプション「Sパッケージ」を追加した場合には、内装はブラック、インパネミドルエリアの木目調パネルもトーンを抑えたブラックのウォールナットになります(画像はフリード)。
シート素材も変わり、手触りの良さと汚れやしわに強いという機能性を併せ持つプライムスムースとファブリックを組み合わせたコンビシートを採用。さらにステアリングホイールも本革巻きになり上質感がアップします。
上質さの中にアクティブさも感じさせる「CROSSTAR」「HYBRID CROSSTAR」
2019年10月に追加された新グレード「CROSSTAR」は、ブラックを基調とした内装に、デジタル柄があしらわれたダークブラウンのファブリックとプライムスムースの専用コンビシートを採用。「G」とは異なる遊び心を感じさせるデザインが魅力です。
「CROSSTAR」は専用のフロントグリルや前後バンパーを装着し、アウトドアに似合うクロスオーバーテイストのエクステリアが特徴のグレードなので、内装もそれに合う雰囲気に仕上げているのが特徴といえるでしょう。加飾パネルは専用のプライウッド調となり、質感を高めています。
なお、「CROSSTAR」では、本革巻きのステアリングホイールは標準装備です。
特別仕様車「BLACK STYLE」
特別仕様車「BLACK STYLE」は、「G」「CROSSTER」それぞれに設定があります。「CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE」の内装は「CROSSTER」と変わりありませんが、「G 特別仕様車 BLACK STYLE」はベーグレードの「G」のインテリアカラーがモカであるのに対し、ブラックのインテリアカラーを採用してスポーティーな印象を強めています。
なお、「G」に「Sパッケージ」を追加した場合もインテリアカラーはブラックになりますが、「BLACK STYLE」では「Sパッケージ」と同じコンビシートではなく、ファブリックシートとなっています。
フリード+のポケッテリア
フリード+には、どのようなポケッテリアがあるのかを確認しておきましょう。
インパネアッパーボックス
リッド付きのボックスが運転席前に用意されています。運転席にこうした大型の収納がある車種はそれほど多くありません。ドライバーの身の回りの品などを収納するスペースとして重宝するでしょう。
インパネトレー
助手席前のトレーはそれほど奥行きがあるタイプではないので、ハンドクリームやハンカチなど、ドライブ中によく使うものを置く場所として活躍するのではないでしょうか。
ドリンクホルダー(運転席・助手席)
運転席・助手席に1つずつ、掘り込み式のドリンクホルダーが備わっています。
収納式ドリンクホルダー
さらに、センタークラスターに収納式のドリンクホルダーもあります。
センターテーブル
収納式ドリンクホルダーの下には、センターテーブルも装備。このテーブルも収納式です。
センターロアポケット
センターロアポケットは小さめサイズ。スマートフォンの置き場所としていいかもしれません。
ボトルホルダー付き大型ドアポケット(運転席・助手席)
フロントドアのポケットは2段式になっており、小物が収納できるトレーとボトルホルダー、下段にはパンフレットなどが収納できるスペースがあります。
スライドドア・ボトルホルダー(両側)
スライドドアにも、ボトルが収納できるスペースが確保されています。
シートバックアッパーポケット(運転席・助手席)(CROSSTARに標準装備、Gにメーカーオプション)
後席にもこうしたスマートフォンなどの小物の収納スペースがあるのはうれしいポイントでしょう。運転席・助手席のどちらのシートバックにも備わっています。
シートバックポケット(助手席)
タブレットや地図などが保管できるサイズのシートバックポケットは、助手席のシートバックのみに用意されます。
コンビニフック(運転席・助手席アームレスト)
運転席と助手席のアームレストには、紙袋やハンドバッグなどを掛けておけるフックがあります。
フリード+の荷室&シートアレンジ
フリード+は、3列シートを備えるフリードよりもより低い開口部地上高335mm(2WD車)の超低床化を実現した荷室を備えているのが特徴です。さらにロングテールゲートを採用しているため、大きな荷物も楽に積み込めます。
荷室用ユーティリティボードを使用すれば、広い荷室空間を上下に分割して有効活用することもできます。裏側はワイパブル仕様になっているため、反転して使用すれば濡れたり汚れたりした荷物も気にすることなく載せられるのも魅力といえるでしょう。
ボードを取り外せば、背の高い荷物も積載可能です。
また、荷室左右に10個ずつのユーティリティナットを標準装備。フックなどのアクセサリーを使用して、さまざまなカスタマイズが楽しめます。
後席は6:4分割可倒式のシートを採用しているため、すべて格納すれば自転車が積み込める空間が確保できるのはもちろん、片側だけを倒すことで後席に人が座った状態でも荷室の拡大が可能です。
すべてのシートをアレンジすれば、足を伸ばしてくつろげるスペースが出現。荷物をボード下に収納してしまえば、広々と室内が使用できるでしょう。車中泊などにも最適です。
使い勝手の良さが光るフリード+
フリード+は居心地の良さを実感できる質の高い内装デザインを有することに加え、使い勝手の良い荷室を備えたモデルです。通勤や買い物などの日常生活の足としてはもちろん、キャンプやマリンスポーツなどのアウトドアでも活躍してくれる頼もしい1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:フリード+の室内空間の特徴は?
A:フリード+は、コンパクトな5ナンバーサイズのモデルでありながらホンダの「人のためのスペースは最大に、メカスペースは最小に」という独自の思想を反映した広く快適な室内空間を有しています。
Q2:フリード+の内装はどんな感じ?
A:「G」では、モカのシックで落ち着きのある室内空間にウォールナット調の木目調パネルを組み合わせ、くつろげる空間に仕上げています。上位グレードの「CROSSTAR」では、デジタル柄をあしらったダークブラウンのファブリックとプライムスムースを組み合わせた専用のコンビシートを採用し、遊び心を演出しているのが特徴です。
Q3:フリード+の荷室の使い勝手は?
A:フリード+では、開口部地上高335mm(2WD車)の超低床設計とすることで、利便性を向上させています。スペースの有効活用に一役買う荷室用ユーティリティボードも標準装備。ボードを取り外せば背の高い荷物も収納可能です。また、ロングテールゲートの採用によって荷物の積み降ろしも楽に行えます。
Q4:フリード+は座席アレンジができる?
A:はい、フリード+は後席に6:4分割可倒式シートを採用しているため、多彩な座席アレンジが可能です。
※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています