車を選ぶ際、内装に関してはあまりこだわりがなく、よく確認せずに決めてしまうという声も耳にします。しかし、実際に車を使用していくうえで最も接することになるのは内装なので、自身が使いやすい、居心地がいいと感じられる内装を選ばないと快適なドライブを楽しめない可能性があります。
満足度の高いカーライフを手に入れるためには、内装もよく確認しておきましょう。ここでは、三菱「eKスペース」の内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- 先代モデルよりもホイールベースを拡大し、より広く快適な室内空間を確保
- 後席は320mmのロングスライドが可能
- 後席を最大まで前にスライドさせれば48Lのスーツケースを4個積載可能
eKスペースの室内空間の特徴
軽スーパーハイトワゴンは、室内空間の広さが大きな魅力のボディタイプです。eKスペースは初代の登場時から広々とした室内空間を有していましたが、2020年3月に販売が開始された2代目となる現行型のeKスペースは、ホイールベースを先代モデルよりも65mm拡大し、より広く快適な居住空間を確保しました。
また、室内高は1,390mm(G)もしくは1,400mm(M)あることに加え、後席スライドドアの開口幅を先代モデルよりも大幅に拡大。さらに上位グレードではキックセンサーに足をかざすだけでスライドドアが自動開閉する「ハンズフリ―オートスライドドア」を採用し、乗降性や使い勝手の良さにも磨きをかけています。
さらに、後席には320mmのロングスライド機能を採用し、利便性を向上させているのもポイント。前方にスライドさせれば、運転席に座ったまま後席の子供のお世話がしやすくなります。荷室が広がり荷物がたくさん載せられるメリットも。
後方にスライドさせれば後席の足元空間が広がり、前席を一番後ろまで下げた状態でも余裕をもって座れるため、どの席に座ってもゆったりと快適にドライブが楽しめるでしょう。
eKスペースの内装
ここからは、eKスペースの内装について詳しく見ていきましょう。eKスペースには「M」「G」の2種類のグレードがありますが、グレードによる内装の差はほとんどありません。
ライトウォームグレーのインテリアカラー
インテリアカラーは全グレード共通してライトウォームグレーを採用。グレーのニュアンスを感じさせるベージュ系のカラーです。加飾類をあまり使用せずシンプルに仕上げた室内空間に明るい配色を施すことで、軽スーパーハイトワゴンの魅力である室内の広さを強調しているのが特徴です。
ブルーを基調とした先進性を感じさせるメーター
コンビメーターはブルーを基調カラーとし、先進性を演出。センターパネルやドアスイッチパネルにはブラックをあしらうことで、インテリアのアクセントとしています。
「G」のシートには撥水加工が施されている
eKスペースのシートは幾何学的なパターンがあしらわれたファブリックシートで、上位グレードの「G」には撥水加工が施されています。汚れや濡れが拭き取りやすくお手入れが楽なので、飲み物をこぼしたり、車酔いによる嘔吐などでシートを汚したりすることの多い小さな子供がいるファミリーにはうれしい仕様ではないでしょうか。
eKスペースのポケッテリア
こまごまとしたものを収納しておくスペースの充実度も、確認しておきましょう。
ドリンクホルダー(運転席&助手席)
運転席と助手席にひとつずつドリンクホルダーが備わっています。固定式なので安定性が高く、走行中も安心して使用できるでしょう。
センタートレイ(引き出し式&カップホルダー付き)
エアコンパネルの下にあるセンタートレイは、必要に応じて出し入れできる引き出し式です。小物が置けるトレーのほかに、引き出し式のカップホルダーもあります。
アッパーオープントレイ(助手席)
助手席前には、スマートフォンやハンドクリームなど、使用頻度の高い身の回りの小物を置いておけるスペースがあります。奥に向かって傾斜がつけられているので、走行中に落下する心配もありません。
アッパーグローブボックス(引き出し式・助手席側)
アッパーグローブボックスは、薄型のティッシュボックスがぴったり収まるサイズです。ティッシュの保管場所が確保されているのはうれしいポイントでしょう。
ロアグローブボックス(助手席側)
ほとんどの車に装備されている助手席前のグローブボックスが、 eKスペースではアッパーグローブボックスとロアグローブボックスの2段に分けられているため、ロアグローブボックスはそれほど容量が大きいわけではありません。
画像のように折りたた傘やメイクポーチなどを収納するといいでしょう。
センターロアボックス
eKスペースのセンターロアボックスは縦に長いので、工夫次第でさまざまなものが収納できます。画像のように書類の保管場所として利用するのもおすすめです。
助手席シートアンダートレイ(車検証入れ付き)
近年の軽自動車には採用されることがほとんどになっている助手席の座面下の収納です。eKスペースでは書類入れとして定番のグローブボックスが2段式になっておりあまり大きなスペースではないため、助手席シートアンダートレイに車検証入れが備わっています。
シートバックポケット(助手席/モバイルポケット付き)
助手席のシートバックにはスマートフォンや手帳などが保管できるポケットが備わります。
また、助手席シートバックには急速充電に対応した2.4AのUSBポートがあるため、ドライブ中にスマートフォンを充電することも可能です。
なお、「M」グレードに設定のある「ナビ取付けレスパッケージ」を選択した場合には、シートバックポケットと充電用USBポートは搭載されません。
助手席シートバックテーブル(「G」に標準装備)
「G」には、助手席のシートバックにドリンクホルダーとコンビニエントフックが付属した折りたたみ式のテーブルが備わります。休憩時の食事などで活躍してくれるでしょう。タブレットを立てかけることも可能です。
eKスペースにはこのほかにも、紙袋やビニール袋を掛けておけるインパネ助手席側のコンビニエントフックやフロントドア・リアドアそれぞれにボトルホルダーが装備されています。
eKスペースの荷室&シートアレンジ
現行型のeKスペースでは先代モデルよりも床面長を拡大。後席を最大限まで前にスライドすれば48Lのスーツケースを4個積み込むことが可能です。
さらに床下に小物がすっきりと収納できるラゲッジアンダーボックスも装備されています。
また、後席にはスライトドア側と荷室側の2方向からの操作が可能な5:5分割可倒式のシートを採用しているため、多彩なシートアレンジが可能です。
広い室内空間を有効活用できるeKスペース
eKスペースは快適な広い室内空間を持つのはもちろん、後席のロングスライド機能や使い勝手の良さに配慮された座席周りの収納など、使い手のことをよく考えた利便性の良さが魅力といえるでしょう。
車の内装は、可能であれば一緒に車を利用する家族などの意見も取り入れて、自身が使い勝手が良く快適に過ごすことができると感じる車を選んでください。
よくある質問
Q1:eKスペースの室内空間の特徴は?
A:現行型のeKスペースは、先代モデルよりもホイールベースを65mm延長し、より広く快適な室内空間を確保しています。また後席のスライド幅は320mmを確保。後方にスライドすれば前席を最大限まで下げた状態でも後席の足元空間に十分な余裕があり、大人の方もゆったりとくつろぐことができます。
Q2:eKスペースの内装の特徴は?
A:全グレードにライトウォームグレーのインテリアカラーを採用。加飾類をほとんど使用しないシンプルな内装に明るさを感じさせる配色とすることで広がり感を演出しました。メーターはブルーを基調とし、先進性を表現。また、上位グレードの「G」のシートには撥水加工が施されています。
Q3:eKスペースの荷室は荷物がたくさん積める?
A:現行型のeKスペースは床面長を先代モデルよりも拡大し、後席を最大まで前にスライドさせれば48Lのスーツケースを4個積み込める広さを確保しています。また、後席にはスライドドア側からも荷室側からも簡単な操作で倒せる5:5分割可倒式のシートを採用しているため、荷物の大きさや量、乗車人数にあわせて多彩な座席アレンジが可能です。
※この記事は2023年7月時点の情報で制作しています