マツダ車は、内外装の上質さに定評があります。新世代ラージ商品群第1弾モデルであるクロスオーバーSUV「CX-60」も、存分にマツダの美学やこだわりが感じられる、質感の高い内装となっています。
ここでは、CX-60の内装について、また荷室の使い勝手なども併せて見ていきましょう。
この記事のPOINT
- 上級モデルらしいゆとりのある室内空間を確保
- シート素材やカラーリングはグレードごとに異なる
- CX-60はリアシートに4:2:4分割可倒式シートバックを採用している
CX-60の室内空間の特徴
CX-60の室内サイズは室内長1,910mm、室内幅1,550mm、室内高1,230mm(パノラマサンルーフ装着車は1,215mm)であり、プレミアムSUVらしくゆとりのあるサイズ感となっています。
また、シートは車を走らせることによって発生する前後左右のGに対して乗員が自然にバランスをとれるよう、骨盤を立たせるサポート構造を採用するなど、ロングドライブ時も楽に過ごせるように工夫されています。
さらに、遮音・吸音技術を向上させ、ロードノイズなどの不快に感じる音はカットしつつ、エンジンサウンドなど必要な音はしっかりと届くように静粛性や音のコントロールに関しても細心の注意が払われています。
なお、ディーゼル車、ディーゼルマイルドハイブリッド車の最上級グレードには開放的な視界や明るさを実現する大型のパノラマサンルーフが標準装備です。
CX-60の内装
ここからは、CX-60のグレードごとの内装について見ていきましょう。
「XD」/「25S・XD S Package」
ブラックを効かせたアウトドアに似合うエクステリアの「XD」「25S・XD S Package」では気兼ねなく使用できる、がっしりとした目の大きいファブリックをシートのセンター材に使用し、SUVのアクティブさを表現しています。
インパネやドアトリムアッパーの部分にはブラックの樹脂素材をあしらい、機能的でシンプルな室内空間としています。
「25S・XD L Package」
「25S・XD L Package」になると、本革シートが標準装備になります。インパネのセンター材には硬質さを感じさせるチタン調素材をあしらい、タフさを感じられるスタイルです。
内装色はクールなブラックと、温かみを感じさせるグレージュから選択できます。
「25S・XD Exclusive Mode」
ガソリン車とディーゼルの最上級グレードである「25S・XD Exclusive Mode」では、より質感の高いナッパレザーシートを採用し、上級グレードらしい雰囲気を表現しています。
内装色は、ブラックとピュアホワイトの2色です。
「XD-HYBRID Exclusive Sports」
ディーゼルマイルドハイブリッド車では、全グレードで内装色は固定です。低重心を演出したスポーティーなエクステリアとコーディネートされたブラックのナッパレザーシートが、質感にこだわる大人の所有欲を満たしてくれます。
「XD-HYBRID Exclusive Modern」
メッキ仕立てのエレガントな「XD-HYBRID Exclusive Modern」では、ラグジュアリーモデルの定番ともいえるピュアホワイトのナッパレザーシートです。
「XD-HYBRID Premium Sports」
「XD-HYBRID Premium Sports」ではナッパレザーと高級人工皮革レガーヌ®を組み合わせたコンビシートで、内装色は専用のタンカラーです。
「XD-HYBRID Premium Sports」はCX-60の予約受注で最も人気があったグレードで、この上質なスポーティーさを表現したタンカラーのインテリアの質感が高く評価されたということです。
「XD-HYBRID Premium Modern」
「XD-HYBRID Premium Modern」のシートはピュアホワイトのナッパレザーシートですが、ドアトリム加飾に本杢(メープル)加飾をあしらうなど、自然がもたらす美を大切にする日本人の精神を表現した内装となっています。
最上級グレードらしく、細部にまでこだわりが感じられるのが魅力です。
CX-60のポケッテリア
CX-60では機能的かつ内装のデザイン性を損なわないポケッテリアが用意されています。
フロントカップホルダー
出典:マツダ「CX-60」特長
前席用のカップホルダーはセンターコンソールに用意されています。
サングラスホルダー
出典:マツダ「CX-60」特長
前席の頭上にはサングラスホルダーも。サングラスやメガネのほか、ハンドタオルなどをストックしておくのもいいのではないでしょうか。
フロントセンターコンソールボックス(照明付き・グレード別設定)
出典:マツダ「CX-60」特長
フロントセンターコンソールボックスは十分な容量があります。メイクポーチやガムボトルなどを収納してもまだ余裕がありそうです。
ワイヤレス充電(グレード別設定)
出典:マツダ「CX-60」特長
グレード別設定にはなりますが、Qi規格に対応したスマートフォンであれば置くだけで充電ができるワイヤレス充電機も採用しています。
CX-60の荷室&シートアレンジ
CX-60の荷室は開口幅が広く取ってあることに加え、荷室フロアと開口部に差がないため荷物の積み降ろしがしやすいのが魅力です。
出典:マツダ「CX-60」特長
さらに、リアバンパー下に設置されたセンサーに足をかざすだけでリアゲートが自動で開閉する「ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート」を採用(グレード別設定)しているので、両手が荷物でふさがっていても、リアゲートを開けるために地面に荷物を下ろす必要はありません。
また、荷室はシートアレンジしない通常時で9インチゴルフバッグなら4個、67Lスーツケースなら4個程度積載できるので、十分な容量といえるでしょう。
なお、リアシートは4:2:4分割可倒式シートバックを採用しているため、中央席のシートバックのみを倒し、4人が乗車した状態でスキー板などの長尺物を積み込むなど、さまざまなシートアレンジが可能です。
CX-60はグレードによって内装も大きく異なる
CX-60は多彩なグレードの選択肢があり、シートの素材やカラーリングなどもグレードによって異なります。ピュアホワイトのナッパレザーシートなどはラグジュアリーで魅力的ですが、その一方で汚れが目立つ、お手入れに手間がかかるなど、乗る人を選ぶ素材・カラーでもあります。
長く愛せる1台を選ぶためには、走行性能や燃費、エクステリアなどに加えて内装も細かくチェックしておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1:CX-60の室内空間の特徴は?
A:CX-60は室内長1,910mm、室内幅1,550mm、室内高1,230mm(パノラマサンルーフ装着車は1,215mm)のゆとりのある室内サイズを確保しています。また、遮音・吸音技術を向上させ、ロードノイズなどの不快な音を低減すると同時にエンジンサウンドなど必要な音は乗員にしっかりと届くように工夫されています。
Q2:CX-60の内装はグレードによって異なる?
A:CX-60は多彩なグレードが用意されていますが、ほとんどのグレードでシートの素材やカラーリングが異なります。なお、「XD」と「25S・XD S Package」を除くグレードでは本革のシートが標準装備されます。
Q3:CX-60の荷室は荷物がたくさん積める?
A:CX-60は定員が乗車した状態で9インチのゴルフバッグ4個、もしくは67Lのスーツケースが4個積み込めます。さらにリアシートは4:2:4分割可倒式シートバックを採用しているため、リアシートの中央席のシートバックのみを倒し、4人が乗車した状態で長尺物を積み込むことも可能です。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています