車選びの際に、チェックしておきたいポイントはたくさんあります。見た目の良さを左右するエクステリアデザインや維持費に関わる燃費性能、また安全性能や車の本分でもある走行性能などに注目しがちになるかもしれませんが、実際に車に乗る際に最もふれたり、目にしたりする内装も必ずチェックしたい部分といえます。
ここでは、マツダ「CX-30」の内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ゆとりある前後乗員間距離やヘッドクリアランスを確保し、どの席に座ってもくつろげるパーソナルスペースを確保
- すべてのグレードでプラチナサテン加飾などを使用した上質なインテリアが特徴
- 荷室は定員乗車時で430Lの荷室容量を確保
CX-30の室内空間の特徴
2019年10月に登場したCX-30は、ボディサイズがCX-30よりも大きいマツダのクロスオーバーSUV「CX-5」と同等の前席の乗員間の間隔を確保して窮屈さを軽減しています。
また、前後乗員間距離も広く取るとともに着座位置とフロア高を調整することで、身長180cmの大柄な大人の方でも余裕を感じられるヘッドクリアランスを確保し、どの席に座っても心地よく過ごせるようゆとりあるパーソナルスペースを確保しているのが特徴です。
また全車にマツダ独自のオーディオシステム「マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー」を標準装備し、移動中も心地良くくつろげる室内空間を実現しています。
CX-30のグレードごとの内装
ここからは、CX-30のグレードごとの内装を見ていきましょう。
シックなネイビーブルー内装の「20S」「PROACTIVE」「X Smart Edition」
マツダは内装の質感の高さに定評のあるメーカーであり、CX-30にもその傾向はしっかりと見て取ることができます。全車にインパネやフロントドアトリム、ルーバーベゼル、エアコンダイヤル、インナードアハンドルなどにプラチナサテン加飾をあしらって上質さを表現しています。
なお、それぞれのパワーユニットのエントリーグレードである「20S」「PROACTIVE」「X Smart Edition」のインテリアカラーはネイビーブルー。シックで知的さを感じさせるインテリアデザイン、という印象です。シート表皮はブラックのクロスが採用されました。
ステアリングホイールやシフトノブには本革をあしらい、エントリーグレートとは到底思えないような質感の高さが魅力です。
シートカラーが選択できる「PROACTIVE Touring Selection」
「PROACTIVE Touring Selection」では、ネイビーブルーのインテリアカラーは「20S」と変わりませんが、シートカラーがブラックとグレージュの2色から選択できるのが特徴です。シート素材そのものはクロスで「20S」などのエントリーグレードと変わりありません。
またこのグレードから、より音の立体感や明瞭度に磨きをかけた「ボーズサウンドシステム+12スピーカー」がオプションで選択可能になります。上質な室内空間で音楽を堪能したい、音楽は移動に欠かせないという方にはうれしいオプションではないでしょうか。
本革シートが標準装備になる「X L Package」
最上級グレードの「L Package」では、本革シートが標準装備となります。本革シートがもたらすラグジュアリーさはほかの素材とは代えがたい魅力があるため、ラグジュアリーさを追求するのであればおすすめです。
シートカラーはブラックとホワイトの2色から選べます。また、インテリアカラーはリッチブラウンとなり、大人の贅沢さやシックさ、上品さを表現したインテリアとなっています。
なお、リッチブラウンのインテリア+本革シートは「PROACTIVE Touring Selection」でもオプションで追加が可能です。
またこの最上級グレードではドアトリムが合成皮革になり、室内空間の上質さに磨きをかけています。
特別仕様車「Black Tone Edition」
「Black Tone Edition」は「Proactive」ベースに、内外装にブラックをあしらってより精悍なスタイルとした特別仕様車です。
シート表皮は「Proactive」と同じブラックのクロスですが、シートにレッドステッチがあしらわれ、インテリアカラーはブラックになります。
CX-30のポケッテリア
収納の充実度や使い勝手はドライブの快適さに関わるため、しっかりとチェックしておきましょう。ここでは、CX-30のポケッテリアを紹介します。
フロントカップホルダー(2個)
フロントシート用のカップホルダーはシフトノブの前方に2個用意されています。リッド付きとなっているので、使用しない際はすっきりとした見た目を確保できるのも内装にこだわるマツダらしい部分といえるでしょう。
アームレスト付きコンソールボックス
コンソールボックスはかなりの大容量で、仕切りもあり使い勝手に配慮されています。グローブボックスのほかにこうした大型収納が確保されているのはうれしいポイントです。
リアシート センターアームレスト(カップホルダー2個付き)
リアシートのアームレストには、カップホルダーが2個用意されています。幅が広いため、スマートフォンや小物の置き場所としても活用できるでしょう。
このほか、助手席前の定番収納であるグローブボックスやオーバーヘッドサングラスホルダー、助手席のシートバックポケット、フロント・リアドアのボトルホルダー付きドアポケットやコートハンガーなどが装備されています。
軽自動車のように細かい収納がふんだんに用意されている、というわけではありませんが大型のコンソールボックスやリアシートのカップホルダーなどもあり、ドライブの際に不便さを感じるようなことはないでしょう。
CX-30の荷室・座席アレンジ
CX-30の荷室は、定員乗車時でも430Lの大容量を確保しています。また開口部を広く取り、重たい荷物や大型の荷物も積みやすいように工夫されています。
また、「20S」「X Smart Edition」を除きパワーリフトゲートを標準装備しています。これはキーなどのスイッチ操作でリアゲートを自動開閉できる機能で、使用する方の身長や駐車場のスペースに合わせて角度を調整することもできる優れものです。雨の日や荷物が多い時に役立ってくれるでしょう。
挟み込み防止のための人や障害物を検知するセンサーも搭載しています。なお「X Smart Edition」はオプションで追加が可能です。
また荷室のフロア下にはサブトランクボックスを装備しているため、普段あまり使用しないようなカー用品やこまごまとしたものもすっきりと収納できるのもうれしいポイントです。
リアシートには全車に6:4分割可倒式シートを採用しているため、荷物の大きさや量に合わせて自在にシートアレンジができるのも魅力です。
CX-30の内装はクラスを超えた質感の高さが魅力
CX-30は、マツダならではの質の高くスタイリッシュなインテリアデザインとなっているのが特徴です。本革シートが備わる上位グレードはもちろんですが、エントリーグレードでも洗練された上質な雰囲気を有しているので、居心地の良さや内装の質感にこだわる方も満足できる1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:CX-30の室内空間の特徴は?
A:CX-30では前席の乗員間の距離を広く取るとともに、前後間乗員距離にも余裕を持たせ、着座位置とフロア高を調整することで身長180cmの方でも窮屈さを感じないヘッドクリアランスを確保。どの席に座ってもゆったりとくつろげるパーソナルスペースを確保しているのが特徴です。
Q2:CX-30のグレードごとの内装の違いは?
A:マツダ車全体にみられる特徴として、内装の質の高さが挙げられます。CX-30でもその特徴は反映されており、価格を抑えたエントリーグレードであってもプラチナサテン加飾や本革を使用して上質な室内空間を演出しています。
Q3:CX-30の荷室は十分に荷物が積める?
A:CX-30では定員乗車時でも430Lの荷室容量を確保しています。荷物の量が多い場合や長さのある荷物を積み込みたい場合は、6:4分割可倒式のリアシートを活用して自在に荷室を拡大することも可能です。
※この記事は2023年5月時点の情報で制作しています