車のインテリアデザインや収納の使い勝手などは、居心地の良さを左右するためしっかりとチェックしたい部分といえます。車種によって内装の質感は大きく異なるので、車選びの際にはエクステリアのデザインや走行性能、燃費性能と同様に内装も必ず確認しておきましょう。
ここでは、トヨタのステーションワゴン「カローラツーリング」の内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- 薄型でワイド化したインパネの採用によって開放感のある室内空間を確保
- 最上位グレード「W×B」のみブラックとホワイトの2色からインテリアカラーの選択が可能
- カローラツーリングの定員乗車時の荷室容量は392L、最大荷室容量は802L
カローラツーリングの室内空間の特徴
2019年9月に登場したカローラツーリングは、薄型でワイド化したインパネを採用することで良好な視界を確保するとともに開放感のある室内空間を実現しています。さらに車を単なる移動空間ではなく心地よく過ごせる居住空間として、インテリアの部品の合わせや形状・質感を統一することなどによって上質感をも手に入れました。
全グレードにドアの解錠や施錠時、またドアの開閉時にはルームランプなどの照明が自動的に点灯・消灯するおもてなし機能であるイルミネーティッドエントリーシステムを採用している点にも注目です。
カローラツーリングのグレードごとの内装
ここからは、カローラツーリングのグレードごとの内装について見ていきましょう。
シンプルで機能的な「X」
エントリーグレードの「X」はブラック基調ですっきりとしたシンプルな室内空間となっています。シート素材にもブラックのファブリックが使用され、統一感のある雰囲気に。
インパネは合皮巻きになっており、エントリーグレードといっても質感の高さは確保されています。加飾類はほとんど使用されず、派手さのない機能的な印象を与えるインテリアといえるでしょう。
メーターにはスポーティーなアナログメーターを採用し、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイを搭載しています。
加飾類が追加される「G」
「G」では座り心地の良い上級ノーマルシートが標準装備になります。シート素材は「X」と変わりありません。
また、センタークラスターやレジスターノブ、シフトノブ、シフトベゼル、インサイドドアハンドル、パワーウィンドウスイッチベースなどにシルバーやサテンメッキ加飾が追加され、華やかさを室内にもたらしています。
インテリアカラーの選択が可能になる最上位グレード「W×B」
最上位グレードとなる「W×B」では、カローラツーリングで唯一ブラックとホワイトの2色からインテリアカラーが選択できるのが特徴です。
ホワイト内装はシートに加えてドアアームレスト表皮もホワイトとなり、スポーティーさを残しながらも最上位グレードらしい質の高さも感じさせます。シートも合成皮革とレザテックを組み合わせたスポーティーシートにグレードアップします。
また、このグレードでは、スモークシルバーの加飾類を採用し質感の高さを表現。抑制された輝きが洗練された印象を与えます。
カローラツーリングのポケッテリア
カローラツーリングには、どのような座席周りの収納が用意されているのでしょうか。
フロントカップホルダー(2個)
カローラツーリングのフロントシート用カップホルダーは、センターコンソールに2個用意されています。縦並びなので運転席からも助手席からも手に取りやすく、便利です。
センターコンソールボックス(リアボックス付き)+充電用USB端子
センターコンソールボックスには、タブレットやスマートフォンが充電できるUSB端子が備わります。「G」と「W×B」グレードには3個、「X」は1個とグレードによって装備される個数に差があります。
また、後席からも利用できるリアボックスがあるのは評価できるポイントでしょう。後席は前席と比較すると収納が少ないので、小物入れとして重宝するのではないでしょうか。
フロントコンソールトレイ
スマートフォンや小銭入れなどの保管に適したトレイも用意されています。
グローブボックス
助手席前には、定番収納のグローブボックスがあります。
リアセンターアームレスト(カップホルダー2個付き)
リアセンターアームレストにはカップホルダーが2個備わっています。後席にドアポケット以外にもこうしたドリンクの置き場所が確保されているのはうれしいポイントでしょう。
ドアポケット(ボトルホルダー付き)
フロント・リアともにペットボトルが収納できるドアポケットがあります。
助手席シートバックポケット(「G」「W×B」に標準装備)
エントリーグレードの「X」を除き、助手席のシートバックに地図や雑誌、タブレットなどの収納が可能なシートバックポケットが装備されています。
カローラツーリングの荷室・座席アレンジ
ステーションワゴンには積載性の高さを期待したいもの。カローラツーリングでは、定員乗車時でも392L、9.5インチのゴルフバッグを4個積み込める荷室容量を確保しています。またシートアレンジによって最大荷室容量は802Lにまで拡大できるため、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
なお、リアシートには6:4分割可倒式シートを採用しているので片側だけを倒して長さのある荷物を収納したり、リアシートをすべて倒して自転車などの大型の荷物を積み込んだりすることもできます。
荷室側面のレバーを引くだけで簡単にシートバックが倒れ、座席アレンジしやすいのも評価できる部分です。
大容量で使い勝手の良い荷室と質の高いインテリアがカローラツーリングの魅力
カローラツーリングは華美にならない質の良いインテリアとステーションワゴンに期待したい積載性を備え、使い勝手にも配慮されたモデルです。
荷物の多くなりがちなアウトドアが趣味の方はもちろん、普段は通勤や買い物などに使用して週末はレジャーや旅行を楽しみたい、という方にも使いやすい1台ではないでしょうか。
よくある質問
Q1:カローラツーリングの室内空間の特徴は?
A:カローラツーリングでは薄型でワイド化したインパネを採用することで良好な視界を確保するとともに、開放感のある室内空間を実現しています。またインテリア部品の形状や合わせ、質感を統一することによって上質さを表現しているのが特徴です。
Q2:カローラツーリングのグレードごとの内装の違いは?
A:エントリーグレード「X」と中間グレード「G」ではインテリアカラーは選択できませんが、最上位グレードの「W×B」ではブラックとホワイトの2色からインテリアカラーの選択が可能です。またシートが「X」ではノーマルシート、「G」では上級ノーマルシート、「W×B」ではスポーティーシートとなっておりグレードによってシート形状に差があります。
Q3:カローラツーリングの荷室は十分に荷物が積める?
A:カローラツーリングのようなステーションワゴンは積載性が魅力です。カローラツーリングでは定員5人が乗車した状態で392L、9.5インチのゴルフバッグが4個積み込める荷室容量を確保しています。リアシートをすべて倒すと、802Lの大容量の荷室が出現します。またリアシートには6:4分割可倒式シートを採用しているため、シートアレンジも自由自在です。
※この記事は2023年6月時点の情報で制作しています