車を選ぶ際、走行性能や燃費、エクステリアのデザインなどを重視し、内装についてはあまりチェックしないという方も少なくないようです。しかし車の内装は居心地の良さに関わる部分だけに、きちんと確認しておかないと実際に使用したときにデザインが好みに合わずに違和感を持ってしまったり、収納の使い勝手に不満を感じたりすることになりかねません。
ここではクラストップレベルの優れた燃費性能や軽快さを感じさせるデザイン、そして軽自動車ならではの経済性を実現しているマツダの軽自動車「キャロル」の内装について、詳しく紹介します。
キャロルの室内空間の特徴
2015年1月に登場した現行型のキャロルでは、先代モデルよりも室内長を145mm拡大し、2,040mmを確保することでゆとりのある室内の広さを実現しました。前後乗員間距離も拡大して900mmとし、狭くなりがちな後部座席の居住性を向上させています。
また、ルーフラインやピラートリム形状を工夫し、広いガラスエリアを実現することで良好な視界を確保するとともに、開放感のある室内空間を実現させました。
キャロルのインテリアの特徴
ここからは、キャロルのインテリアの特徴を見ていきましょう。
キャロルでは「GF」「GL」「GS」「GX」の4種類のグレードが設定されていますが、グレードによる内装の差はほとんどありません。
キャロルは低燃費と軽自動車らしい低価格が魅力のモデルなので、グレード間で仕様を共通化することによってコストを抑えているのではないかと考えられます。その代わりに、個性を出したい方のために豊富なアクセサリーが用意されているのが特徴といえるでしょう。アクセサリーについては後述します。
インテリアはブラック基調でまとめられ、天井やピラーにホワイトを使用。インパネやウィンドウスイッチガーニッシュにグレージュをあしらうことによって、開放的な雰囲気や軽やかさを演出しています。
年齢や性別を問わず、どなたにも受け入れられやすいインテリアだといえるでしょう。
シートはカジュアルな中にも上品さやスマートさを感じさせるネイビーのファブリックシートです。グレードによるシート素材の差やカラーの差もなく、全グレードで同じ仕様となっています。オプションでの素材変更もできません。
グレードで差がつけられている部分は最上級グレード「GX」のみインサイドドアハンドルがシルバーになり、エアコンサイドルーバーリングにサテンメッキ加飾が追加されるのと、「GS」「GX」グレードにリヤシートのヘッドレストが追加される部分のみです。
純正アクセサリーで個性を表現
キャロルでは、インテリアデザインが全グレードでほぼ共通となっています。インテリアにこだわる方や個性を出したい方には少し物足りないかもしれません。
そういった方は、純正アクセサリーを利用して変化をつけてみてはいかがでしょうか。キャロルではシートカバーをはじめ、サイドルーバーガーニッシュやウィンドウスイッチガーニッシュ、センターロアガーニッシュなどさまざまなアクセサリーが用意されています。
ホワイトウッド調のガーニッシュやカジュアルタウンシートカバーでコーディネートすれば、爽やかさが際立つインテリアに。
ピアノブラックのガーニッシュにブラックダイヤシートカバーを組み合わせれば、クールでシャープな装いの完成です。
シンプルなインテリアだからこそ、自在にカスタマイズできるという魅力もあるのです。
キャロルの座席周りの収納
運転席や助手席周りの収納はもちろん、後部座席の収納の充実度もドライブの快適性を左右します。ここではキャロルにはどのような収納が装備されているのかを見ていきましょう。
フロントコンソールドリンクホルダー(フロント×2、リヤ×2)
コンソールドリンクホルダーはフロントに2個、リヤに2個用意されています。
フロントのドリンクホルダーはペットボトルだけでなく、500mlの紙パックドリンクにも対応しています。運転席からも助手席からも手が届きやすい位置にあるので、運転中もストレスなく使用できるでしょう。
インパネトレイ
シフトレバーの上部には小さなインパネトレイが装備されています。スマートフォンの保管場所として最適です。駐車券などのチケット類を保管するのもいいかもしれません。
センターロアポケット
センターロアポケットはタオルやポーチなどが収納できます。工夫次第で小物入れとしてはもちろん、ダストボックスなどさまざまな使い方ができそうです。
ショッピングフック
インパネの助手席側には約1kgまでの重さに耐えられるショッピングフックが装備されています。ドライブ中によく出し入れするものをまとめて掛けておくと便利でしょう。
助手席のシートバックには、約4kgまでの重さに耐えられる大型のショッピングフックがあります。バッグを掛けておいたり、買い物した際の荷物を掛けておいたりできるので重宝しそうです。
ドアポケット
左右のフロントドアにはパンフレットや地図などが保管できるポケットがあります。
このほかの収納としては、助手席前のグローブボックスが装備されています。それほど収納の数が多いというわけではありませんが、必要最低限の収納場所は確保されています。
キャロルの荷室&座席アレンジ
キャロルはコンパクトなボディということもあり、荷室容量はそれほど大きくないですが、日常的な買い物などの荷物が積み込める程度の広さは確保しています。
バックドア開口部が広く、重い荷物なども楽に積み込めるように工夫されているのもうれしい部分です。
さらにラゲッジアンダーボックスを標準装備。キャロルのラゲッジアンダーボックスは細かく仕切りが作られており、こまごまとしたものや傘のような長さのある荷物もすっきりと収納できるようになっています。
大きな荷物がある場合には、リヤシートを倒せば広々とした空間が出現。
しかし、キャロルではグレードにかかわらずリヤシートは一体可倒式を採用しているので、座席アレンジは豊富とはいいがたく、後部座席をすべて倒すことができるのみとなっています。
インテリアデザインや収納など、車の内装はしっかりチェックしよう
車の内装はカーライフの充実度に関わる大切な車選びのポイントです。インテリアデザインやシートの質感、荷室の使い勝手などもよく確かめることをおすすめします。
キャロルの内装は誰もが好感を持てる開放的でシンプルなインテリアデザインが持ち味です。人と差をつけたいのであれば、純正アクセサリーを取り入れて好みのスタイルにカスタマイズするのもいいのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:キャロルの室内空間の特徴は?
A:7代目となる現行型のキャロルでは、室内長2,040mmのゆとりのある室内空間を実現しています。また前後乗員間距離も拡大し、900mmとすることで狭くなりがちな後部座席の広さを確保しました。さらにルーフラインやピラートリム形状を工夫し、良好な視野と開放感のある室内空間を実現しています。
Q2:キャロルの内装の特徴は?
A:キャロルには4種類のグレード設定がありますが、グレードによるインテリアの差はあまりありません。ブラックをベースにしたインテリアにピラーと天井色にホワイト、インパネガーニッシュなどにグレージュを使用することで明るく開放的なインテリアになっています。シート素材はネイビーのファブリックです。
Q3:キャロルの荷室はどんな感じ?
A:キャロルはそれほど荷室が大きいというわけではありませんが、日常的な買い物などには十分対応できる広さを確保しています。ラゲッジアンダーボックスも標準装備になっており、こまごまとした荷物や傘のような長さのある荷物もすっきりと収納可能です。リヤシートを倒して荷室を拡大することもできます。
※記事の内容は2020年5月時点の情報で執筆しています。