車にはそれぞれ特徴がありますが、どんな車であっても利用していく上で最もユーザーがふれたり目にしたりすることになるのは内装です。インテリアデザインが自分の感性にしっくりとくるか、収納の使い勝手に問題はないかなど、車選びの際には必ず内装をチェックしておきましょう。
ここでは、トヨタ「アクア」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- コンパクトカーながら広がり感のある室内空間を実現
- アクアではグレードによってインテリアカラーが異なる
- ハイブリッドバッテリーをリアシート下に配置してゆとりある荷室容量を確保
アクアの室内空間の特徴
アクアはスタイリッシュさを出すために全高を低く抑えていますが、室内長は2,015mmを確保し、コンパクトカーであっても広がり感のある室内空間を実現しています。
また無駄のない優れたパッケージングによって、後席のヘッドクリアランスやひざ周りにもゆとりを確保。さらにリアシートに長い座面を採用してゆとりある着座姿勢を保てるようにしたほか、シートバックの角度にも配慮して快適な座り心地が得られるよう、工夫されているのが特徴です。
アクアのグレードごとの内装
ここからは、アクアのグレードごとの内装を見ていきましょう。アクアでは、グレードによってインテリアカラーが異なります。
シンプルで明るい雰囲気の「L」
最小限の装備内容にして価格を抑えたエントリーグレード「L」の内装は、明るいナチュラルグレー。加飾類はほとんど使用されず、シンプルな仕上がりです。
前席のヘッドレストはシートバック一体型で、調節はできません。
スタイリッシュな印象の「S」
「S」はブルーブラックの先進性を感じさせる内装が特徴。シートを2色使いとすることで、スタイリッシュさを演出しています。
前席のヘッドレストが上下調整式というのもポイント。また、シルバー加飾やメッキ加飾が追加されたことにより上質さを感じさせます。
後席は「L」が一体可倒式であるのに対し、「S」以上のグレードでは6:4分割可倒式シートが採用されているため、実用性も向上しているといえるでしょう。
シックで上質な「G」
上級グレード「G」の内装は、落ち着いたダークブラウンで、シックさが際立つ上質な室内空間に仕上げています。
加飾類もより多くの場所にあしらわれていることに加え、インパネ助手席オーナメントにはダークブラウンの合成皮革を使用し、質の良さを演出。シート素材にはスエード調ファブリックが採用されました。
スポーティーな「G“GR SPORT”」/「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」
ボディ剛性をアップし、足回りにも手が加えられた「GR」シリーズの内装はブラックインテリアにメッキでふち取られたピアノブラック塗装やシルバーステッチ、クロームメッキ加飾が組み合わされ、スポーティーさを表現しています。
フロントシートは専用のGRエンブレムがあしらわれたスポーティーシート。素材はメイン部分には手触りの良い人工素材のブランノーブ®、サイド部分には合成皮革が使用されています。
17インチのタイヤ・アルミホイールが標準装備になる「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」では、専用小径本革巻き3本スポークステアリングホイールにアルミペダルも装備し、よりアグレッシブな雰囲気を醸し出しています。スポーツカー好きの男性に喜ばれそうな内装といえるでしょう。
ビジネスでの使用を想定した「S“Business Package”」
「S“Business Package”」は基本的に「S」をベースとしてビジネス用途に合わせ、装備を厳選したモデルですが、内装はナチュラルグレーのインテリアカラーに一体可倒式のリアシートを備え、「L」に準じたものとなっています。
大人の魅力を感じさせる「S“Style Black”」
エクステリアにメッキ加飾を効果的にあしらって、大人を魅了するスタイリッシュさを持つ特別仕様車「S“Style Black”」の内装は、ブラックインテリアにふんだんにシルバー加飾やブラック加飾を施し、室内の上質感を高めています。
シート素材はファブリックですが、消臭・防汚・撥水機能を持たせて快適なドライブが楽しめるように工夫されています。
カジュアルな「S“GLAMPER”」
アウトドアシーンに似合うことがテーマの特別仕様車「S“GLAMPER”」は、ブラックインテリアに専用のコハクカラーのファブリックシート表皮をあしらい、カジュアルな魅力を持つのが特徴です。
ラグジュアリーな魅力のある「Crossover “Glam”」
クロスオーバーSUVテイストの「Crossover “Glam”」は、ブラウンブラックのラグジュアリーさとセンスの良さを感じさせる内装が魅力。
ピラーやルーフもブラックアウトしていることに加え、ダークブラウンの合成皮革とファブリックを組み合わせ、さらにリボン加飾もあしらったシートが質の良さを感じさせます。
アクアの座席周りの収納
座席周りの収納の使い勝手は、居住性の良さに大きく関わる部分です。アクアには、助手席グローブボックスやフロントドアポケット&ボトルホルダーなどの定番収納のほかにも、ドライブ中に使用するこまごまとしたものがすぐ手に取れる助手席前のオープントレイ、ドライバーが便利に使用できるメーターサイドボックスなど、さまざまな収納が用意されています。
フロントシートのカップホルダーはフロントコンソールトレイに2個装備。フロントコンソールの後部には、後席の乗員が使用できるトレイとカップホルダーが1個備わっています。
助手席シートバックポケットや、運転席のシートバックに買い物フックもあるため、ドライブ中もすっきりと車内を保てるでしょう。
アクアの荷室&座席アレンジ
一般的に、ハイブリッド車はバッテリーを搭載しているため、ガソリン車よりも荷室容量が狭くなりがちです。
アクアでは、ハイブリッドバッテリーをリアシート下に配置することによって、ハイブリッド車であってもゆとりある荷室容量を確保しました。日常的な買い物はもちろん、週末のレジャーや旅行などでも対応できるでしょう。
また開口部を大きくすることで、荷物の出し入れもしやすいように配慮されています。
加えて「L」以外のグレードの後席には6:4分割可倒式シートが採用されているため、後席の片側を倒して長さのある荷物を載せることや、後席をすべて倒して荷室を最大限に拡大するなどのアレンジも可能です。
自分の好みに合った内装のアクアを選ぼう
アクアではグレードによって内装色が異なることに加え、特別仕様車が多く設定されておりそれぞれ異なる個性を持っているので、違いをじっくりと吟味して自分に合った内装のアクアを選んでください。
内装はドライバーだけでなく、同乗者にも影響が大きい部分なので、可能であれば家族などいっしょに車を利用する方の意見も取り入れて選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:アクアの室内空間の特徴は?
A:アクアは、コンパクトカーでありながら室内長2,015mmを確保し、広がり感のある室内空間を実現しています。また、スペース効率を高めたパッケージングによって後席のヘッドクリアランスやひざ周りにもゆとりを確保。シート形状にも工夫を凝らすことによって、快適な座り心地を実現しているのもポイントです。
Q2:アクアのグレードごとの内装の違いは?
A:アクアでは、グレードによって内装色が異なり、エントリーグレードの「L」では明るさを感じさせるナチュラルグレー、「S」では先進的なブルーブラック、上級グレードの「G」ではシックなダークブラウンを採用しています。また、数多くあるアクアの特別仕様車は、それぞれのコンセプトを表現した個性の異なる内装を持つのが特徴です。
Q3:アクアの荷室は十分に荷物が積める?
A:アクアでは、ハイブリッドバッテリーをリアシート下に配置することでゆとりのある荷室容量を確保しています。加えて「L」以外のグレードには6:4分割可倒式リアシートを採用しているため、荷物の量や大きさに合わせて荷室を拡大することもできます。
※記事の内容は2021年2月の情報で執筆しています。