車を実際に使用していく上で、乗員が最も接することになるのは内装です。シートの座り心地や表皮の質感、インパネのデザイン、内装色など、細かい部分までチェックし、快適にドライブが楽しめる空間が確保されているかを確認しておくことが楽しいカーライフを手に入れるためのひとつのポイントといえるでしょう。
ここでは、スズキ「アルト」の内装や収納について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- 従来型より室内高・室内幅を拡大してゆとりのある室内空間を確保
- シート表皮にはデニム調素材を採用
- リアシートは一体可倒式
アルトの室内空間の特徴
2021年12月に登場した9代目となる現行型アルトは、従来型よりも室内高を45mm、室内幅を25mm拡大し、前席・後席ともより広いヘッドクリアランスやショルダールームを確保し、ゆとりを感じさせる室内空間を実現しています。
なお、室内空間は拡大させながらも最小回転半径は4.4mを維持し、アルトならではの取り回しのしやすさは保たれているのもポイントです。また、ルーフパネルとルーフメンバーの接合部に「ハスラー」や「ワゴンRスマイル」にも使用されている高減衰マスチックシーラーを採用し、こもり音を低減することで走行時の静粛性も確保しました。
アルトの内装
ここからは、アルトの内装について見ていきましょう。なお、アルトではグレードによるシート素材や内装色の差はなく、シート素材のアップグレードオプションも用意されていません。
シート表皮にはデニム調素材を採用
現行型のアルトは「気軽」「安心」「愛着」がコンセプトであり、シート表皮には幅広い世代に親しまれているネイビーのデニム調の生地を採用。シートの背面には深みのあるブラウンを組み合わせ、ネイビー×ブラウンのスタイリッシュで品格を感じさせるカラーリングとしています。
また、インパネやドアトリムにはシートとコーディネートされたネイビーをあしらい、一体感を演出。クラスを超えたセンスの良さと上質感を与えるインテリアデザインといえるでしょう。
なお、マイルドハイブリッドシステムを搭載する「HYBRID S」と「HYBRID X」には、エアコンサイドルーバーリングやエアコンセンタールーバー、オーディオガーニッシュの一部にサテンメッキ調加飾があしらわれることに加え、インサイドドアハンドルがシルバーになり、華やかさもプラスしています。
ディスプレイオーディオ
出典:スズキ「アルト」快適装備
アルトには、スズキ国内初の7インチのディスプレイオーディオの設定があります。ディスプレイオーディオはUSBやBluetooth®接続が可能で、スマートフォンを接続すればハンズフリー通話をはじめ、スマートフォンで使用しているアプリで音楽を再生したり、地図を使用したりすることができます。
また、車両連携機能もあり、燃費や航続可能距離、車両警告情報をはじめ、バックアイカメラや全方位モニターを装着している場合はその映像を表示します。また、ヘッドアップディスプレイへの交差点案内表示も行えるため、利便性が大幅に向上するでしょう。
ディスプレイオーディオは、「A」「L」「HYBRID S」では「バックアイカメラ付きディスプレイオーディオ装着車」を選択した場合、「HYBRID X」では「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」もしくは「全方位モニター付きディスプレイオーディオ装着車」を選択すると装備されます。
アルトのポケッテリア
ドリンクやスマートフォンの置き場所など、座席周りの収納の充実度や使い勝手も居住性を左右します。ここでは、アルトにはどのようなポケッテリアが備わっているのかをチェックしてみましょう。
インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)
出典:スズキ「アルト」室内空間
アルトのドリンクホルダーは、運転席用・助手席用のどちらもインパネのエアコン送風口の前に設置されています。エアコン作動時は保冷・保温効果が期待できるでしょう。
掘り込み式なので、走行時も安定しています。ペットボトルやカップだけでなく、角型の紙パックドリンクにも対応しているのはうれしいポイントではないでしょうか。
インパネトレー(助手席)
出典:スズキ「アルト」室内空間
助手席前のインパネトレーは、現行型から新たに採用されたポケッテリアです。助手席の乗員から手が届きやすい位置にあるため、使用頻度の高いタオルやハンカチ、メガネなどを置いておくと便利でしょう。
グローブボックス
出典:スズキ「アルト」室内空間
グローブボックスは一般的なサイズ感です。車検証や自賠責保険証、車両の取扱説明書などの書類のほか、ちょっとした小物も収納できそうです。
インパネセンターポケット
出典:スズキ「アルト」室内空間
スマートフォンの保管場所として最適なインパネセンターポケット。運転席からも助手席からもアクセスしやすい位置にあります。駐車券などのチケット類の保管場所としても活躍するでしょう。
センターロアポケット
出典:スズキ「アルト」室内空間
センターロアポケットはある程度の大きさのあるもの、メイクポーチなどの収納が可能です。除湿剤や消臭剤などを目立たない場所に置きたい場合に使用してもいいのではないでしょうか。
フロアコンソールトレー
出典:スズキ「アルト」室内空間
フロアコンソールトレーは、ティッシュボックスがぴったりと収まるサイズです。ティッシュは小さな子供がいるファミリーなどではドライブの必需品といえますが、意外と置き場所に困るもの。座席に置いても邪魔になるため、こうした専用の置き場所が確保されていると車内をすっきりと保つことができます。
フロントドアポケット
出典:スズキ「アルト」室内空間
ドアポケットにはノートなどが収納できます。なお、ドア部分にはボトルホルダーを併設している車両が多いですが、アルトはドアにボトルホルダーを設置していません。
また、ドアポケットがあるのはフロントのみです。
コンソールドリンクホルダー(リア)
出典:スズキ「アルト」室内空間
アルトでは、後席用のコンソールドリンクホルダーが2個用意されています。前席・後席合わせて計4個のドリンクホルダーがあり、乗車定員4人分をカバーしているため、ドライブ中にドリンクの置き場所に困ることはないでしょう。
ショッピングフック
出典:スズキ「アルト」室内空間
ショッピングフックは助手席側のインパネに設置されています。1kgまでの荷重に耐えられるので、ハンドバッグやランチバッグなどをかけておくのに適しています。
アルトの荷室
出典:スズキ「アルト」室内空間
アルトの荷室は小物をすっきりと収納できるラゲッジアンダーボックスを備えていることに加え、開口部を広く取っているため、荷物の積み降ろしが楽に行えます。
なお、アルトのリアシートは一体可倒式であり、リアシートを倒すと大型の荷物や長尺物も積み込むことが可能です。
おしゃれで親しみやすいアルトの内装
アルトでは親しみやすいデニム調のシート地を採用していること、またネイビー×ブラウンというセンスの良さとおしゃれなカラーリングによって、価格以上の上質さを感じさせる室内空間を作り出しています。
ポケッテリアも充実しており、幅広い世代が快適に使用できる利便性を備えている1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:アルトの室内空間の特徴は?
A:現行型のアルトは従来型よりも室内高を45mm、室内幅を25mm拡大してゆとりのあるヘッドクリアランスやショルダールームを確保しました。また、室内空間は拡大しながらも最小回転半径は4.4mを維持し、取り回ししやすさも両立させています。
Q2:アルトの内装は?
A:アルトでは、シート表皮に幅広い世代に親しみを感じさせるネイビーのデニム調素材を採用。シート背面はブラウンを採用し、センスの良さや品格を感じさせるカラーリングでクラスを超えた上質感を確保しています。また、インパネやドアトリムにもネイビーをあしらい、一体感のある室内空間としています。
Q3:アルトの荷室は荷物がたくさん積める?
A:アルトの荷室はラゲッジアンダーボックスを備えていることに加え、一体可倒式のリアシートを倒せば大型の荷物や長さのある荷物も積載できます。さらに、荷室開口部を広く取っているため、荷物が積み込みやすいのも魅力です。
※この記事は2022年4月時点の情報で制作しています