北米市場でエグゼクティブ層を中心に高い人気を誇るホンダの上級セダン「アコード」。初代の登場から40年以上が経過したロングセラーモデルです。2020年2月に登場した現行型のアコードは、歴代モデルの伝統そのままに上質な室内空間を実現しています。
ここでは、アコードの内装について詳しく紹介します。
この記事のPOINT
- 大人の上質さを持ったインテリア
- 上級モデルならではのレザーインテリアを採用
- ハイブリッドセダンとしてクラストップ(※2020年2月、ホンダ調べ)の荷室スペースの広さを確保
アコードの室内空間の特徴
現行型のアコードは、アコードのために開発された「新世代プラットフォーム」の採用、ボディの骨格変更やホイールベースを従来モデルよりも延長したことによって居住スペースを拡大し、ゆとりのある室内空間を確保しています。
また、フロントシートを内側にレイアウトすることで視覚野を広げたことに加え、フロントピラーを従来モデルよりも20%スリム化して後方に設置することで、アコードに乗り込んだ瞬間に感じるパノラミックな視界を実現しました。
アコードの内装
ここからは、アコードの内装について詳しく見ていきましょう。
コンサートホールをイメージした空間
アコードの内装はコンサートホールをイメージし、ドアを開けて乗り込むときからドライビング中の高揚感、そしてアコードから降りた後もその余韻を楽しめるような、五感に訴えかけ五感すべてで満足感を味わえるような大人の上質感を持つインテリアとなっています。
2色のインテリアカラー
アコードは、ブラックとアイボリーの2色からインテリアカラーの選択が可能です。
ブラックは機能美を感じさせるシックでシャープな雰囲気を室内にもたらします。前面にラグジュアリーさを押し出さず、抑制された上質感を漂わせるストイックさが魅力といえるでしょう。
アイボリーは、上級セダンらしいラグジュアリーさを表現した贅沢さを感じさせる空間となっています。
レザーインテリアを採用
本革のシートやステアリングホイールがもたらす贅沢さ
インテリアは本革シートや本革巻きステアリングホイールを採用したレザーインテリアが標準装備となっています。本革シートは上級セダンには欠かせないともいえる装備。オーナーの所有欲を満たしてくれる贅沢さを室内にもたらします。
シートヒーターを標準装備
アコードでは運転席・助手席・リアシート左右席にシートヒーターを標準装備しているため、冬場でも冷たさを感じることなくドライブが楽しめるのもうれしいポイントでしょう。
質感を高めるインテリアパネル
インパネやドアライニングには、ゼルコバウッド調のインテリアパネルがあしらわれ、上質さを際立たせています。
アコードの座席周りの収納
座席周りの収納スペースの充実度や使い勝手もチェックしておきましょう。
ドリンクホルダー
フロントシートのドリンクホルダーはセンターコンソールに用意されています。しっかりとした深さがあり、安定感があるので安心して使用できるでしょう。運転席からも手に取りやすい配置となっているのもポイントです。
フロントアームレスト付きセンターコンソールボックス(照明付き)
アームレスト付きのコンソールボックスには上部に小物を入れて置けるトレーが付属します。照明付きなので、夜間やトンネルの中など車内が暗いときでも収納物が探しやすく、便利です。
センターポケット
インパネ中央下部、ドリンクホルダーの前方にはスマートフォンの収納場所として最適なポケットが用意されています。ここにはワイヤレス充電器が装備されているほか、充電などに利用できるUSBソケットも付属します。
グローブボックス
取扱説明書や車検証、自賠責保険証などの書類入れとして使用されることの多い助手席前のグローブボックスは照明付きです。
サングラスボックス
ルームミラーの手前には、運転中に必要になるメガネやサングラスの収納場所があります。ハンドタオルなどの置き場所としても活用できそうです。
リアセンターアームレスト(リッド/ドリンクホルダー付き、アームレストスルー機構付き)
後席にもドアポケット以外にこうしたドリンクホルダーが用意されているのは評価できる部分です。リッド付きなので、使用しない場合はリッドを閉め、スマートフォンなどの保管場所として使用できる利便性の高さも魅力です。
運転席&助手席シートバックポケット
運転席・助手席のシートバックには、地図や雑誌、タブレットなどが収納できるシートバックポケットが備わります。
フロントドアポケット
左右のフロントドアにはペットボトルの収納スペースと小物などが保管できるポケットがあります。
リアドアポケット
左右のリアドアにもポケットがあります。
アコードの荷室
一般的にセダンは、SUVやステーションワゴンなどと比較すると積載性は劣る傾向にあります。加えてハイブリッド車はバッテリーなどが大きく、その分ガソリン車よりも荷室や居住スペースが狭くなりがちといわれています。
現行型アコードでは、ハイブリッドシステムのバッテリー形状やレイアウトを工夫することによってIPU(インテリジェントパワーユニット)を従来モデルよりも32%小型化しました。小型化によってIPUを従来型の設置場所であったリアシート背面ではなくリアシート下に設置することが可能になり、荷室容量を大幅に拡大しています。
9.5インチのゴルフバッグを4個積み込むことも可能な広さを確保したアコードの荷室スペースは、ハイブリッドセダンではクラストップ(※2020年2月、ホンダ調べ)の広さを誇ります。
リアシートはトランクスルー機構付きの一体可倒式シートを採用
アコードでは、リアシートに一体可倒式シートを採用しているため、リアシートを前面に倒すとより広大な荷室スペースが出現します。
アームレストスルー機構を利用すれば4人乗車時でも長さのある荷物も積み込める
リアシートのアームレスト部分は、荷室と居住区間を貫通させることが可能なアームレストスルー機構を採用しています。そのため4人が乗車していながら、長さのある荷物を積み込むことも可能。
アコードはセダンでありながら、高い積載性を有したモデルといえるでしょう。
アコードは上質なインテリアと広い荷室スペースを持った上級セダン
アコードはレザーウやウッド調のインテリアパネルなどを取り入れた質の高い室内空間と、ハイブリッドセダンクラストップの積載性を持つのが魅力です。
車のインテリアデザインや収納は実際に車を使用する際に最もふれることになる部分のため、車選びの際にはその車の内装が自分の感性にしっくりくるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1:アコードの室内空間の特徴は?
A:アコードはアコードのために開発された「新世代プラットフォーム」の採用、ボディの骨格変更やホイールベースを従来モデルよりも延長したことによって、上級セダンにふさわしいゆとりのある室内空間を確保しています。
Q2:アコードの内装はどんな感じ?
A:アコードは本革をあしらったシートやステアリングホイールを採用したレザーインテリアを標準装備としており、ラグジュアリーさを感じさせるインテリアとなっています。インテリアカラーはブラックとアイボリーの2色から選択可能。またウッド調のインテリアパネルをインパネやドアライニングにあしらい、上質さを際立たせています。
Q3:アコードの荷室は十分に荷物が積める?
A:アコードではハイブリッドシステムのバッテリー形状やレイアウトを工夫し、IPUを従来型よりも小型化してリアシート下に設置することによってハイブリッドセダンクラストップ(※2020年2月、ホンダ調べ)の荷室スペースを確保しています。また、リアシートには一体可倒式シートを採用しているため、リアシートを倒して荷室を拡大することも可能です。
※記事の内容は2020年11月時点の情報で執筆しています。