スバル「XV」は都会的なエクステリアに、SUVの本分である雪道や山道などの走破性を融合させたクロスオーバーSUVです。ここでは、XVのグレードごとの装備内容はどのように異なっているのか、詳しく解説します。
この記事のPOINT
- XVのグレードは5種類
- グレードによって走行性能も異なる
- コストパフォーマンスの良さという観点では「1.6i-L EyeSight」がおすすめ
XVのグレード構成
XVには、1.6L水平対向ガソリンエンジンと2.0L直噴水平対向ガソリンエンジンモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」の2つのパワートレインがラインナップされています。
1.6L水平対向ガソリンエンジンには「1.6i-EyeSight」「1.6i-L EyeSight」の2種類、「e-BOXER」には「2.0e-L EyeSight」「2.0e-S EyeSight」「Advance」の3種類、計5種類のグレードが用意されています。
10を超える複雑なグレード体系を持つ車種も少なくない中、非常にシンプルでわかりやすいグレード体系といえるでしょう。
XVのグレードごとの装備内容
ここからは、XVのグレードごとの装備内容についてご紹介します。
「ツーリングアシスト」が標準装備の「1.6i EyeSight」
XVは、エントリーグレードの「1.6i EyeSight」でも運転支援機能が搭載されています。
先進安全技術を標準装備
XVには、スバルの運転支援システム「アイサイト コアテクノロジー」が全車に標準装備されています。
このパッケージには衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時急発進抑制装置はもちろんのこと、高速道路でステアリングやペダル操作をシステムがサポートする運転支援機能「ツーリングアシスト」が含まれており、非常に充実した内容になっています。
エントリーグレードであっても、高度な運転支援機能が搭載されるのはうれしいポイントでしょう。
「アイサイト コアテクノロジー」など、XVの安全性能について詳しくはこちら
快適性や機能性に関する装備は省かれているものもある
「1.6i EyeSight」のヘッドライトはハロゲンで、電動格納式のドアミラーにはサイドターンランプやターンインジケーターが付属しません。なお、オプションでヘッドランプをLEDにグレードアップすることは可能です。
また、エアコンは抗アレルゲンフィルター付きのフルオートエアコンが装備されますが、マルチファンクションディスプレイやパドルシフト、キーレスアクセス&プッシュスタートが採用されておらず、上級グレードと比較すると快適さや機能性で劣る部分もあるといえるでしょう。
その分価格を抑えているので、できるだけ安くXVに乗りたい方にはおすすめです。
「X-MODE」の搭載に加えてオプションの選択肢が豊富になる「1.6i-L EyeSight」
「1.6i-L EyeSight」からは、悪路走破性が向上する「X-MODE」が搭載されます。
悪路走破性を高める「X-MODE」
この「1.6i-L EyeSight」から、「X-MODE」が標準装備になります。「X-MODE」は雪道や山道などのタイヤが空転しやすい環境においてエンジンやトランスミッション、AWDやVDC(横滑り防止装置)を総合制御してスムーズな脱出を実現するシステムです。
下り坂においてブレーキを自動制御して一定の速度で維持するヒルディセントコントロール機能も搭載しています。
XVにSUVとしての走りを求めるのであれば、欲しい機能といえるでしょう。
マルチファンクションディスプレイを搭載
アイサイトの作動状況や燃費情報など、さまざまな情報を6.3インチ画面にグラフィカルに表示することでドライバーが直感的に情報を把握できるマルチファンクションディスプレイが標準装備されます。
さらに操作性を向上させるパドルシフトも追加。快適装備は「1.6i EyeSight」とそれほど大きな差はありませんが、走行性能や機能性は向上しているといえるでしょう。
オプションの選択肢が豊富に
「1.6i-L EyeSight」では、「1.6i EyeSight」でも追加できるLEDヘッドランプと悪天候時の視認性を向上する「クリアビューパック」のほかに、キーレスアクセス&プッシュスタート、本革シートや運転席と助手席のパワーシート、ルーフレール、より安全性を高める「アイサイトセイフティプラス」など、さまざまなオプションの追加が可能です。
X-MODE以外の装備内容は「1.6i EyeSight」とそれほど変わらないこの「1.6i-L EyeSight」ですが、豊富なオプションが用意され、自身に必要な機能を追加できる自由度が高い点が「1.6i EyeSight」と大きく異なるといえるでしょう。
「SI-DRIVE」が標準装備になる「2.0e-L EyeSight」
「2.0e-L EyeSight」では、走行特性が選べる「SI-DRIVE」や「e-アクティブシフトコントロール」が搭載されます。
走行性能を高める機能を複数搭載
マイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」が搭載される「2.0e-L EyeSight」以上のグレードでは、「SI-DRIVE」を標準装備しています。
これはエンジンコントロールユニットやATトランスミッションコントロールユニットを統合制御することで出力特性や制御パターンをドライバーが任意で切り替えられる機能です。
XVの「SI-DRIVE」では、扱いやすく優れた燃費性能を実現する「インテリジェントモード」と、幅広い使用状況下において快適な走りを実現する「スポーツモード」が選択できる2モード式が採用されています。
さらに、「SI-DRIVE」に協調し、スポーツモード走行時にシステムがペダルの操作状況などからスポーティーな走りをしていると判断すると制御を開始するアダプティブ変速制御「e-アクティブシフトコントロール」を搭載。
ダイレクトな変速感覚が味わえる、スポーティーな走りを楽しみたい方にはうれしい機能です。
快適装備も充実
さらに、抗アレルゲンフィルター付きのフルオートエアコンが左右独立温度調整機能付きになり、フロントガラスは遮音ガラスになるなど、車内の快適性もワンランクアップしているといえるでしょう。キーレスアクセス&プッシュスタートはこのグレードから標準装備になります。
LEDヘッドライトを備えた「2.0e-S EyeSight」
「2.0e-S EyeSight」では、LEDハイ&ロービームランプ+ステアリング連動ヘッドランプとフロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー、UVカット&撥水加工フロントドアガラスがセットになった「クリアビューパック」が標準装備になり、優れた視認性が自慢のグレードです。
足元はインチアップし、18インチのアルミホイールを採用しているためより引き締まった印象に。さらにエクステリアには光輝ウインドウモールが追加されます。
精悍なエクステリアが魅力の最上級グレード「Advance」
最上級グレード「Advance」では、LEDハイ&ロービームランプに光輝プロジェクターリングが組み合わされ、より精悍な雰囲気に。
さらにフロントグリルにブルー加飾をあしらい、フロントフォグランプカバーやフロントバンパーガード、サイドクラッディングにはシルバー塗装のものが採用されるなど、フロント周りにシルバーを多用し先進性や力強さ、最上級グレードらしい上質さを感じさせるエクステリアになっています。
カーリースならXVの上級グレードも夢じゃない
XVに新車で乗るには、車両本体価格のほか、法定費用や各種手数料などの初期費用が必要です。初期費用は本体価格の1~2割ほどになることが多く、カーローンには含められないケースでは現金で支払わなければなりません。
また、カーローンを利用する場合は、頭金としてまとまった金額を用意することも考えられます。
車は人生最大の買い物のひとつともいわれるほど高価な買い物だけに、カーローンの借入可能額や予算によっては、希望するグレードをあきらめなければならないこともあるでしょう。
しかしカーリースであれば、頭金も初期費用も用意する必要がないため、貯金を切り崩すこともなく、憧れのグレードのXVを手にすることが可能になります。
カーリースで憧れのグレードが手にできるワケ
カーリースは、リース会社が所有権を持つ車を、定額料金を支払うことでマイカーのように利用できる車のサブスクリプションサービスです。
月々のリース料には法定費用や各種手数料が含まれているため、頭金も初期費用も別途支払うことなく、定額料金だけで車に乗り始めることができます。
リース料は、本体価格から契約満了時の想定残価を引き、契約期間で割って算出されます。そのため、本体価格が購入よりも安くなる上、契約期間が長いほど月々のリース料を安くできます。購入費用を借入れるカーローンとは違い、金利という概念もありません。
豊富なオプションが選択できる「1.6i-L EyeSight」が魅力的
「1.6i-L EyeSight」は、シンプルな装備内容ながらほとんどのオプションが選択できるようになっています。無駄な装備を省き、自分に必要な装備だけを追加できるためコストパフォーマンスの点から見ると、おすすめできるグレードといえるでしょう。
ロングドライブをする機会が多い方なら、加速時にモーターがエンジンをアシストする「e-BOXER」を搭載する「2.0e-L EyeSight」がいいかもしれません。
どのようなシチュエーションでXVを利用するのかを考慮し、最適なスバルXVを選んでください。
よくある質問
Q1:XVのグレード構成は?
A:XVには、1.6L水平対向ガソリンエンジンと2.0L直噴水平対向ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」の2つのパワートレインがあります。
グレードは1.6Lガソリン車に「1.6i EyeSight」「1.6i-L EyeSight」の2種類、「e-BOXER」には「2.0e-L EyeSight」「2.0e-S EyeSight」「Advance」の3種類、計5種類があります。
Q2:XVのグレードはどうやって選べばいい?
A:XVは、グレードによって快適装備やエクステリアが異なるだけではなく、走行性能にも差があります。そのため、車を使用するシーンや、どの程度の走行性能を求めるのかをまず決めてください。その上で快適装備の充実度や追加できるオプションの選択肢などを視野に入れながら比較検討することをおすすめします。
Q3:スバルXVのおすすめグレードは?
A:コストパフォーマンスの良さから見ると、豊富なオプションが選択でき、自身に必要な装備だけを追加できる「1.6i-L EyeSight」がおすすめグレードといえるでしょう。
5ロングドライブの機会が多く、高速道路の利用頻度が高い方には加速時にモーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」を搭載する「2.0e-L EyeSight」もいいかもしれません。
※記事の内容は2021年5月時点の情報で執筆しています。