車の装備内容はグレードによって大きく異なることも少なくありません。そのため車選びの際にはグレードごとの特徴をとらえておくことが重要になってきます。車種によっては10以上の複雑なグレード構成のものもあるため、グレード選びは難しいという印象を持っている方も少なくないようです。
スズキのコンパクトスポーツカー「スイフトスポーツ」のグレードはどのようになっているのか、確認してみましょう。
この記事のPOINT
- スイフトスポーツはモノグレード
- エンジンは1種類でハイブリッド車の設定もなし、駆動方式は2WDのみ
- トランスミッションは6MTと6ATから選択できる
スイフトスポーツのグレード構成
スイフトスポーツは、2.2L自然吸気エンジン相当の力強さを発揮する1.4L直噴ターボエンジンを搭載しています。トランスミッションは6MTと6ATの2種類から選択が可能です。
ハイブリッドモデルの設定はない上、ガソリンモデルに設定されたグレードは1種類。トランスミッションによる装備内容にも差はないため、スイフトスポーツを選ぶ際にはグレードに頭を悩ますことはないでしょう。
なお、内装と安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
スイフトスポーツの装備内容
ここからは、スイフトスポーツの装備内容を見ていきましょう。
〈スイフトスポーツの詳細〉
スイフトスポーツ | ||
---|---|---|
エンジン | 1.4L直噴ターボエンジン | |
駆動方式 | 2WD | |
トランスミッション | 6MT | 6AT |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 17.6 | 16.6 |
全長(mm) | 3,890 | |
全幅(mm) | 1,735 | |
全高(mm) | 1,500 | |
最小回転半径(m) | 5.1 | |
車両本体価格 | 202万8,400円 | 209万9,900円 |
パワートレイン・足回り
スイフトスポーツには直噴システムや排気ガスを利用して圧縮した空気をシリンダー内に強制的に送り込むターボチャージャーを搭載した新開発の1.4L直噴ターボエンジンを採用しています。さらに過給圧を精密にコントロールする「ウエストゲートバルブノーマルクローズ制御」を組み合わせ、鋭く力強い加速を実現しました。
トランスミッションにはギア比をクロスレシオ化し走りのために徹底チューニングされた6MTと、ギア比を工夫して従来のATの概念を超えるスポーティーな走りを実現する6ATの設定があります。
低音の効いた排気音を実現するデュアルエキゾーストパイプも搭載。また、足回りにはスイフトスポーツの歴代モデルに使用されてきた、スポーツ走行に適した減衰特性を持つモンロー®製のフロントストラットとリアショックアブソーバーを標準装備し、ロールを抑制したコーナリング性能と快適な乗り心地を手に入れました。
ホイールには切削加工&ブラック塗装の17インチアルミホイールが採用され、スポーツモデルらしい引き締まった足回りになっています。
エクステリア・視界
エクステリアにはスイフトスポーツ専用のバンパーやグリル、サイドアンダースポイラーが装備され、ベースモデルである「スイフト」とは一線を画すスポーツモデルらしい精悍な雰囲気をもたらしています。
ガラス類は全面UVカット機能付き、さらにフロントウィンドウとフロントドアには熱吸収グリーンガラス、リアドア・バックドアにはグリーンガラスを採用するなど、紫外線やプライバシーにも配慮が感じられ、日常的な使い勝手もよく考えられている印象です。
ランプ類はオートレベリング機能付きのLEDヘッドランプにLEDポジションランプ、さらにフロントマルチリフレクターハロゲンフォグランプやリアフォグランプが装備され、充実した内容といえるでしょう。
快適装備・安全装備
スイフトスポーツは高い走行性能が魅力のモデルではありますが、走り以外のすべてを犠牲にしてストイックに走行性能を突き詰めるピュアスポーツカーというよりも、日常的な使い勝手にも配慮された使いやすさを備えつつ、スポーティーな走りも堪能できるモデルといえます。
そのため快適装備や安全装備も一般的なものは搭載されており、運転席のシートヒーターや後席の足元に温風を送り込む「リヤヒーターダクト」、エアフィルター付きのフルオートエアコンなどが備わっています。
なお、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」は標準装備ではありますが、非装着車の選択も可能です。
このほかに、追加できるオプションとして死角になるエリアを可視化して安全確認をサポートする「全方位モニター用カメラパッケージ」の設定があります。ただし、「スズキ セーフティ サポート」非装着車にはこのオプションは追加できません。
スイフトスポーツを選ぶ際はトランスミッション
スイフトスポーツはモノグレードのため、グレード選びとは無縁ですがトランスミッションの選択、そして「スズキ セーフティ サポート」を非装着にするかどうかが悩みどころになるでしょう。とはいえ衝突被害軽減ブレーキなどを含む「スズキ セーフティ サポート」は必須と言っても過言ではない装備のため、あえて非装着車を選ぶことはおすすめしません。
トランスミッションは所持している免許の種類を考慮するのはもちろん、マニュアル車ならではの走行感覚を楽しみたいのか、それともAT車の運転のしやすさを優先するのかで選ぶことになります。スイフトスポーツのスポーティーな走りを思う存分楽しみたいのであれば、マニュアル車がいいのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:スイフトスポーツのグレード構成は?
A:スイフトスポーツはモノグレードの車種であり、グレードの選択肢はありません。また、エンジンは1.4L直噴ターボエンジン1種類で駆動方式は2WDのみですが、トランスミッションが6MTと6ATから選択可能です。
Q2:スイフトスポーツの装備内容は?
A:スイフトスポーツは走りに徹底的にこだわったモデルであり、スポーツ走行で定評のあるモンロー®製のフロントストラットとリアショックアブソーバーを標準装備しています。またスイフトスポーツ専用のバンパーやグリル、サイドアンダースポイラーを装着し、ベースモデルである「スイフト」とは一線を画したスポーティーなエクステリアが特徴です。
Q3:スイフトスポーツに追加できるオプションはある?
A:はい、あります。「スズキ セーフティ サポート」装着車には、死角になるエリアを可視化して安全確認をサポートする「全方位モニター用カメラパッケージ」の追加が可能です。
※この記事は2023年2月1日時点の情報で制作しています