日産「スカイライン」のように、最も安いグレードでも400万円以上するような高額な車種は、どのグレードを選んでもそれなりの装備は搭載しています。しかし、それでも快適性に関する装備や追加できるオプションはグレードによって異なるため、一つひとつのグレードの装備内容を吟味して自身に最適なグレードを見極める必要があります。
ここでは、スカイラインのグレードについてご紹介します。
この記事のPOINT
- スカイラインのグレードは4種類
- 「400R」は専用チューニングが施されたエンジンが搭載されるハイパフォーマンスモデル
- スカイラインのおすすめは「400R」
スカイラインのグレード構成
スカイラインのグレードは「GT」「GT Type P」「GT Type SP」「400R」で、価格は「GT」から「400R」へ順に高額になります。
現行型のスカイラインはハイブリッド車の設定がありましたが、2022年に生産を終了し2023年1月現在は3.0L V6ツインターボエンジンを搭載するガソリンモデルのみとなっています。
なお、内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
スカイラインのグレードごとの装備内容
ここからは、スカイラインのグレードごとの特徴を見ていきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | GT | GT Type P | GT Type SP | 400R |
---|---|---|---|---|
エンジン | 3.0L V6ツインターボエンジン | |||
駆動方式 | FR(後輪駆動) | |||
最高出力 | 224kW(304PS)/6400rpm | 298kW(405PS)/6400rpm | ||
最大トルク | 400N・m(40.8kgf・m)/1600-5200rpm | 475N・m(48.4kgf・m)/1600-5200rpm | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 10.0 | |||
全長(mm) | 4,810 | |||
全幅(mm) | 1,820 | |||
全高(mm) | 1,440 | |||
最小回転半径(m) | 5.6 |
一部の快適装備が省かれた「GT」
〈グレード「GT」の車両本体価格〉
グレード | GT |
---|---|
価格 | 456万9,400円 |
「GT」はスカイラインの中で最も安いグレードであり、上位グレードに搭載される一部の快適装備が省かれています。
そうはいっても450万円以上するモデルのため、インテリジェントキーや運転席・助手席パワーシート、99%紫外線をカットしてくれるスーパーUVカットグリーンガラスなど、一般的な車に搭載される快適装備はそろっています。快適装備に特にこだわりがなければ十分な装備といえるでしょう。
足回りは17インチの切削光輝仕立てのアルミホイールです。
プレミアムセダンらしい装備が充実する「GT Type P」
〈グレード「GT Type P」の車両本体価格〉
グレード | GT Type P |
---|---|
価格 | 486万8,600円 |
歴代スカイラインはスポーティーセダンとして名を馳せてきたモデルですが、現行型では快適性にも優れ、プレミアムセダンとしての顔も持つようになっています。「GT Type P」では、プレミアムセダンならではともいえる贅沢な快適装備が搭載されます。
インテリジェントキーにドライバー情報を登録し、車両がインテリジェントキーのIDを認識すると、自動でステアリングホイールやドアミラー、シート位置を調節してくれる「パーソナルドライビングポジションメモリーシステム」を採用。前回降車時のエアコンやオーディオの設定も再現してくれます。
また、排出ガスの侵入を防ぐことに加え、高性能フィルターで花粉やにおいもシャットアウトしてくれるプラズマクラスター技術搭載「インテリジェントエアコンシステム」を標準装備しているので、ドライブ中はいつでもきれいな空気で快適に過ごせるでしょう。
BOSE Performance Series サウンドシステムが追加可能
出典:日産「スカイライン」室内
また、「GT Type P」以上のグレードでは、16スピーカーで構成され、独創の最新テクノロジーを搭載した「BOSE Performance Series サウンドシステム」がオプションで追加可能になります。臨場感あふれるリアルなサウンドを車内で楽しむことができるので、ドライブに音楽は欠かせないという方には特にうれしいオプションではないでしょうか。
迫力のあるスタイルが魅力の最上級グレード「GT Type SP」
〈グレード「Gt Type SP」の車両本体価格〉
グレード | Gt Type SP |
---|---|
価格 | 514万9,100円 |
「GT Type SP」は、ルックスでもほかのグレードと差をつけています。フロントとリアにスポーツバンパーを採用。さらに切削光輝アルミホイールは19インチにサイズアップし、迫力のあるエクステリアに仕上げています。
また、2019年のマイナーチェンジで新搭載された走行シーンに合わせてサスペンションの減衰力を制御する「インテリジェント ダイナミックサスペンション」の選択が可能です。快適な乗り心地を提供するのはもちろん、スポーツ走行時の優れた走行安定性を実現してくれます。
専用チューニングが施されたエンジンが搭載される「400R」
〈グレード「400R」の車両本体価格〉
グレード | 400R |
---|---|
価格 | 589万9,300円 |
最上級グレードの「400R」は、走行性能を大幅に引き上げたハイパフォーマンスモデルです。
「400R」はエンジンに専用のチューニングを施し、標準仕様の3.0LV6ツインターボエンジンが最高出力304ps、最大トルク400Nmであるのに対し、最高出力は405PS、最大トルク475N・mまで引き上げたハイパフォーマンスモデルです。
ステアリングの動きを電気信号に置き換え、ライントレース性やレスポンスを向上させたダイレクトアダプティブステアリングをV6ターボ車専用にチューニング。さらに標準モデルではオプション設定である「インテリジェント ダイナミックサスペンション」を標準装備し、プレミアムスポーツセダンならではの快適な走行フィーリングや意のままの走りを実現しています。
アルミホイールは19インチのガンメタ塗装。「400R」が持つ圧倒的な走りを予感させるアグレッシブな雰囲気が魅力です。
スカイラインのおすすめグレードは「400R」
プレミアムセダンの顔を持つようになったとはいえ、やはりスカイラインに期待したいのは胸のすくような走りではないでしょうか。スカイラインが気になっている方におすすめするグレードは、存分にスカイラインの魅力を堪能できる「400R」で決まりでしょう。
そうはいっても、「400R」は580万円を超える車両本体価格なので、ほかのグレードと迷うこともあるかもしれません。
よくある質問
Q1:スカイラインのグレード構成は?
A:スカイラインのグレードは「GT」「GT Type P」「GT Type SP」「400R」の4種類で、価格は「GT」から「400R」の順に高額になります。
Q2:スカイラインのグレード選びのポイントは?
A:スカイラインならではの走りを存分に堪能したいか、それともスポーティーなスタイルのプレミアムセダンとして使用したいかで選ぶグレードは変わります。まずその方向性を決め、その上で快適装備などの充実度を比較してみるといいでしょう。
Q4:スカイラインのおすすめグレードは?
A:最高出力を引き上げ、スカイラインならではの走りが存分に楽しめる「400R」がおすすめです。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています