軽自動車規格の2シーター・オープンスポーツカー、ホンダ「S660」のように個性のはっきりとしたモデルを選ぶ方は、車種選びにおいてはそれほど迷うことはないでしょう。しかし、その後に待っているグレード選びに関しては頭を悩ませるという声も少なくありません。
グレードごとの差を見極め、欲しい装備が過不足なく搭載されている1台を選ぶことが満足度の高いカーライフにつながります。ここでは、S660のグレードごとの装備内容について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- S660のグレードは3種類
- 「α」のボディカラーの選択肢は6色、それ以外のグレードは3色
- 価格と装備のバランスから見るおすすめグレードは「α」
S660のグレード構成
S660のグレードは、ベーシックグレードの「β」と上級グレードの「α」に加え、量産過程で専用のカスタマイズパーツを装着するコンプリートカー「Modulo X」の3種類となっています。
なお、すべてのグレードにおいてトランスミッションはCVT、6MTの選択が可能です。
S660のグレードごとの特徴
ここでは、S660のグレードごとの装備内容について見ていきましょう。なお、内装と安全性能については別記事で詳しくご紹介します。
ベーシックグレードの「β」
S660はコンプリートカーの「Modulo X」を除き、走行性能においては差がありません。ベーシックグレードの「β」であってもエンジンはもちろん、スポーツカーにおいてはグレードで差がつけられることの多いブレーキシステムやタイヤサイズなども上級グレードの「α」と変わりがないため、お買い得なグレードといえるかもしれません。
コーナリング性能を高める電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」も標準装備です。
エアコンは「ミッドモード付きフルオート・エアコンディショナー」を搭載。これは一般的なカーエアコンの送風エリアである足元と上半身に加え、ルーフオープン時に夏場の日差しや冬場の寒さを感じやすいももや腰、腹部周辺へ集中的に送風する「ミッドモード」を設定した専用のエアコンです。
季節を問わず、オープンカーならではの開放感が楽しめるでしょう。
キーシステムは、最新式の「Hondaスマートキーシステム」なので、スマートキーを身につけていればドアの解錠や施錠にキー操作は不要です。走りを重視するスポーツカーであっても、こうした日常的な使い勝手を高める装備も搭載されているのはうれしいポイントといえるのではないでしょうか。
ボディカラーの選択肢が豊富な上級グレード「α」
上級グレードの「α」では、「β」ではホワイト系・シルバー系・ブラック系の3色しかボディカラーの設定がないのに対し、6色のボディカラーが選択できるようになります。
画像の「アクティブグリーン・パール」やスポーツカーの定番カラーともいえるあざやかなレッド系の「フレームレッド」など、ビビッドカラーのS660が欲しいのであれば「α」一択となるでしょう。
また、「α」ではフロントバンパーにアクセサリーライトがあしらわれます。なお、ホイールのサイズやデザインは「β」と変わりありません。
さらに、リアカメラやハンズフリーマイクなどを含んだ「ナビ装着用スペシャルパッケージ」や運転席・助手席のシートヒーターが標準装備になり、快適性も向上しています。
また、クルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備が追加されることに加え、内装においても本革やカーボン調加飾を使用するなど、上級モデルらしい装備となっています。
走行性能を高めた「Modulo X」
コンプリートカーの「Modulo X」は、グリル一体型の専用フロントバンパーの装着によってルックスに精悍さを与えていることに加え、エアガイドフィンを採用するなど空力性能を徹底的に追求することによって操縦安定性も高めています。
また、専用フロントバンパーの空力特性に合わせた重量バランスを実現するために、リアアクティブスポイラーにガーニーフラップを採用しました。さらに幅広い走行シーンで高い接地性をもたらす5段階減衰力調整機構付きの専用サスペンション、スポーツブレーキパッドなどの多数の専用装備を搭載し、走行性能を引き上げています。
また、ロールトップは「Modulo X」専用カラーのボルドーレッドを採用。アルミホイールもブラックスパッタリング仕上げとなり、ほかのグレードとは一線を画す特別感あふれるエクステリアを有しているのも魅力といえるでしょう。
なお、ボディカラーはホワイト系、シルバー系、ブルー系の3色の設定です。
カーリースならS660の上級グレードも夢じゃない
S660に新車で乗るには、車両本体価格のほか、法定費用や各種手数料などの初期費用が必要です。初期費用は本体価格の1~2割ほどになることが多く、カーローンには含められないケースでは現金で支払わなければなりません。
また、カーローンを利用する場合は、頭金としてまとまった金額を用意することも考えられます。
車は人生最大の買い物のひとつともいわれるほど高価な買い物だけに、カーローンの借入可能額や予算によっては、希望するグレードをあきらめなければならないこともあるでしょう。
しかしカーリースであれば、頭金も初期費用も用意する必要がないため、貯金を切り崩すこともなく、憧れのグレードのS660を手にすることが可能になります。
カーリースで憧れのグレードが手にできるワケ
カーリースは、リース会社が所有権を持つ車を、定額料金を支払うことでマイカーのように利用できる車のサブスクリプションサービスです。
月々のリース料には法定費用や各種手数料が含まれているため、頭金も初期費用も別途支払うことなく、定額料金だけで車に乗り始めることができます。
リース料は、本体価格から契約満了時の想定残価を引き、契約期間で割って算出されます。そのため、本体価格が購入よりも安くなる上、契約期間が長いほど月々のリース料を安くできます。購入費用を借入れるカーローンとは違い、金利という概念もありません。
S660のおすすめグレードは「α」
S660は何を重視するかで選ぶグレードが変わってきます。コスパ重視であれば「β」、オープンカーとしてのファッション性にもこだわりたいのであればボディカラーの選択肢が豊富な「α」がいいでしょう。
何よりも走りを求めたい、というのであれば「Modulo X」も選択肢に入ってきますが、「Modulo X」は車両本体価格が300万円を超えており、軽自動車としては非常に高額なモデルです。その点を考えると、価格と装備のバランスの良い「α」がおすすめグレードといえるのではないでしょうか。
自身がS660に何を求めているのかをはっきりとさせ、後悔のない1台を選んでください。
よくある質問
Q1:S660のグレード構成は?
A:S660は、ベーシックグレードの「β」、上級グレードの「α」に加え、コンプリートカーの「Modulo X」の計3種類のグレードがあります。なお、トランスミッションはすべてのグレードでCVTと6MTから選択可能です。
Q2:S660のグレードごとの違いは?
A:「β」はボディカラーの選択肢が3色であるのに対し、「α」はビビットドカラーを含む6色から選択が可能なことに加え、運転席・助手席のシートヒーターなどの快適装備が追加されます。「Modulo X」は空力性能を高める専用のエアロパーツや5段階減衰力調整機構付きの専用サスペンション、スポーツブレーキパッドなどを搭載し、走行性能を引き上げています。
Q3:S660のおすすめグレードは?
A:装備と価格のバランスで考えると、ボディカラーの選択肢が豊富で、オープンカーであれば欲しいシートヒーターも装備される上級グレード「α」がS660のおすすめグレードといえるでしょう。
※この記事は2022年3月時点の情報で制作しています