細かい違いがよくわからないからといって、グレードを価格で選んだりしていませんか？車はグレードによって装備内容が異なるため、グレードごとの特徴を把握して選ばないと欲しい装備がないなど、後悔することになる可能性があります。イグニスで楽しいカーライフを送るためには、自身に適したグレードを選ぶことが大切です。

ここでは、イグニスのグレードについてご紹介します。

イグニスのグレード構成

イグニスに採用されているパワートレインは1.2L直列4気筒エンジンと「ISG」と呼ばれるモーター機能付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドシステム1種類です。グレードは「HYBRID MG」「HYBRID MV」「HYBRID MF」の3種類で、駆動方式は全グレードで2WD、4WDの選択が可能です。

なお、イグニスの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。

​イグニスの内装について、詳しくはこちら

​イグニスの安全性能について、詳しくはこちら

イグニスのグレードごとの装備内容

ここからは、イグニスのグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。

〈グレード別比較表〉

最も価格の安いエントリーグレード「HYBRID MG」

出典：スズキ「イグニス」トップ

〈グレード「HYBRID MG」の車両本体価格〉

「HYBRID MG」は、厳選した装備に絞り込むことでお手頃な価格を実現したエントリーグレードです。そうはいってもエアフィルター付きのフルオートエアコンやリアヒーターダクト、キーを携帯していればスイッチ操作でドアのロック・アンロックやエンジンスタートができる「キーレスプッシュスタートシステム」といった、今時のコンパクトカーであれば欲しい装備は搭載されているので、実用性でほかの車に劣ることはありません。運転席・助手席のシートヒーターも備わっています。

エントリーグレードであることを感じさせる部分といえば、エクステリアにおいては上位グレードのヘッドランプがLEDであるのに対し「HYBRID MG」ではハロゲンヘッドランプであることやポジションランプ、フロントフォグランプが省かれていることが挙げられます。足回りは15インチのフルホイールキャップです。

また、このグレードでは後席の左右独立リアシートスライド＆リクライニング機構がないため、後席の使用頻度が高い場合は快適性に難を感じることもあるかもしれません。そのほか、助手席シートバックポケットなどのポケッテリアがいくつか省かれることに加え荷室のサブトランクもないので、2人での乗車がメインで後席をあまり使用せず、荷物の量もそれほど多くないという方に向いているグレードといえるでしょう。

なお、イグニスはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」が全車標準装備ではありますが、この「HYBRID MG」ではレスオプションの選択が可能です。「スズキ セーフティ サポート」非装着車を選択した場合は、カーテンエアバッグやフロントシートサイドエアバッグが省かれるほか、オプションの「全方位モニター用カメラ」の追加は不可となります。

LEDヘッドランプを搭載する「HYBRID MV」

出典：スズキ「イグニス」トップ

〈グレード「HYBRID MV」の車両本体価格〉

「HYBRID MV」では、省電力でより遠くまで明るく照らし出し、夜間視認性の向上に貢献するLEDヘッドランプ（オートレベリング機構付き）が標準装備になります。

また、このグレードからブラック2トーンルーフの選択が可能です。足回りはエントリーグレードである「HYBRID MG」よりもインチアップ。16インチのガンメタリック塗装のアルミホイールが標準装備になり、SUVらしい引き締まった印象を演出します。

内装においてもメッキ調加飾や高輝度塗装が随所に使用され、上質感がアップ。パドルシフトも備わります。また、左右独立リアシートスライド＆リクライニング機構が搭載され、背もたれ上部にあるレバーで座席側からも荷室側からも簡単に操作できるので、荷物の大きさや量に応じて荷室の広さを変えられます。さらにサブトランクも用意されます。

なお、この「HYBRID MV」以上のグレードでは、「スズキ セーフティ サポート」のレスオプションの設定はありません。

SUVらしさを強めた最上位グレード「HYBRID MF」

出典：スズキ「イグニス」トップ

〈グレード「HYBRID MF」の車両本体価格〉

2020年2月に新たに追加された最上位グレード「HYBRID MF」は、ルーフレールやフェンダーアーチモール、サイドアンダーモールなどを装着し、SUVらしさを強めているのが特徴です。

また、機能をONにすると約45～100km/hの範囲内であらかじめ設定した速度を自動で維持してロングドライブ時のドライバーの負担を軽減する「クルーズコントロールシステム」、紫外線を約99％カットする機能に加え、暑さのもとになる赤外線をカットする「プレミアムUV＆IRカットガラス」をフロントドアガラスに採用するなど、快適性が向上しているのも特筆すべきポイントでしょう。

さらに後席のシートバックと荷室には防汚素材を採用。汚れが拭き取りやすくお手入れがしやすいので、アウトドアなどでも汚れや濡れを気にせずに使用できます。

イグニスのおすすめグレードは「HYBRID MV」

イグニスのエントリーグレード「HYBRID MG」の軽自動車並みの価格の安さは魅力ではありますが、ボディカラーの選択肢が増えることに加え、夜間の視認性を向上させてくれるLEDヘッドランプを装備、さらに荷室の使い勝手も向上する「HYBRID MV」が価格と装備内容のバランスがとれたおすすめグレードといえるでしょう。

何を重視するかによって選ぶべきグレードは変わりますが、車選びの際には自身が必要とする機能が搭載されているかどうかを確認し、目指すカーライフに適したグレードを選びましょう。

よくある質問

Q1：イグニスのグレード構成は？

A：イグニスのグレードは「HYBRID MG」「HYBRID MV」「HYBRID MF」の3種類で、駆動方式は全グレードで2WDと4WDから選択可能です。

Q2：イグニスのグレードごとの違いって？

A：「HYBRID MG」は「スズキ セーフティ サポート」非装着車の選択が可能なエントリーグレードで、ワンランク上の「HYBRID MV」ではLEDヘッドランプが標準装備になります。最上級グレード「HYBRID MF」はルーフレールやフェンダーアーチモールなどを採用し、SUVテイストを高めているのが特徴です。

Q3：イグニスのおすすめグレードは？

A：夜間の視認性向上に貢献するLEDヘッドランプが標準装備になり、荷室も拡大しやすい「HYBRID MV」が価格と装備内容のバランスがとれており、おすすめできるグレードといえるでしょう。

※この記事は2023年9月1日時点の情報で制作しています