車のグレードは何が違うのかわからないから値段で決める……。それでは満足のいくカーライフは送れません。車選びの際にはグレードごとの違いをきちんと把握して、自分に合ったグレードを選ぶことが重要です。
ここではスズキ「ハスラー」のグレードごとの特徴を詳しくご紹介します。

ハスラーのグレードの特徴は？

ハスラーは軽クロスオーバーSUVという新ジャンルを開拓した画期的なモデルで、その個性的なルックスが人気を集めています。ハスラーには「A」「G」「J」の3つのグレードがあり、「A」グレードはガソリン車、「G」と「J」にはハイブリッド車とターボハイブリッド車がラインナップされています。

加えて2種類の特別仕様車、「タフワイルド」と「ワンダラー」があります。ここからそれぞれのグレード別の特徴をチェックしていきましょう。

ベーシックグレードの「A」

「A」出典：スズキ「ハスラー」グレード

最もベーシックなグレードである「A」では、誤発進抑制装置などの先進安全性能が装備されていません。必要最低限の装備にして価格を抑えることを重視した印象のグレードです。

キーレスエントリーやマニュアルエアコン、イモビライザーなど基本的な装備はありますが快適装備などはほとんどないシンプルな仕様となっています。ボディカラーは5色から選択可能です。

中間グレードの「G」

「G」出典：スズキ「ハスラー」グレード

この「G」グレードからデュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などの先進安全機能が搭載されます。エアコンはフルオートエアコンになり、アイドリングストップ中でも冷たい風を一定時間キープしてくれるエコクールやキーレスプッシュスタート、運転席・助手席のシートシーターなど快適装備が各段に充実します。

ステアリングガーニッシュやエアコンガーニッシュなどもシルバー加飾が施され、インテリアの質感もアップ。リアシートも分割可倒式になり左右独立シートスライド機能も装備されるなど、実用的な装備はほとんどそろっている印象です。

また「G」グレードは豊富なボディカラーの選択肢があるのも魅力です。「A」グレードに用意された5色に2トーンルーフカラーが9色加わり、計14色からボディカラーの選択が可能になっています。

最も装備が充実した「J」

「J」出典：スズキ「ハスラー」グレード

「J」グレードではGの装備に加えてディスチャージヘッドランプやLEDポジションランプ、LEDフロントフォグランプが追加され、自動でヘッドライトを点灯するオートライトシステムも装備されます。

ステアリングホイールは本革巻きに、シートもレザー調素材とファブリックのコンビシートになり、インテリアに高級感がプラスされました。エクステリアもメッキフロントグリルやLEDサイドターンランプ付きドアミラー、HUSTLERアルファベットエンブレムが追加されるなど他グレードとは明確な差をつけた仕上がりになっています。

また、この「J」グレードにはブラックのレザー調&ファブリックシートやメッキインサイドドアハンドル、ブラックパールのインパネやドアトリムカラーパネルを装備し、スピーカーリングやエアコンガーニッシュなどの加飾部をチタンシルバーで仕上げた「ブラックインテリアパッケージ」も追加が可能です。

そのほかにフロント・サイド・バックカメラとGPSアンテナなどがセットになった「全方位モニター用カメラパッケージ」もこの「J」グレードのみに追加可能なオプションとなっています。

ライト類やエクステリアのグレードアップに加えて選択できるオプションも豊富な「J」グレードですが、ボディカラーはモノトーン2色と2トーンルーフカラーが6色と、「G」グレードよりも選択肢が少なくなっているのが残念な点といえるかもしれません。

スタイリッシュでシックな魅力を備えた「ワンダラー」

「ワンダラー」出典：スズキ「ハスラー」

「J」グレードをベースにスモークメッキのフロントグリルやブラウンのフロント・リヤバンパー、ウッディブラウンのフロント・リヤバンパーガーニッシュを装備し、ナチュラルでシックなエクステリアが持ち味の「ワンダラー」。ボディカラーもスタイリッシュな2トーンルーフカラーの4色展開です。

イエローブラウンのレザーにオレンジのステッチが施された本革ステアリングホイールやウッド調のインパネなど、インテリアもシックな装いになっています。

フルオートエアコンにはナノイーが装備されます。

オフブルーが印象的な「タフワイルド」

「タフワイルド」出典：スズキ「ハスラー」

「タフワイルド」は「G」グレードをベースにし、車体と同色のフロント・リヤガーニッシュやオフブルーのインパネ、加飾部にはガンメタリックを使用して力強さを出した仕上がりが魅力的な特別仕様車です。ボディカラーはクールなイメージの2トーンルーフカラーが4色用意されています。

快適装備では「ワンダラー」と同じくエアコンにナノイーが追加されます。

ハスラーのおすすめグレードは「G」

必要十分な快適装備の充実、そしてボディカラーの選択肢の豊富さがなんといっても魅力的な「G」グレードが最もおすすめのグレードです。
ハスラーのような個性的なルックスの車を選ぶオーナーはおしゃれさや人とは違う個性にこだわる方も多いと思いますが、そういった方にはボディカラーの選択肢の豊富さが大きなメリットとなるでしょう。価格と装備とのバランスも良く、コストパフォーマンスの高さでもおすすめできるグレードです。

豊富なボディカラーや個性の異なる特別仕様車も魅力的なハスラー

車のグレードごとの特徴を把握するのはもちろん、快適装備を重視するのかそれともエクステリアのデザイン性を重視するのかなど、自分が車に何を求めているのかをはっきりさせた上でグレードを選ぶようにすればグレード選びに苦労することはなくなるでしょう。
この記事があなたに合ったハスラー選びの参考になれば幸いです。

※記事の内容は2019年5月時点の情報で執筆しています。