車選びの際に避けて通れないのがグレード選びです。グレードごとの違いがよくわからないからといって値段だけに注目して選んだり、担当者におすすめされるものを内容確認せずに選んだりすると、後から使い勝手が良くない、また逆に無駄な装備が多すぎた、ということにもなりかねません。
グレード選びは満足のいくカーライフのために非常に大切なポイントです。ここではハリアーのそれぞれのグレードの特徴を詳しくご紹介しましょう。
ハリアーのグレードは大きく分けて3つ
トヨタの人気高級SUVであるハリアーには多彩なグレードが存在しますが、大きく分けると3つのグレードになります。
それが「ELEGANCE」「PREMIUM」「PROGRESS」の3つです。ハリアーにはガソリン車とターボ車、ハイブリッド車の3つのパワートレインがありますが、どのパワートレインにもすべてのグレードの設定があります。
また、「ELEGANCE」以外の「PREMIUM」「PROGRESS」にはレザーシートやインテリアにメタル加飾が使用された「Metal and Leather Package」の設定があり、また「RROGRESS」には特別仕様車「PROGRESS “Style BLUEISH”」が追加されています。
さらに、ガソリン車とターボ車の「ELEGANCE」には内外装はもちろん、サスペンションやブレーキなどにも手が加えられたスポーツモデル「GR SPORT」が設定されています。
豊富な選択肢から自分に最適のグレードを見つけるためにはそれぞれの特徴をしっかりと把握することが重要です。
ベーシックグレードにあたる「ELEGANCE」
出典:トヨタ「ハリアー」
ハリアーのボディサイズはすべてのグレードで共通ですが、このグレードのみホイールのサイズが17インチと小さめのものになっています。また、このグレードではヘッドランプがハロゲンヘッドランプになります。
一方で、スマートエントリーや静電式ヒーターコントロール、盗難防止システムなどベーシックグレードであっても基本的な機能はそろうのでコストパフォーマンスのいいグレードといえるでしょう。
ファブリックと合成皮革のコンビシートや本革巻き3本ステアリングホイール、黒木目×幾何学模様のシフトパネルなどベーシックグレードであっても高級SUVらしい上質感を持ったインテリアも魅力です。
またハリアーにはベーシックグレードである「ELEGANCE」においてもトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が搭載されているのも特筆すべきポイントでしょう。
ワンランク上の「PREMIUM」
出典:トヨタ「ハリアー」
「ELEGANCE」からワンランクアップのこのグレードから、ホイールは18インチになり、より迫力のあるエクステリアになりました。ガソリン車とハイブリッド車にはスーパークロムメタリック塗装が、ターボ車には切削光輝+ダークグレーメタリック塗装が施され、それぞれ違った雰囲気を醸し出します。
ヘッドランプはメッキ加飾されたオートレベリング機能付きのLEDランプになり、LEDシーケンシャルターンランプやLEDデイライトも装備。これに伴い「Toyota Safety Sense」にアダプティブハイビームシステムが追加され、夜間の安全運転に貢献します。
スマートエントリーはカードキー付きのものになり、挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能、予約ロック機能がついたパワーバックドア、「ナノイー」などが搭載され快適機能が充実しました。またインテリアには室内イルミネーションが追加されています。
上級モデルの「PROGRESS」
出典:トヨタ「ハリアー」
このグレードではペダル踏み間違え時の誤発進や急加速を抑制するインテリジェントクリアランスソナー、交差点などの死角が出やすいシーンやバックでの駐車時などの安全運転をサポートするパノラミックビューモニターが追加され、より充実した安全装備になっています。
また9.2型のワイドタッチディスプレイを搭載しWi-Fi接続機能や音声認識も可能なT-Connect SDナビゲーションシステム、JBLのプレミアムサウンドシステムが標準装備されるなど、上級グレードにふさわしい充実した豪華装備であるといえるでしょう。
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特別仕様車「PROGRESS “Style BLUEISH”」
出典:トヨタ「ハリアー」
ブラックとブルーで美しくコーディネートされた特別仕様車、それが「PROGRESS “Style BLUEISH”」です。ベースになっているのは上級グレードの「PROGRESS」。ボディカラーは専用色のブラックマイカとオプションのスパークリングブラックパールクリスタルシャインから選択可能です。
エクステリアは専用デザインの18インチアルミホイール、ターボ車にはブラック、ガソリン車とハイブリッド車にはスモーク調の加飾が施されたヘッドランプに加えて、フードモールやサイドプロテクションモールにも漆黒メッキが施されています。
また、シートはブルーとブラックの2トーンカラー、ドアスイッチベースやシフトパネルもブルーの木目調になり、さらに、インパネやドアトリム、シート、ステアリングホイールなどにもブルーのステッチが施されます。
迫力がありながらも気品高い仕上がりといえるのではないでしょうか。
“Metal and Leather Package”
出典:トヨタ「ハリアー」
Metal and Leather Packageはプレミアムナッパ本革を使用したシートと、シフトパネルやドアスイッチベース、フロントコンソールなどにメタル加飾が加わる内装にこだわった仕様です。「PREMIUM」と「PROGRESS」に設定されています。
運転席・助手席には快適温熱シートとシートベンチレーション機能がプラスされ、一年中を通して快適な状態でドライブが可能となっています。
このほかにも運転席は8ウェイパワーシートに4ウェイ電動ランバーサポート、助手席は4ウェイパワーシート、マイコンプリセットドライビングポジションシステム、運転席オートスライドドアウェイなどのほとんどのオプションが標準装備されたパッケージです。
“GR SPORT“
出典:トヨタ「ハリアー」
「ELEGANCE」のガソリン車とターボ車のみに設定のあるスポーツグレードです。専用チューニングのサスペンション、ホワイトの専用塗装のブレーキキャリパーなどを使用し、随所に剛性アップパーツやスポット溶接打点も追加されているので、ダイナミックでスポーティな乗り心地が楽しめます。
エクステリアには専用のバックドアガーニッシュや専用ロッカーモール、専用マフラー、19インチアルミホイールなどが装備され、スポーツモデルにふさわしい力強さを表現。
インテリアにはスポーツシート、専用オプティトロンメーター、アルミペダルなどの装備に加えてインパネやサイドレジスターベゼル、エアコン吹き出し口やセンタークラスターパネルガーニッシュなどにダークシルバーの塗装が施され、ベースモデルとは大きく異なるスポーツモデルならではのクールな雰囲気に仕上がっています。
ハリアーのおすすめグレードはどれ?
価格面、装備面のバランスを考えると最もコストパフォーマンスに優れている「ELEGANCE」がおすすめです。基本的な装備はすべてそろっていますし、「Toyota Safety Sense」が搭載されているので安心です。
高級感、快適さを追求したいのであれば「PROGRESS“Metal and Leather Package”」をおすすめします。本革シートやメタル加飾など見た目のゴージャスさもそうですが、快適温熱シートなどの快適機能がかなり充実しています。ハリアーの高級感を存分に味わうのであればこのグレードがぴったりでしょう。
自分にぴったりのグレードを見つけてカーライフを楽しもう
ハリアーのグレードはかなりの種類がありますが、しっかりと特徴を把握すればグレード選びはそれほど難しいものではありません。自分が車に何を求めるかをはっきりさせ、あなたに最適なハリアーを選んで素敵なカーライフを手に入れましょう。
※記事の内容は2019年5月時点の情報で執筆しています。