日産のドライバーズセダンのフラッグシップモデルとして君臨する「フーガ」は、運転する喜びを感じられる高い走行性能やプレミアムモデルならではの豪華な装備、ダイナミックながら気品のあるエレガントなスタイルが評価されているモデルです。
フーガは多彩なグレードをそろえているため、グレード選びの際には迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、フーガのグレードごとの装備内容をわかりやすく紹介します。グレード選びの参考になれば幸いです。
この記事のPOINT
- それぞれのパワートレインに基本グレードと上級グレード「VIP」を設定
- 3.7L車には足回りに手を加えた「370GT Type S」がある
- 豪華装備を省いた「Aパッケージ」の選択も可能
フーガのグレード構成
フーガはパワートレインの選択肢が豊富な点に注目です。2.5LV6ガソリンエンジン、3.7LV6ガソリンエンジン、3.5LV6エンジン+モーターのハイブリッドシステムの3種類ものパワートレインの設定があります。4WD車が設定されるのは3.7L車1種類で、そのほかのパワートレインはFR駆動の2WDのみです。
それぞれのパワートレインに基本グレード(ガソリン車では「GT」、ハイブリッド車では「HYBRID」)と上級グレード(いずれのパワートレインでも「VIP」)があります。3.7L車にはさらに足回りに手を加えた「370GT Type S」も用意されています。
非常に多彩なグレードがありますが、それぞれのパワートレインの基本グレードと上級グレード「VIP」は、内装以外はほぼ共通の内容となっているため、どのパワートレインを選ぶのかをまず決めることがグレード選びのカギとなってくるでしょう。内装については別の記事で詳しく紹介します。
なお、3.7L2WD車以外のパワートレインの基本グレードでは、プレミアムセダンらしい豪華装備を省いた「Aパッケージ」の選択も可能です。
フーガのグレードごとの装備内容
ここからは、フーガのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。プレミアムセダンだけにスマートキーやプッシュエンジンスターター、LEDヘッドランプ、ステアリングスイッチ、ETCユニットなど一般的な装備は全車に搭載していますので、フーガならではの装備を重点的に紹介します。
それぞれのパワートレインの基本グレードとなる「250GT」/「370GT・370GT FOUR」/「HYBRID」
「250GT」「370GT・370GT FOUR」「HYBRID」は基本グレードとはいえ、プレミアムセダンならではの豪華装備が備わっています。
フォレストエアコン
アロマディフューザーや自然のそよ風のような心地良さを感じさせてくれる「ゆらぎ風」、高精度な湿度制御機能やプラズマクラスター搭載フルオートエアコン、花粉やにおい、アレルゲンに対応した高性能フィルターなどによって心地良くきれいな空気を生成してくれる「フォレストエアコン」を標準装備。
森林浴をしているかのように心地良い、日産ならではの最先端エアコンです。
遮音ガラス
フロントウィンドウ、前後ドアガラスに遮音ガラスを採用したことによってプレミアムセダンにふさわしい静粛性を実現しています。
NissanConnect(カーウイングス)ナビゲーションシステム
NissanConnect(カーウイングス)ナビゲーションシステムは、NissanConnect(カーウイングス)会員同士の走行データを活用し、より高精度な情報で最速ルートの検索を実現。広範囲で地上デジタルテレビの受信が可能な地デジチューナーやハンズフリー通話などを可能にするBluetooth対応ハンズフリー機能やボイスコマンド、CD/DVDの再生機能など、多彩な機能が搭載されています。
また、24時間年中無休の専門のオペレーターが対応してくれるコネクティッド機能の使用も可能です。
パーソナルドライビングポジションメモリーシステム
インテリジェントキーのIDを認識すると、エンジンを始動した際にシートやステアリング、ドアミラーの位置を登録されたドライバーに合わせたポジションに自動でセットしてくれる機能です。前回車を使用した際のエアコン設定やナビ・オーディオ設定も再現。
キー2個で、2名分の情報の登録が可能です。
なお、「250GT」「370GT FOUR」「HYBRID」に設定のある「Aパッケージ」は、フォレストエアコンやパーソナルドライビングポジションメモリーシステムなどが省かれます。
後席の快適性が増す「250VIP」/「370VIP」/「HYBRID VIP」
上級グレードの「VIP」では、基本グレードの装備内容にプラスして後席がシートバック中折れ機構・オートリターン機構・ヒーター付きのパワーリクライニングシートになり、後席の快適性が各段に向上します。
また前席のシートも座面と背面から冷風もしくは温風を送風するエアコンディショニングシートになり、さらなる快適性を追求。好みの温度に設定することも可能です。
このほか、リア電動サンシェードやより上質な乗り心地を提供するコンフォートサスペンションが搭載され、上級グレードならではの贅を尽くした装備となっています。
走行性能を高めた「370GT Type S」
「370GT Type S」は、ほかのグレードが18インチタイヤを装着しているのに対し、よりハイグリップな20インチタイヤを採用しています。
出典:日産「フーガ」走行性能
その20インチタイヤに対応するようにチューンナップされたスポーツチューンドサスペンション、強力な制動力を発生させる高性能ブレーキシステムの4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ、それぞれのタイヤの切れ角を状況に応じて最適制御することで高いハンドリング性能を実現する4WAS(4輪アクティブステア)を搭載し、走行性能を高めたグレードです。
フーガのおすすめグレードは「HYBRID」
フーガはパワートレインがグレード選びのポイントとなるでしょう。おすすめしたいのは「HYBRID」です。フーガのように排気量の大きな車は燃費がどうしても悪くなりますが、ハイブリッド車であればその分をカバーしてくれるでしょう。また、フーガには日産独自の「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」ハイブリッドシステムが搭載されており、力強く豪快な走りには定評があります。
自分が何を重視するのか、どんな車の使い方をするのかで選ぶグレードは変わってきます。欲しい装備の優先順位をはっきりとさせて、最適なフーガを選んでください。
よくある質問
Q1:フーガのグレード構成は?
A:フーガには2.5Lガソリン車と3.7Lガソリン車、ハイブリッド車の3種類のパワートレインがあります。それぞれに基本グレードと上級グレードの「VIP」が設定されており、これに加えて3.7L車にのみ足回りに手を加えた「370GT Type S」も用意されています。なお、3.7L2WD車以外のパワートレインの基本グレードでは、豪華装備を省いた「Aパッケージ」の選択も可能です。
Q2:フーガのグレードごとの違いは?
A:フーガはプレミアムセダンだけあり、基本グレードであっても森林のような心地良さを提供するフォレストエアコンやコネクティッド機能なども使用できる多機能なNissanConnect(カーウイングス)ナビゲーションシステムなど、さまざまな快適機能が搭載されています。「VIP」では後席の快適姓を向上させる装備が追加されます。
Q3:フーガのグレードはどう選ぶ?
A:フーガはパワートレインの選択肢が豊富なので、まずは3種類のパワートレインのうちどれにするのかを決めましょう。その上で後席にはよく人が座るのか、どこまでの快適さを求めるのかなどによって基本グレードか上級グレードかを決めることをおすすめします。
※記事の内容は2020年12月時点の情報で執筆しています。