車種によってグレード構成はさまざまです。まずグレード構成を理解し、次にそれぞれのグレードごとに異なる装備内容の特徴をチェックすれば、それほどグレード選びは難しいものではありません。
ここでは日産「エルグランド」のグレード別装備やおすすめグレードについて紹介します。
この記事のPOINT
- エルグランドには多彩なグレード設定がある
- 「VIP」には4人乗りの設定がある
- エルグランドのおすすめグレードは「250Highway STAR S」/「350Highway STAR」
エルグランドのグレード構成
エルグランドには、基本グレードの「Highway STAR(3.5L車)」もしくは「Highway STAR S(2.5L車)」、2020年10月のマイナーチェンジのタイミングで追加された特別仕様車「Urban CHROME」、上級グレードの「Premium」「Premium Urban CHROME」の4種類が2.5Lエンジンと3.5Lエンジンそれぞれに設定されています。
このほか、ラグジュアリーさを極めた「VIP」、カスタマイズカー「AUTECH」の設定もあります。非常に多彩なグレードが用意されているといえるでしょう。
エルグランドのグレードごとの特徴
ここからは、グレード別の装備を見ていきましょう。
ベースグレードの「250Highway STAR S」/「350Highway STAR」(7人乗り・8人乗り)
エルグランドは2020年10月のマイナーチェンジでフロントグリルのデザインを一新。上質さに加えて力強さも感じさせる今時のフロントフェイスに進化しました。ヘッドランプにはLEDを採用し、先進性も表現しています。
ホイールは18インチの切削光輝アルミホイール。上級ミニバンらしく、足元にもぬかりありません。
運転席と助手席に加え、後席でもそれぞれ独立した温度設定が可能で、個別に自動制御を行う独立温度調整機能付きのオートエアコン、インテリジェントキー&プッシュエンジンスターター、ロールサンシェードなど上級モデルだけあってべ―スグレードでも快適装備はかなり充実しています。
なお、ワンタッチオートスライドドアは、「250Highway STAR S」では助手席側のみが標準装備で、運転席側はオプションになります。
「250Highway STAR S」以外のグレードは、助手側・運転席側とも標準装備です。
漆黒の輝きが映える「250Highway STAR S Urban CHROME」/「350Highway STAR Urban CHROME」(7人乗り・8人乗り)
このグレードは「250Highway STAR S」「350Highway STAR」の装備をベースとして、漆黒フロントグリルや漆黒フォグランプフィニッシャーを採用し、よりエクステリアを精悍にしたモデルです。
ホイールは18インチのグラファイトフィニッシュとなり、リアコンビネーションランプもクリアブラックタイプになるなど、トータルコーディネートされたエクステリアのシャープな輝きが印象的です。
インテリアでも本革巻き・木目調のコンビステアリングホイールと本革シフトノブが装備されています。
フロントシート周りの快適装備が充実する「250Highway STAR Premium」/「350Highway STAR Premium」(7人乗りのみ)
このグレードでは「250Highway STAR S」「350Highway STAR」の装備にプラスして、運転席とドアミラーのドライビングポジションメモリーシステムやスライド機能とリクライニング機能、前後独立リフターやランバーサポート機能の付いた運転席パワーシート、助手席にはスライド、リクライニング、オットマンの付いたパワーシートが装備されます。
加えてフロントシートにはクイックコンフォートシーターが装備されるなど、快適なドライブをサポートする機能が充実するのがこのグレードの大きな特徴でしょう。
最上級グレード「250Highway STAR Premium Urban CHROME」/「350Highway STAR Premium Urban CHROME」(7人乗りのみ)
「250Highway STAR Premium」「350Highway STAR Premium」のそれぞれの装備にプラスして「Urban CHROME」のエクステリアを備えたグレードです。エクステリア、機能性・快適性すべてに隙を感じさせない最上級グレードといえるでしょう。
その名が体現しているすべてが最上級の「VIP」(7人乗り・4人乗り)
「VIP」の最も大きな特徴は、7人乗りに加えて4人乗りがラインナップされていることでしょう。全長約5mの広々とした室内空間に4人の定員とは、まさにVIPのネーミングに恥じない豪華仕様だといえるのではないでしょうか。
ツインサンルーフや助手席ドア・オートスライドドア連動ステップが標準装備になり、読書灯や後席100V電源などもVIP特別装備として搭載されています。さらに4人乗りにはVIP専用のフロアカーペットやアシストストラップ、ハンガーフックが装備されるなど、細かい部分にまで配慮されていることがうかがえる内容です。
そのほかの装備は「350Highway STAR Premium」に準じます。
カスタマイズカー「AUTECH」(7人乗り)
日産のカスタムカーブランド「AUTECH」が手掛けるカスタムカーは、2020年10月のマイナーチェンジのタイミングでラインナップに加わりました。
ダーククロームメッキのフロントグリルやメタル調フィニッシュの専用パーツをあしらい、風格を感じさせるスタイルを確立。プレミアム感と洗練された雰囲気が魅力です。
エルグランドのおすすめグレードは「250Highway STAR S」/「350Highway STAR」
高級ミニバンらしいエクステリアやLEDライトなど、バランスの良い装備内容になっている「250Highway STAR S」/「350Highway STAR」がエルグランドのおすすめグレードです。
エルグランドならではの存在感のあるエクステリアを持ちながら必要十分な装備があり、コストパフォーマンスの面から見ても最もバランスが取れたグレードといえるでしょう。
カーリースならエルグランドの上級グレードも夢じゃない
エルグランドに新車で乗るには、車両本体価格のほか、法定費用や各種手数料などの初期費用が必要です。初期費用は本体価格の1~2割ほどになることが多く、カーローンには含められないケースでは現金で支払わなければなりません。
また、カーローンを利用する場合は、頭金としてまとまった金額を用意することも考えられます。
車は人生最大の買い物のひとつともいわれるほど高価な買い物だけに、カーローンの借入可能額や予算によっては、希望するグレードをあきらめなければならないこともあるでしょう。
しかしカーリースであれば、頭金も初期費用も用意する必要がないため、貯金を切り崩すこともなく、憧れのグレードのエルグランドを手にすることが可能になります。
カーリースで憧れのグレードが手にできるワケ
カーリースは、リース会社が所有権を持つ車を、定額料金を支払うことでマイカーのように利用できる車のサブスクリプションサービスです。
月々のリース料には法定費用や各種手数料が含まれているため、頭金も初期費用も別途支払うことなく、定額料金だけで車に乗り始めることができます。
リース料は、本体価格から契約満了時の想定残価を引き、契約期間で割って算出されます。そのため、本体価格が購入よりも安くなる上、契約期間が長いほど月々のリース料を安くできます。購入費用を借入れるカーローンとは違い、金利という概念もありません。
豊富な選択肢が魅力的なエルグランド
エルグランドには多彩なグレードがラインナップされているのでグレード選びが大変、と感じる方も少なくないかもしれません。ですがグレード数が多く、それだけ選択肢が多いということは、より理想にぴったりのものが見つかる可能性も高くなるといえるのではないでしょうか。
エクステリアのデザインやシート素材など、グレードごとに異なる特徴を把握して最適なエルグランドを見つけてください。
よくある質問
Q1:エルグランドのグレード構成は?
A:エルグランドは多彩なグレードを用意しています。2.5Lエンジン車と3.5Lエンジン車にそれぞれ4つずつのグレードの設定があるほか、カスタマイズカーの「AUTECH」、贅を極めた特別仕様車の「VIP」があります。
Q:エルグランドは全グレードに8人乗りがあるの?
A:いいえ、グレード名に「Premium」が付くグレードは8人乗りの設定がありません。なお「VIP」は7人乗りに加えて4人乗りの設定があります。また「AUTECH」は7人乗りのみです。
Q3:エルグランドのグレードはどう選ぶ?
Aまずはパワートレインを決めましょう。その上でどの程度までの快適装備を求めるのか、エクステリアのスタイリッシュさを求めるのかによって選ぶグレードは変わってきます。
エルグランドはグレード数が多いため、欲しい装備に優先順位をつけ、譲れるものと譲れないものを見極めて自身の目指すカーライフに必要な装備が過不足なく搭載されているグレードを選ぶことが大切でしょう。
Q4:エルグランドのおすすめグレードは?
A:装備内容と価格のバランスから見ると、ベースグレードの「250Highway STAR S」「350Highway STAR」がおすすめです。
※記事の内容は2021年5月時点の情報で執筆しています。