グレード選びは、まずその車種のグレード体系を把握することから始まります。マツダ車は全体的にグレード数が多い傾向があり、クロスオーバーSUV「CX-5」も例外ではありません。どのようなグレード体系になっているのかを整理してそれぞれのグレードの特徴を把握することで、自身に合ったグレードが見えてきます。
ここでは、CX-5のグレードについて詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- CX-5には多彩なグレードの選択肢がある
- エンジンによってグレード設定は異なる
- CX-5のおすすめグレードは「Black Tone Edition」
CX-5のグレード構成
CX-5はエンジンが3種類設定されていることもあり、グレードの選択肢は豊富です。まず、マツダが力を入れているクリーンディーゼル車は「XD Smart Edition」「XD Black Tone Edition」「XD Field Journey」「XD Sports Appearance」「XD Exclusive Mode」の5種類です。
2.0Lガソリン車には「20S Smart Edition」「20S Black Tone Edition」「20S Field Journey」、2.5Lガソリン車には「25S Sports Appearance」が用意されています。
さらにこれらに加え、2023年9月には特別仕様車「Retro Sports Edition」がラインナップに追加されました。「Retro Sports Edition」は2.5Lガソリン車以外に設定されます。
なお、CX-5の内装と安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
CX-5のグレードごとの特徴
ここからは、CX-5のグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | 20S | 25S | XD |
---|---|---|---|
エンジン | 2.0Lガソリン | 2.5Lガソリン | 2.2Lクリーンディーゼル |
駆動方式 | 2WD・4WD | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 2WD:14.6 4WD:14.0 | 2WD:13.8 4WD:13.0 | 2WD:17.4 4WD:16.6 |
全長(mm) | 4,575 | ||
全幅(mm) | 1,845 | ||
全高(mm) | 1,690 | ||
最小回転半径(m) | 5.5 |
※20S、25S、XD内でグレードによる諸元の差はなし
「Smart Edition」
〈グレード「Smart Edition」の車両本体価格〉
エンジン | 2.0Lガソリン(20S) | ディーゼル(XD) | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
価格 | 290万9,500円 | 314万500円 | 322万8,500円 | 345万9,500円 |
「Smart Edition」はパワーシートやシートヒーターといった「あったらうれしい」という快適装備を省き、買いやすい価格を実現しているエントリーグレードです。とはいえマツダ車は全体的に装備が充実しているので、不便さを感じるようなことはありません。
なお、このグレードでは上質な音で音楽を楽しめる「ボーズサウンドシステム」などのメーカーオプションの設定はありません。
「Black Tone Edition」
〈グレード「Black Tone Edition」の車両本体価格〉
エンジン | 2.0Lガソリン(20S) | ディーゼル(XD) | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
価格 | 323万9,500円 | 347万500円 | 355万8,500円 | 378万9,500円 |
「Black Tone Edition」は、ブラックメタリック塗装の19インチアルミホイールやグロスブラックのフロントグリルなどを採用し、ブラックで引き締めた精悍なエクステリアが特徴です。
また、運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能や運転席・助手席のシートヒーター、ステアリングヒーター、ワイヤレス充電など多くの快適装備が追加されます。
「Field Journey」
〈グレード「Field Journey」の車両本体価格〉
エンジン | 2.0Lガソリン(20S) | ディーゼル(XD) |
---|---|---|
駆動方式 | 4WD | |
価格 | 352万円 | 383万9,000円 |
「Field Journey」は2021年11月の大幅改良時に新設されたグレードで、シルバー塗装のフロント&リアバンパーセンターガーニッシュやサイドガーニッシュでアウトドアに似合うタフさを演出しています。
また、走行モードをスイッチで切り替えられる「Mi-Drive」に、走破性を高めるオフロードモードを採用しているのもこのグレードの特筆すべきポイントです。オフロードモードがあるのは「Field Journey」のみで、ガソリン車ではオフロードモードに加えスポーツモードも搭載しています。
さらに、リアシートの左右席にシートヒーターが備わるほか、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートも追加され、快適性、利便性も向上します。
「Sports Appearance」
〈グレード「Sports Appearance」の車両本体価格〉
エンジン | 2.5Lガソリン(25S) | ディーゼル(XD) | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
価格 | 358万1,600円 | 381万2,600円 | 390万600円 | 413万1,600円 |
「Sports Appearance」はエクステリアの各パーツをグロスブラックやピアノブラックでまとめ、大径のマフラーカッターを搭載することでスポーティーさを表現しつつ、縦基調ブロックメッシュパターンのフロントグリルで上品な雰囲気を表現しています。
助手席の6Wayパワーシートや運転席・助手席のシートベンチレーション、「ボーズサウンドシステム」が標準装備になり、上位グレードらしい快適装備の充実度を誇ります。
「Exclusive Mode」
〈グレード「Exclusive Mode」の車両本体価格〉
エンジン | ディーゼル(XD) | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 399万4,100円 | 422万5,100円 |
ディーゼル車にのみ設定がある最上位グレードの「Exclusive Mode」では、ドアミラーやフロント&リアバンパーガーニッシュ、ボディロアガーニッシュやクラッディング塗装まで、エクステリア全体をボディ同色とすることで、つや、そしてリフレクションによってマツダならではの造形の美しさを際立たせているのが大きな特徴です。
ガンメタリックのフロントグリルや高輝度ダーク塗装の19インチアルミホイールが金属の輝きを添え、最上位グレードらしい上質感も演出。
そのほかの快適装備などは「Sports Appearance」とほぼ同じです。
特別仕様車「Retro Sports Edition」
〈特別仕様車「Retro Sports Edition」の車両本体価格〉
エンジン | 2.0Lガソリン(20S) | ディーゼル(XD) | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
価格 | 342万6,500円 | 365万7,500円 | 374万5,500円 | 397万6,500円 |
特別仕様車「Retro Sports Edition」は、「Black Tone Edition」をベースに、ドアミラーやアルミホイール、シグネチャーウイングをブラックで統一。イメージカラーは「ジルコンサンドメタリック」です。
内装はテラコッタカラーとブラックを組み合わせ、レトロさを表現しています。
CX-5のおすすめグレードは「Black Tone Edition」
CX-5は全体的に装備が充実しているため、ベーシックグレードでも実用性は問題ありません。しかし、この価格帯のモデルに乗るのであれば、ある程度の快適装備も欲しいところではないでしょうか。そういった点から考えると、シートヒーターやワイヤレス充電などが備わる「Black Tone Edition」が価格と装備のバランスが良く、おすすめです。
また、CX-5は造形の美しさも特徴なので、エクステリアデザインにこだわりを感じさせる「Sports Appearance」や「Exclusive Mode」も魅力的です。こういった上位グレードは車両本体価格が350万円を超え高額ですが、車のサブスクであれば手が届くかもしれません。
よくある質問
Q1:CX-5のグレード構成は?
A:クリーンディーゼル車は「XD Smart Edition」「XD Black Tone Edition」「XD Field Journey」「XD Sports Appearance」「XD Exclusive Mode」の5種類、2.0Lガソリン車には「20S Smart Edition」「20S Black Tone Edition」「20S Field Journey」、2.5Lガソリン車には「25S Sports Appearance」があります。さらに、特別仕様車「Retro Sports Edition」もクリーンディーゼル車、ガソリン車ともに設定されています。
Q2:CX-5のおすすめグレードは?
A:運転席のパワーシートやシートヒーター、ワイヤレス充電など、快適装備がある程度充実する「Black Tone Edition」が価格と装備のバランスがとれたおすすめグレードといえるでしょう。
※この記事は2024年2月2日時点の情報で制作しています