車種を決める際には走行性能やデザイン性などを細かくチェックしても、その後に待っているグレード選びはなんとなくおすすめのものを選んでしまう、という声も少なくありません。しかし、車はグレードによって快適装備の充実度や燃費性能に差が出るケースもあることから、グレード選びにも慎重になることが大切であるといえるでしょう。
ここでは、トヨタの5ナンバーセダン「カローラアクシオ」のグレードについて紹介します。
この記事のPOINT
- カローラアクシオのグレードは「EX」「HYBRID EX」の2種類
- 「HYBRID EX」にはオートエアコンが搭載されている
- おすすめはより低燃費を実現している「HYBRID EX」
カローラアクシオのグレード構成
カローラアクシオは、トヨタのグローバルモデル「カローラ」から派生したモデルであり、日本国内の道路事情に適したボディサイズで開発した国内専用の5ナンバーサイズのセダンとして、2006年に登場したモデルです。
グローバルモデルと共通仕様のカローラは9代目モデルが2006年に日本国内での販売を終了しており、10代目、11代目モデルは海外のみの販売となりました。こうした経緯からカローラアクシオは日本国内においてのカローラの10代目・11代目を担う後継モデルという立ち位置になります。
そのため2006年登場の初代モデルはもちろん、2012年登場の現行モデルもデビュー当初は複数の排気量のエンジンの設定、多彩なグレードが用意され特別仕様車も頻繁に登場していましたが、2019年に12代目カローラが日本国内に導入されたことから、5ナンバーセダンニーズに対応するモデルとしてグレード体系が刷新されました。
その結果、カローラアクシオのグレード構成は1.5Lガソリン車、ハイブリッド車ともに「EX」の1種類のみとなっています。なお、駆動方式は1.5Lガソリン車では2WDと4WDが用意されますが、ハイブリッド車は2WDのみの設定で、4WD車はありません。
なお、内装と安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
カローラアクシオのグレードごとの特徴
ここからは、カローラアクシオの1.5Lガソリン車とハイブリッド車それぞれの装備内容を比較して見ていきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | EX | HYBRID EX | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | 1.5Lガソリンエンジン | 1.5Lエンジン+モーター(ハイブリッドシステム) | ||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | |
トランスミッション | CVT | MT | CVT | CVT |
燃費(km/L、WLTCモード) | 19.8 | 17.2 | 15.6 | 27.8 |
全長(mm) | 4,400 | |||
全幅(mm) | 1,695 | |||
全高(mm) | 1,460 | 1,485 | 1,460 | |
最小回転半径(m) | 4.9 |
ベースとなる「EX」
〈グレード「EX」の車両本体価格〉
駆動方式 | 2WD | 4WD | |
---|---|---|---|
トランスミッション | CVT | MT | CVT |
価格 | 173万1,500円 | 161万1,600円 | 187万5,600円 |
現行型のカローラアクシオは2012年に登場したモデルであり、モデルライフは長くなっています。登場以降2015年、2017年と2回のマイナーチェンジが行われていますが、2019年に12代目となるカローラが日本国内に導入されたこともあり、コネクティッド技術などの先進装備はあまり搭載されていません。
快適装備としてはプッシュボタンスタートシステム&スマートキー、ダイヤル式パネルのマニュアルエアコンなど、実用に問題ない程度の最低限のものが装備されています。
また、2022年8月の一部改良では、充電用USB端子と「ナノイーX」が全車標準装備されました。
オートエアコンが搭載される「HYBRID EX」
〈グレード「HYBRID EX」の車両本体価格〉
駆動方式 | 2WD |
---|---|
価格 | 217万7,000円 |
ハイブリッドシステムを搭載する「HYBRID EX」では、ガソリン2WD車のWLTCモードカタログ燃費は19.8km/Lであるのに対し、27.8km/Lの優れた燃費性能を実現していることに加え、ハイブリッド車ならではの静粛性も魅力といえます。
基本的な装備は「EX」と大きく変わりありませんが、メーターがハイブリッド車専用のTFTマルチインフォメーションディスプレイ付き2眼メーターになること、タコメーターが追加されます。
また、エアコンが花粉除去モード付きのオートエアコンになることが「EX」との最も大きな差といえるでしょう。ヒーターコントロールパネルもプッシュ式になるため、インテリアの質感もアップします。
なお、カローラアクシオのボディカラーはガソリン車、ハイブリッド車共通で「スーパーホワイトII」「シルバーメタリック」「ブラックマイカ」「アバンギャルドブロンズメタリック」の4種類です。
おすすめは低燃費を実現している「HYBRID EX」
カローラアクシオはガソリン車とハイブリッド車でそれほど大きな装備の差はありませんが、2WD車はガソリン車とハイブリッド車で10km/L以上燃費に差があります。そのため、できるだけ低燃費の車が欲しいという場合は「HYBRID EX」がおすすめといえるでしょう。4WDが必要な方、MT車にこだわりがある方はガソリン車を選択することになります。
スポーツモデル以外にMTを採用する車が少ない昨今、MT車の設定があるのもカローラアクシオの魅力のひとつ。自身のカーライフに最も適したカローラアクシオで、充実したカーライフを送りましょう。
よくある質問
Q1:カローラアクシオのグレード構成は?
A:カローラアクシオは、2019年に12代目となるカローラの日本再導入に伴いグレードが整理されたため、1.5Lガソリン車に「EX」、ハイブリッド車に「HYBRID EX」のそれぞれ1グレードずつの設定となっています。
Q2:カローラアクシオはグレードによって駆動方式やトランスミッションの違いはある?
A:はい、あります。駆動方式において1.5Lガソリン車には2WDと4WDの設定がありますが、ハイブリッド車は2WDのみです。さらにトランスミッションにも違いがあり、ガソリン2WD車ではCVTとMTから選択できますが、ガソリン4WD車、ハイブリッド車ではCVTの設定しかありません。
Q3:カローラアクシオのおすすめグレードは?
A:カローラアクシオはハイブリッド車にオートエアコンが搭載される程度で動力源や駆動方式による装備内容にそれほど違いがありませんが、燃費に大きな差があります。ハイブリッド車のカタログ燃費はガソリン車を10km/L以上上回っているため、低燃費であることを求める方には「HYBRID EX」がおすすめといえるでしょう。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています