車はグレードによって仕様が異なる場合がほとんどです。そのためグレードは慎重に選ばないと必要な装備が搭載されておらず不便を感じてしまったり、逆に必要のない装備が多く無駄に感じてしまったりすることになりかねません。
ここではトヨタ「カローラ」のグレード選びに悩む方のために、グレードごとの特徴をわかりやすく解説します。
この記事のPOINT
- カローラのグレードは「X」「G」「W×B」の3種類
- ベーシックグレードの「X」ではディスプレイオーディオが標準装備ではない
- カローラのおすすめグレードは装備と価格のバランスがとれた「G」
カローラのグレード構成
カローラでは、1.8Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムと、1.5Lガソリンエンジンの2つのパワートレインを用意しています。
グレード構成は両パワートレイン共通で「X」「G」「W×B」の3種類ですが駆動方式に差があり、ガソリン車は2WDのみ、ハイブリッド車は2WDとE-Four(電気式4WD)となっています。
なお、カローラの内装や安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
カローラのグレードごとの特徴
ここからは、カローラのグレードごとの装備内容を比較して見ていきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | X | G | W×B | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
パワーユニット | ガソリン | ハイブリッド | ガソリン | ハイブリッド | ガソリン | ハイブリッド | |||
駆動方式 | 2WD | 2WD | E-Four | 2WD | 2WD | E-Four | 2WD | 2WD | E-Four |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 19.4 | 30.2 | 28.1 | 19.4 | 30.2 | 28.1 | 18.1 | 27.9 | 25.3 |
全長(mm) | 4,495 | ||||||||
全幅(mm) | 1,745 | ||||||||
全高(mm) | 1,435 | ||||||||
最小回転半径(m) | 5.0 | 5.3 |
シンプルなベーシックモデル「X」
〈グレード「X」の車両本体価格〉
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 2WD | E-Four |
価格 | 199万円 | 238万円 | 257万8,000円 |
「X」は、キーシステムにスマートキーではなくワイヤレスドアロックリモートコントロールが採用されていたり、ディスプレイオーディオレスであったりなど、上位グレードと比較すると省かれている装備がある分、価格を抑えた買いやすいベーシックグレードです。
とはいえ、3灯式のLEDヘッドランプやUVカット機能付きのガラス類、オートエアコン、コネクティング機能が使用できるDCM(専用通信機)などを搭載しており、実用十分な装備はあるといえるでしょう。なお、ハイブリッド車には電動パーキングブレーキとブレーキホールドが備わります。
またカローラは、グレードによってエクステリアにも若干の差があり、この「X」ではフロントロアグリル、フロントグリルモールともにブラックとなっています。
装備が充実し快適性が高まる「G」
〈グレード「G」の車両本体価格〉
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 2WD | E-Four |
価格 | 222万円 | 257万円 | 276万8,000円 |
「G」では、ガソリン車も電動パーキングブレーキとブレーキホールドが標準装備となります。またフロントグリルモールがつやあり・シルバーになり、エクステリアにスタイリッシュさをプラスしています。
加えてフロントドアガラスに撥水機能が追加され、リアドアやバックウィンドウガラスがソフトスモーク仕様に。さらに、利便性を高めるディスプレイオーディオや「スマートエントリー&スタートシステム」が装備されるなど、快適にドライブを楽しめる装備が充実します。
高級感が魅力の最上位グレード「W×B」
〈グレード「W×B」の車両本体価格〉
エンジン | ガソリン | ハイブリッド | |
---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 2WD | E-Four |
価格 | 245万円 | 280万円 | 299万8,000円 |
最も高額な「W×B」では、ヘッドランプが1灯の光源でハイビームとロービームの切り替えができるBi-Beam LEDヘッドランプになり、さらにLEDフロントフォグランプが標準装備されます。
足回りはダークグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールにグレードアップ。さらにフロントロアグリルがつやあり・ブラック塗装になることで、高級感を演出しています。リアにもダークメタリック塗装のリアスポイラーが追加され、後ろ姿も迫力満点です。
また、ほかのグレードではメーターはアナログメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイですが、この「W×B」では12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付き)になるのもポイント。先進性を感じさせるコックピットが魅力的です。
カローラのおすすめグレードは「G」
これからの車であればスマートキーやディスプレイオーディオは欲しい装備といえます。その点を考えると、装備が充実し、価格とのバランスも良い「G」がカローラのおすすめグレードといえるでしょう。
車のグレードはその後のカーライフの満足度に関わる重要な車選びのポイントです。グレードごとの仕様の違いを確認して、自分の目指すカーライフに合ったグレードを選びましょう。
よくある質問
Q1:カローラのグレード構成は?
A:カローラにはハイブリッド車と1.5Lガソリンエンジン車の設定があり、グレード構成は両パワートレイン共通で「X」「G」「W×B」の3種類です。なお、ハイブリッド車では2WDとE-Four(電気式4WD)の設定がありますが、ガソリン車は2WDのみです。
Q2:カローラのグレードはどうやって選べばいい?
A:カローラはベーシックグレードでも実用性は十分ですが、上位グレードになると快適装備が充実したり、内外装の質感がアップしたりするので、自分にはどの程度の装備が必要かをしっかりと見極めることが大切です。
Q3:カローラのおすすめグレードは?
A:ディスプレイオーディオや「スマートエントリー&スタートシステム」などの快適性を高めるを搭載し、価格とのバランスも良い「G」がカローラのおすすめグレードです。
※この記事は2023年6月1日時点の情報で制作しています