トヨタのC-HRは2016年に登場したコンパクトSUV。 2017年、2018年の国内のSUV 新車販売台数第1位を記録した大人気車種です。
トヨタの新しい車作りの理念、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を反映したプラットフォームを導入し、優れた燃費性能とそれまでのトヨタ車の概念を覆すような走行性能の高さ、さらにほかに類を見ない個性的なエクステリアデザインによってその地位を確立しました。
ダイヤモンドをモチーフにしたスタイリッシュなエクステリアデザインにひかれてC-HRを選ぶ方も多いのではないでしょうか。
ここでは、C-HRで快適なカーライフを送るために大切なグレード選びについてご紹介します。グレード選びを失敗すると、必要な装備が足りなかったり、車の使い勝手が悪くなったりして、せっかくのC-HRの魅力が半減してしまうことになりかねません 。
さっそく、C-HRのグレード別の装備や、おすすめのグレードを見ていきましょう。
C-HRのグレード構成はシンプル
C-HRのグレード構成は実にシンプル。基本は標準グレードのS、上位グレードのGの2種類で構成されており、それぞれのグレードにハイブリッド車とガソリンターボ車が設定されています。
10種類を超えるグレードを用意している車種も多い中で、こうしたグレード構成にしたのは消費者の選びやすさを考えてのことだそう。確かに「あまりにもグレードが多すぎて、どのグレードを選んだらいいかわかりにくい」という悩みはよく聞きますね。
その点C-HRは、効率よく比較検討できる、今の時代にあったグレード構成といえるのではないでしょうか。
続いて、グレード別の価格をチェックしてみましょう。S、Gはハイブリッドモデル、S-T、G-Tはガソリンターボモデルです。
グレード | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|
S-T | 2WD | 2,290,000円 |
4WD | 2,484,400円 | |
S | 2WD | 2,614,000円 |
S-T“LED Package” | 2WD | 2,346,000円 |
4WD | 2,540,400円 | |
S“LED Package” | 2WD | 2,670,000円 |
G-T | 2WD | 2,605,200円 |
4WD | 2,799,600円 | |
G | 2WD | 2,929,200円 |
C-HRのグレード別装備を徹底チェック!
C-HRは、全グレードにトヨタの先進安全機能 「トヨタセーフティセンス」に加えて、 サイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグが標準装備されています。
下位グレードにもトヨタセーフティセンスが標準装備されているのは評価できる点ですね。トヨタとしてかなり力を入れているモデルであることが感じ取れます。
ここからは、グレード別の主要装備を詳しくチェックしていきましょう。
S/S-T
標準グレードであるS、S-Tのインテリアは、ブラックをベースとしたものになっています。シート素材はブラックのファブリック、インパネ、インパネレジスターやセンターコンソールの加飾部もブラックに統一され、シンプルでスタイリッシュな印象に。
エアコンはクリーンエアフィルター付きの左右独立温度コントロール式フルオートエアコン。エコ空調モードスイッチも装備されています。
ヘッドライトはマニュアルレベリング機能付のプロジェクター式ハロゲンヘッドランプにLEDクリアランスランプという組み合わせ。ドアミラーはLED サイドターンランプ付オート電動格納式リモコンカラードドアミラー。標準補助確認装置とヒーターも付属しています。
4WD車、2WD車どちらにもドアミラーにヒーターがついているのは珍しいですね。
さらに、防眩インナーミラーも装備。ミラー関係は標準グレードにしてはかなり高水準といえるのではないでしょうか。
フロントドアガラスはUVカット機能付きのグリーンガラス。足回りには17インチのアルミホイールが装備されています。
S/S-T”LEDパッケージ”
S/S-Tには、ライト類がLEDになる”LEDパッケージ”が用意されています。基本装備はS/S-Tと同じですが、ヘッドライトがオートレベリング機能付のLEDヘッドランプになり、 LEDクリアランスランプ、LEDシーケンシャルターンランプ、さらにLEDデイライトも装備。リアコンビネーションランプもLEDになります。
G/G-T
上位グレードのG/G-Tでは、S/S-Tに比べて快適装備が格段にアップします。
インテリアカラーは上品なリコリスブラウン。シートはブラックの上級ファブリックとブラウンの本革のコンビシートになります。ファブリック部分にはキルティング加工が施され上質な雰囲気に。オプションでブラックの本革シートも選択できます。
インパネのカラーにもリコリスブラウンが採用され、センターコンソールなどの加飾部には艶のあるピアノブラックが採用されています。 ステアリングホイール、シフトノブも本革巻きなり、高級感のある落ち着いた印象を与えるインテリアとなっています。
運転席と助手席には、3段階切り替えが可能な快適温熱シート(ヒートシーター)も装備されています。冬の寒い時期でも心地良く過ごせますね。
エアコンはS/S-Tの機能に加えて、電動インバーターコンプレッサー付きになり、ナノイーも装備されています。エアコンを作動させると肌や髪に優しいイオンのナノイーが噴き出すシステムです。
ドライヤーや美顔器などでよく知られているナノイーが、車にも搭載されているのはすごいですね。車に乗っているだけで、美肌効果が期待できる時代が来るとは…。
フロントドアガラスは紫外線を99%カットするスーパーUVカット、IR(赤外線)カット機能付きのグリーンガラスに。日焼けを防止してくれるため、ナノイーと並んで女性に喜ばれそうな装備です。
ヘッドライトには、S/S-T”LEDパッケージ”と同じオートレベリング機能付のLEDヘッドランプを採用。さらに、LEDフロントフォグランプも追加されています。また、ドアミラーには足元イルミネーションランプが追加され、防眩インナーミラーは自動防眩付きに。
足回りは18インチのアルミホイールに。サイズだけでなくデザインも高級感のあるものになっています。
予防安全性能も充実しています。隣接する車線を走る車を検知し、ドアミラーでは確認しにくい位置にある車両や急接近してくる車両があると、ドアミラーに搭載されたLEDインジケーターを点灯させてドライバーに注意喚起をする「ブラインドスポットモニター」や、駐車場からバックで出る際の死角を検知して、接近する車両の存在をドライバーに知らせる「リヤクロストラフィックアラート」が装備されています。
標準装備されているトヨタセーフティセンスに加えて、こうした安全装備があると、より心強いですね。
C-HRのおすすめは標準グレードのS
C-HRのグレードを決める際には、まず、ハイブリッドかガソリンターボかを選ぶ必要があります。
力強い走りを提供してくれるガソリンターボも魅力的ではありますが、カタログ燃費で30.2㎞/Lのクラス最強の燃費性能を持つハイブリッドは外せないでしょう。よほどガソリンターボへのこだわりがない限りはハイブリッドを選ぶことをおすすめします。
車両価格は、どうしてもガソリンターボ車よりハイブリッド車の方が高くなりますが、エコカー減税やその後の燃料費のことを考えると、総合的にはそれほど大きな差にはなりません。燃料費もそうですが、ハイブリッド車ならではの静粛性のある走りも、ハイブリッドを選ぶ理由のひとつです。
C-HRにおいては、標準グレードでも、普段使用するのに十分な内装設備や快適装備が備わっています。先進安全性能のトヨタセーフティセンスも搭載されていますし、 燃費性能とコストパフォーマンスのバランスを考えると、標準グレードのハイブリッド車のSがおすすめです。
C-HRのエクステリアに一目惚れされた方も、グレード別の装備をしっかりチェックして、後悔のないグレード選びをしましょう!
※記事の内容は2018年11月時点の情報で執筆しています。