車種選びの次に待っているグレード選びに悩んでしまう方は少なくないといいます。車種によっては10種類以上ものグレードが用意されていることもあるため、迷うのも無理はないかもしれません。しかし、面倒だからといって価格のみに注目して選んだり、すすめられたグレードの内容を確認せずにそのまま決めたりするのは危険。満足できるカーライフを手に入れるためには、グレードごとの特徴をしっかりと把握して自分に適したグレードを選ぶことが大切です。
ここでは、トヨタ「アクア」のグレードについて紹介します。
この記事のPOINT
- 基本のグレードは「L」「S」「G」の3種類
- 2種類のスポーツモデルと4種類の特別仕様車の設定がある
- アクアのおすすめグレードは「G」
アクアのグレード構成
アクアのパワートレインは1.5L直列 4気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド1種類で、駆動方式は2WDのみ。グレードは「L」「S」「G」の3種類が基本で、この順に価格が高額になります。
なお、これらに加えてトヨタのスポーツカーブランド「TOYOTA GAZOO Racing」が手掛ける「G“GR SPORT”「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」、特別仕様車として「S“Business Package”」「S“Style Black”」「S“GLAMPER”」「Crossover“Glam”」の設定があるので、選択肢は豊富に用意されているといえるでしょう。
アクアのグレードごとの特徴
ここからは、アクアのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
実用性を高めた「S」 「Toyota Safety Sense」が標準装備される上級グレード「G」 スポーツモデルの「G“GR SPORT”」/「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」 ビジネス仕様の「S“Business Package”」 スタイリッシュな「S“Style Black”」 アウトドアシーンに似合う「S“GLAMPER”」 SUVテイストの「Crossover “Glam”」
最も燃費の良い「L」
アクアの中で最も低燃費のグレード
アクアはハイブリッド専用車であり、クラストッレベルの低燃費が自慢の車種です。そのアクアの中で最も低燃費なのがこの「L」で、ほかのグレードがWLTCモードカタログ燃費は27.2km/Lであるのに対し、「L」は29.8km/Lを誇ります。
装備内容は最小限
「L」はアクアの中で最も価格の安いエントリーグレードであるため、装備内容は必要最小限にしぼられています。リアのパワーウィンドウがなく、後席も一体可倒式であるなどどちらかといえば社用車向けのグレードといえるでしょう。ボディカラーの選択肢は「スーパーホワイトⅡ」「シルバーメタリック」「ブラックマイカ」のスタンダートな3色のみであり、メーカーパッケージオプションも追加できません。
先進安全装備はオプションで追加可能
トヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」などの先進安全装備は標準装備されていませんが、オプションで追加することができます。
実用性を高めた「S」
6:4分割可倒式シートを装備
この「S」から後席に6:4分割可倒式シートが装備され、多彩なシートアレンジが可能に。やはりハッチバックであればシートアレンジできる分割可倒式シートが欲しいところでしょう。実用性が格段に向上します。
リアのパワーウィンドウも装備されるほか、99%紫外線をカットしてくれるスーパーUVカット機能と撥水加工付きのフロントドアグリーンガラスが装備されるなど、快適性もアップ。日常的に使いやすいグレードといえるでしょう。
ボディカラーの選択肢が豊富に
ボディカラーの選択肢は9色に拡大します。さらにスマートキーを携帯していればスイッチ操作でドアの解錠やエンジン始動ができる「スマートエントリーパッケージ」や、バックカメラと6スピーカーがセットになった「ナビレディパッケージ」といったメーカーパッケージオプションの追加が可能です。
「Toyota Safety Sense」が標準装備される上級グレード「G」
先進安全技術を搭載
「G」では、「Toyota Safety Sense」のほか、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置にあたる「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」が標準装備され、高い安全性を持つのが特徴です。
今時の装備も追加
また、「G」では「スマートエントリーパッケージ」が標準装備されます。
さらに「G」にのみ追加できるメーカーパッケージオプションとして、1灯の光源でヘッドランプの切替えが可能なBi-Beam LEDヘッドランプが装備される「LEDヘッドランプパッケージ」や、車両の周囲の安全確認をサポートする「パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ」、「ナノイー」やシートヒーターなど車内で快適に過ごせる機能が追加される「ビューティーパッケージ」が用意されており、自分好みのアクアにカスタマイズできるのもうれしいポイントでしょう。
スポーツモデルの「G“GR SPORT”」/「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」
専用のラジエーターグリルやフロント・リアバンパー、サイドマッドガードなどを装備し、スポーティーな装いとなっているのが「GR」シリーズです。剛性アップパーツを追加し、ボディ剛性を高めているほか、ばね定数アップ、アブソーバーの減衰力チューニングを実施、さらに電動パワーステアリングも専用チューニングを行い、走りにも磨きをかけています。
ベースモデルの「G」には標準装備されないBi-Beam LEDヘッドランプが搭載されるのもポイント。
「G“GR SPORT”」では、16インチの切削光輝+ダークグレーメタリック塗装のアルミホイールが装備されます。
「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」では、195/45R17タイヤ(ブリヂストンPOTENZA RE050A)に17インチの専用切削光輝アルミホイールを組み合わせ、より迫力のある足回りとなっているのが特徴です。
ビジネス仕様の「S“Business Package”」
「S“Business Package”」は「S」をベースにしたビジネス仕様車で、専用のデッキボードを搭載。後席を倒せばフルフラットの広々とした荷室が出現するため、さまざまなビジネスシーンで活躍するでしょう。
「Toyota Safety Sense」などの先進安全装備が追加されているのも魅力です。
スタイリッシュな「S“Style Black”」
「S“Style Black”」は、「Toyota Safety Sense」と「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」を標準装備し安全性を高めていることに加え、「スマートエントリーパッケージ」と「パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ」を標準装備する特別仕様車です。
エクステリアにメッキ加飾をあしらい、大人に似合うスタイリッシュさが魅力。ボディカラーは特別設定色「ダークブルーマイカ」を含む5色から選択が可能です。
アウトドアシーンに似合う「S“GLAMPER”」
「S“GLAMPER”」はブラックインテリアに専用のコハクのシートを組み合わせ、カジュアルなアウトドアに似合う雰囲気とした特別仕様車です。もちろん、「Toyota Safety Sense」など先進安全装備も追加されています。
SUVテイストの「Crossover “Glam”」
アクアの中で唯一3ナンバーサイズとなる「Crossover “Glam”」。クロスオーバーSUVテイストのエクステリアが魅力です。
先進安全装備や「スマートエントリーパッケージ」を標準装備し、充実した装備内容を誇ります。
アクアのおすすめグレードは「G」
アクアには特別仕様車も合わせるとさまざまな選択肢があります。これからの時代の車であれば衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備は欠かせないので、「Toyota Safety Sense」と「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」が標準装備されることに加え、豊富なパッケージオプションが用意されている「G」がおすすめのグレードといえるでしょう。
オプションの追加も視野に入れながら、あなたにとってベストなアクアを選んでください。
よくある質問
Q1:アクアのグレード構成は?
A:アクアのグレードは「L」「S」「G」の3種類が基本であり、価格はこの順に高くなります。なお、「このほかにスポーツモデルの「G“GR SPORT”」「G“GR SPORT・17インチパッケージ”」に加え、「S“Business Package”」「S“Style Black”」「S“GLAMPER”」「Crossover“Glam”」の4種類の特別仕様車の設定があります。
Q2:アクアのグレードの違いは?
A:アクアのエントリーグレード「L」は最も燃費が良いグレードですが、装備内容は最低限となっており社用車向けといえます。「S」になると6:4分割可倒式リアシートやフロント・リアのパワーウィンドウなどを採用し、実用性が高められています。「G」は先進安全技術を標準装備するほか、オプションの選択肢も豊富になります。
Q3:アクアのおすすめグレードは?
A:トヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」のほか、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置にあたる「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」が標準装備されることに加え、さまざまなオプションの追加が可能な上級グレード「G」がアクアのおすすめグレードです。
※記事の内容は2021年2月時点の情報で執筆しています。