車のインテリアデザインや収納の充実度は、車内での居心地を左右するだけに車選びの際にしっかりとチェックしたい部分です。インテリアのカラーや質感はもちろんのこと、座席周りの収納の使い勝手や荷室の収納力などについても実際の車の使用シーンを想定しながら確認しておきましょう。
ここでは、スズキ「スペーシアギア」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- 広くゆとりのある室内空間
- SUVらしいタフさに遊び心を加えた、個性が際立つインテリアデザイン
- 大開口で荷物が積み込みやすい荷室を備えている
スペーシアギアの室内空間の特徴
スペーシアギアは広い室内空間が魅力の軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」をベースとし、アクティブさやタフさをプラスしたモデルです。誰もが乗り降りしやすい低床設計であることに加えて、室内高を高くとって頭上にも開放感をプラス。足元にも余裕を持たせ、ゆとりを感じさせる室内としていることが特徴といえるでしょう。
また、前席だけではなく後席も左右別々にスライドできるようにすることで、どの席でも乗員の体格に合わせて広々としたスペースを確保できるように工夫されているのもポイントです。
スペーシアギアの内装の特徴
スペーシアギアにはNAエンジンとターボエンジンの2種類のエンジンのラインナップがあり、それぞれに設定されているグレードは「HYBRID XZ」「HYBRID XZ TURBO」の1種類ずつで、エンジンの違いによる内装の仕様の違いはほとんどありません。
なお、2021年12月の一日仕様変更でラインナップに追加された特別仕様車「MY STYLE」は内外装の個性が異なります。
ここからは、スペーシアギアの内装を詳しく見ていきましょう。
「HYBRID XZ」/「HYBRID XZ TURBO」
「HYBRID XZ」「HYBRID XZ TURBO」のインテリアはSUVらしいタフさに遊び心を加えた、個性が際立つデザインが特徴です。ツールボックスをモチーフにしたインパネアッパーボックスなどが、道具類に囲まれたガレージのような空間を演出します。
インテリアカラーはボディカラーに関わらずブラック1色のみ。シートカラーもブラックで、アクセントとしてカーキステッチがあしらわれています。
撥水加工を施したシート
シート素材には全席に撥水加工を施したファブリックを採用。水に強く、汚れを落としやすい撥水加工のシートはサーフィンなどのマリンスポーツやスノーボードなどのウィンタースポーツでも水濡れや汚れを気にせず使用できる優れものです。アウトドアシーンでの利用が想定されているSUVテイストのスペーシアギアならではの装備といえるでしょう。
なお、異なるシート素材やシートカラーなどのオプション設定はありません。
インパネはマットブラック
インパネにはマットブラックのカラーパネルを採用。スペーシアギアのエクステリアにはガンメタリックカラーが象徴的に使用されているので、インパネカラーパネルもダークなカラーを使用することでエクステリアとの統一感を出しています。
特別仕様車「MY STYLE」
エクステリアにホワイトをあしらい、カジュアルな雰囲気が持ち味の特別仕様車「MY STYLE」では、ブラウンのインパネカラーパネルを採用し、ナチュラルで優しい雰囲気を演出。
シートもホワイトステッチをあしらったライトブラウンのファブリックシートになり、居心地の良さを表現しています。なお、「MY STYLE」ではシート表皮に撥水加工は施されていません。
スペーシアギアの座席周りの収納
座席周りの収納の使い勝手は、ドライブの快適さを左右する重要なポイントです。ここでは、スペーシアギアの座席周りの収納について見ていきましょう。
インパネアッパーボックス(助手席)
リッド部にツールボックスをモチーフにしたデザインを採用し、車内空間の中でも一際存在感を放っているのがこのインパネアッパーボックスです。スペーシアギアのインテリアの象徴ともいえるでしょう。
デザイン面ばかりに注目してしまいがちですが、このインパネアッパーボックスは機能面でも優秀。広さが十分に確保されており、ティッシュボックスを収納してもメガネケースやポーチなども入る余裕のあるサイズになっています。
なお、オプションの「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を追加した場合には、インパネアッパーボックス内にDVD/CDスロットが装着されるため、収納スペースとしては使用できません。
インパネボックス(助手席)
インパネアッパーボックスの下部に位置する引き出し式のインパネボックスはティッシュボックスがぴったりと入るサイズになっています。こちらにティッシュボックスを収納し、インパネアッパーボックスにはこまごまとしたものをまとめて収納するといいかもしれません。
インパネセンターポケット
インパネの中央部、シフトノブの左側にはスマートフォンが収納できるサイズのポケットが装備されています。USB電源ソケットもあるので、ドライブ中に充電しておくことも可能です。
インパネドリンクホルダー(運転席・助手席)
運転席・助手席にそれぞれ1個ずつドリンクホルダーが装備されています。
インパネアンダートレー(運転席)
ステアリングホイールの奥に小さなポーチや小銭入れなどが収納できるサイズのトレーがあります。運転席の収納はあまり装備していない車種も多い中、ドライバーの専用収納として使用できるスペースがあるのは評価できるポイントです。
グローブボックス
車検証や自賠責保険証などの書類入れとして定番のグローブボックスももちろん装備。奥行きがあり、大型のティッシュボックスの収納も可能です。
フロントアームレストボックス
スペーシアギアのフロントシートはベンチシートが採用されています。フロントシート中央に装備されるアームレストの内部は収納スペースになっています。
助手席シートバックポケット(メッシュタイプ)
助手席のシートバックにはメッシュタイプの2段式シートバックポケットが装備されています。
パーソナルテーブル(折りたたみ格納式)
運転席のシートバックにはドリンクホルダー2個、ショッピングフックが3個付属する折りたたみ式のパーソナルテーブルが装備されています。
レジャーやアウトドアでの食事の際に重宝するでしょう。
助手席シートアンダーボックス
助手席の座面下には深さのあるボックスが装備されています。座面を跳ね上げて使用します。取り外して水洗いができるので、アウトドアなどで汚れた荷物を収納しておくのに便利です。
フロントドアポケット&リアドアペットボトルホルダー
左右のフロントドアにはペットボトルホルダー付きのドアポケット、リアドアにはペットボトルホルダーが装備されています。
スペーシアギアの荷室・シートアレンジ
スペーシアギアの荷室は開口部が大きく、さらに低床設計なので大きな荷物でも積み降ろしがしやすいのが特徴です。また、「HYBRID XZ」と「HYBRID XZ TURBO」では荷室フロアは防汚仕様になっているので、水に濡れた荷物や泥のついたシューズ、自転車なども車内の汚れを気にすることなく積み込める、アクティブなアウトドアライフが楽しめる仕様になっています。
なお、特別仕様車「MY STYLE」の荷室フロアは防汚タイプではなくファブリックです。
また、スペーシアギアでは分割可倒式のワンタッチダブルフォールディングリアシートを採用しているので、荷室側からでも簡単に座席を折りたため、荷物の大きさに合わせてフレキシブルな座席アレンジが可能です。
スペーシアギアはアクティブさを意識したインテリアが持ち味
スペーシアギアの内装は、デザイン面はもちろん、機能面でもアウトドアなどのレジャーをアクティブに楽しむことを考えたものになっています。
車の内装には車種の個性が強く反映されます。自分がどのようなシーンで車を使用するのかをよく考えて、それぞれのカーライフに合った車を選ぶことが大切だといえるでしょう。
よくある質問
Q1:スペーシアギアの室内空間の特徴は?
A:スペーシアギアは、低床設計に加えて全高を高く取り、頭上や足元の空間に余裕を持たせてゆとりのある広い室内空間を確保しています。また、後席も左右別々にスライドできるため、どの席に座っても体格に合わせて楽な姿勢でドライブを楽しめるのも特徴です。
Q2:スペーシアギアのインテリアの特徴は?
A:「HYBRID XZ」「HYBRID XZ TURBO」では、スポーティーさを感じさせるブラックのインテリアにマットブラックのインパネ、シートにはカーキのステッチを組み合わせてアクティブさやタフさを演出しています。特別仕様車「MY STYLE」では、インパネカラーパネルはブラウン、シートもライトブラウンになりナチュラルで居心地の良さを感じさせるインテリアになっています。
Q3:スペーシアギアの荷室の特徴は?
A:スペーシアギアの荷室は開口部を大きく取っていることに加え、低床設計となっているため荷物の積み降ろしがしやすくなっています。また、「HYBRID XZ」「HYBRID XZ TURBO」のリアシート背面と荷室フロアは防汚仕様で、車内の汚れや濡れをそれほど気にすることなくアウトドアで使用した道具などが積み込めるのもうれしいポイントです。
※この記事は2022年8月時点の情報で制作しています