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車の維持費にはさまざまな項目がありますが、燃料費は維持費の中でも比較的大きな割合を占めます。そのため、車選びの際には一定の条件下で計測されたカタログ燃費はもちろんのこと、実際に車を運転したときの燃費である実燃費についてもチェックしておくことをおすすめします。
ここでは、スズキ「スイフトスポーツ」の燃費性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- スイフトスポーツのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
トランスミッション カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 6MT 17.6 14.9 6AT 16.6 14.0 - トランスミッションは6MTと6ATから選択可能
- モンロー®製のフロントストラットとリアショックアブソーバーを標準装備
スイフトスポーツの特徴
スイフトスポーツは2000年に登場したコンパクトカー、「スイフト」の派生モデルとして2003年に誕生しました。ルックスにスポーティーさを持たせただけではなく本格的なスポーツ走行が可能なホットモデルであるスイフトスポーツは、日本はもちろん欧州においても高く評価されてきた歴史があります。
現行モデルは2017年9月に登場した4代目モデル。軽量高剛性を実現させた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用による軽量化や新開発サスペンション、最高出力140ps、最大トルク230Nmを発揮する1.4L直噴ターボエンジンの搭載によってこれまで以上の高いハンドリング性能と動力性能を実現したモデルになっています。
スイフトスポーツのカタログ燃費
スイフトスポーツのパワーユニットは1.4L直列4気筒直噴ターボエンジンのみのラインナップとなっており、ハイブリッド車などの設定はありません。駆動方式は2WDのみ、組み合わされるトランスミッションは6MTと6ATの2種類です。
スイフトスポーツのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。グレードは1種類のみですが、トランスミッションによってカタログ燃費が異なります。
トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
6MT | 17.6 |
6AT | 16.6 |
スイフトスポーツの実燃費
スイフトスポーツに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、スイフトスポーツの実燃費(2023年2月10日)は以下のとおりです。
トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|
6MT | 14.9 |
6AT | 14.0 |
WLTCモード燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差が出ないというわけではありません。運転の仕方や走行環境にもよりますがある程度はカタログ燃費よりも実燃費が悪化するのが一般的で、スイフトスポーツでもいずれのトランスミッションでも悪化が見られます。
スイフトスポーツとライバル車のカタログ燃費を比較
スイフトスポーツのようなホットハッチはあまり国内にはありません。ここでは、価格帯はスイフトスポーツと異なりますが、ラリーで勝つことを目標に開発されたトヨタ「GRヤリス」と、マツダ「MAZDA2」のモーターベース車両である「MAZDA2 15MB」と比較してみましょう。
トヨタ「GRヤリス」
「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想から生まれたトヨタ「GRヤリス」。電着塗装もオプションのカタログモデルとしては驚きのスペックのグレードも存在します。
GRヤリスのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。GRヤリスは1.6Lエンジンと1.5Lエンジンを採用しており、エンジンによって燃費性能に大きな差があります。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
RS/RS“Light Package”(1.5L) | 2WD | CVT | 18.2 |
RC/RC“Light Package” (1.6L) | 4WD | 6MT | 13.6 |
RZ/RZ“High performance” (1.6L) |
スイフトスポーツと排気量の近いGRヤリスの1.5Lエンジン搭載モデルとスイフトスポーツの燃費を比較すると、GRヤリスに軍配が上がります。
マツダ「MAZDA2 15MB」
最高出力116ps、最大トルク149Nmに引き上げられた1.5L直列4気筒エンジンを搭載するマツダ「MAZDA2 15MB」。必要最小限の装備のみを搭載したモータースポーツ用の車両です。
MAZDA2 15MBのWLTCモードカタログ燃費は20.2km/Lとなっており、スイフトスポーツよりも低燃費であることがわかります。
スイフトスポーツの走行性能
スイフトスポーツのようなホットモデルでは、その走行性能にも注目したいところ。ここではスイフトスポーツの走行性能に関する部分を見ていきましょう。
圧倒的な加速性能
低回転域から高いトルクを発生させ、1.4Lの排気量でありながら2.2L自然吸気エンジンに相当する力強さを発揮する1.4L直噴ターボエンジンの採用に加え、点火制御とターボ過給圧制御をスイフトスポーツ専用にチューニング、さらにウエストゲートバルブノーマルクローズ制御の採用によってターボチャージャーの過給圧を精密にコントロールすることで鋭く力強い加速性能を手に入れました。
モンロー®製ストラット&ショックアブソーバーを採用
スポーツ走行に特化した減衰特性を持つモンロー®製のフロントストラットとリアショックアブソーバーを採用し、ロールを抑えてコーナリング性能を向上させるとともに不快なショックの少ない質の高い乗り心地を両立させています。
本格スポーツモデルにふさわしい動力性能が魅力のスイフトスポーツ
スイフトスポーツのコンパクトなボディに秘められた走りのポテンシャルはかなりのものがあります。走りを追求し、車を操る楽しさを体感できるモデルと言っても過言ではないでしょう。
燃費はライバル車と比較すると少し後れを取っているようではありますが、スイフトスポーツの魅力はその優れた走行性能と実用性の両立にこそある、といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:スイフトスポーツのカタログ燃費はどのくらい?
A:スイフトスポーツに採用されているエンジンは1.4L直噴ターボエンジン1種類で駆動方式は2WDのみ、トランスミッションは6MTと6ATの選択が可能です。WLTCモードカタログ燃費は6MT車が17.6km/L、6AT車が16.6km/Lを実現しています。
Q2:スイフトスポーツの実燃費は?
A:スイフトスポーツの実燃費は6MT車が14.9km/L、6AT車が14.0km/Lです。いずれもカタログ燃費とは差が生じていますが、これはスイフトスポーツに限ったことではありません。実燃費は運転の仕方や気温などの影響を受けるため、一定の環境下で計測されるカタログ燃費よりもある程度は悪化するのが一般的です。
Q3:スイフトスポーツの走行性能は?
A:スイフトスポーツはスポーツ走行に特化した減衰特性を持つモンロー®製のフロントストラットとリアショックアブソーバーを採用し、コーナリング性能を高めるとともにショックの少ない快適な乗り心地を実現しています。
※この記事は2023年2月時点の情報で制作しています