走行性能やエクステリアのデザインなど車選びの際に確認したいポイントはたくさんありますが、その中でも特に無視できない重要なポイントが燃費性能といえるでしょう。燃費性能は車の維持に欠かせない燃料費に直結するばかりか、一定の燃費基準を満たしている車は税金も軽減されるので、事前にチェックしておくことが大切です。
ここでは、トヨタ「カローラフィールダー」の燃費についてご紹介します。
この記事のPOINT
- カローラフィールダーのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 トランスミッション カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) ガソリン車 2WD CVT 19.8 16.3 MT 17.2 16.3 4WD CVT 15.6 12.8 ハイブリッド車 2WD CVT 27.8 21.5 - ガソリン2WD車のカタログ燃費と実燃費の差は小さい
- カローラフィールダーはスバル「インプレッサスポーツ」よりも低燃費を実現している
カローラフィールダーの燃費の特徴
カローラフィールダーは、燃費性能が高く評価されている3代目「プリウス」や初代「アクア」と同じハイブリッドシステムの「THS II」を採用しており、エンジン・モーター・インバーターなどの制御を改良することで高いレベルでの低燃費を実現しています。
カローラフィールダーのカタログ燃費
カローラフィールダーは1.5 L直列4気筒ガソリンエンジン車と、1.5Lエンジン+ハイブリッド車がラインナップされています。なお、ガソリン車ではCVTに加えて5MTの選択も可能です。
カローラフィールダーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
EX | 2WD | CVT | 19.8 |
5MT | 17.2 | ||
4WD | CVT | 15.6 | |
HYBRID EX | 2WD | CVT | 27.8 |
カローラフィールダーの実燃費
カローラフィールダーに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、カローラフィールダーの実燃費(2022年12月24日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|
EX | 2WD | CVT | 16.3 |
5MT | 16.3 | ||
4WD | CVT | 12.8 | |
HYBRID EX | 2WD | CVT | 21.5 |
WLTCモードは実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法ではありますが、カタログ燃費と実燃費のあいだにはある程度の差が出るのが一般的です。
その点を考えると、ガソリン4WD車とハイブリッド車ではカタログ燃費と実燃費の差が大きいといえますが、ガソリン2WD車に関しては許容できる範囲内で収まっているといえるでしょう。
カローラフィールダーとライバル車のカタログ燃費を比較
燃費性能をチェックする際には、ライバル車の燃費と比較してどのようなメリットがあるのかを確認してみるのもひとつの方法です。ただ、カローラフィールダーのような5ナンバーサイズのステーションワゴンは希少な存在であり、これまではホンダ「シャトル」がライバルといえる存在でしたがシャトルは2022年11月に生産が終了したため、現在は明確なライバルといえる車が存在しないのが現状です。
そこで、ここではカローラフィールダーといっしょに検討されることが多いスバル「インプレッサスポーツ」のカタログ燃費と比較してみましょう。
スバル「インプレッサスポーツ」
スバル「インプレッサスポーツ」は、スバルの次世代のプラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、低重心ボディとスバルならではの水平対向エンジンがもたらす質の高い走りが自慢のステーションワゴンです。
インプレッサスポーツのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
1.6i-L EyeSight | 2WD | 14.1 |
AWD | 13.5 | |
1.6i-S EyeSight | 2WD | 14.0 |
AWD | 13.5 | |
2.0i-L EyeSight | 2WD | 14.0 |
2.0e-L EyeSight/Advance (マイルドハイブリッド) | AWD | 15.2 |
カロ―ラフィールダーとインプレッサスポーツの比較では、ハイブリッド車のみならずガソリン車においてもカローラフィールダーに大きなメリットがあることがわかりました。
カローラフィールダーの走行性能
カローラフィールダーのガソリン4WD車にはアクティブトルクコントロール4WDが採用されています。
これは走行環境に応じて最適なトルク配分を自動で行うシステムです。通常の舗装路では2WDに近いトルク配分を行い低燃費に貢献し、雪道や悪路などにおいては4WDとしてのパワーを発揮できるトルク配分を行い、どのような環境においても快適な走行を実現します。
モータージャーナリスト・萩原文博さんのレビュー記事でカローラフィールダーの走行性能をチェック!
ハイブリッド車の優れた燃費性能が光るカローラフィールダー
カローラフィールダーのハイブリッド車の優れた燃費性能は、特筆すべきものがあります。ハイブリッドのトヨタの面目躍如といったところでしょう。
燃費性能は車種によって大きく違うのはもちろん、駆動方式や組み合わされるトランスミッション、グレードによっても変化するので、細かい部分までチェックすることをおすすめします。
よくある質問
Q1:カローラフィールダーのカタログ燃費はどのくらい?
A:カローラフィールダーは1.5Lガソリン車とハイブリッド車の設定があり、駆動方式はハイブリッド車が2WDのみ、ガソリン車は2WDと4WDが用意されています。WLTCモードカタログ燃費はハイブリッド車が27.8km/L、ガソリン2WD車が17.2~19.8km/L、4WD車が15.6km/Lです。
Q2:カローラフィールダーの実燃費は?
A:カローラフィールダーの実燃費は、ハイブリッド車が21.5km/L、ガソリン2WD車が16.3km/L、4WD車が12.8km/Lです。
Q3:カローラフィールダーとスバル「インプレッサスポーツ」の燃費を比較すると?
A:カローラフィールダーとインプレッサスポーツのカタログ燃費を比較すると、カローラフィールダーがインプレッサスポーツよりも低燃費を実現しています。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています