車を選ぶ際、真っ先に目に入るエクステリアのデザインや維持費にかかわる燃費性能、事故の危険を減らしたり被害を軽減してくれたりする安全性能などを優先し、内装は二の次になるという声も耳にします。しかし、内装はドライブの快適さを左右するため、室内の広さや収納の使い勝手なども確認しておくことが長く愛用できる車を手に入れるポイントといえるでしょう。
ここでは、トヨタ「カローラクロス」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- SUVならではの車高を活かした見晴らしの良い室内空間
- 「S」「Z」ではパノラマルーフの選択も可能
- 荷室は大容量で多彩なアレンジができる
カローラクロスの室内空間の特徴
カローラクロスでは、SUVならではの車高の高さを活かして見晴らしの良い開けた視界を確保し、どの席に座っても閉塞感を覚えることなく快適にドライブが楽しめる室内空間を実現しています。
また、後席のひざ周りに十分な余裕を持たせたことに加え、2段階のリクライニング機能を搭載したリアシートを採用しているため、リラックスした姿勢で快適に過ごせるでしょう。さらにリアドアの高さを確保し大きく開く設計としたことで、優れた乗降性も実現しています。
カローラクロスの内装
ここからは、カローラクロスの内装について見ていきましょう。
「G」「G”X“」/「S」
カローラクロスのインパネデザインは、水平基調で前方視界を邪魔しないすっきりとしたデザインです。インパネからドアトリムにかけて連続性のあるスタイルとしたことで、室内に広がり感をもたらしています。
また、室内のイルミネーションにはすべてLEDを使用。SUVらしいブラックのクールな室内空間に、上質さやスタイリッシュさを添えています。「G」「S」のフロントシートはスポーティータイプで、シート表皮はファブリックです。
なお、「G」「G“X”」のメーターはアナログメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイですが、ハイブリッド車に設定がある「S」になると視認性の良い7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイにグレードアップします。
ガソリン車のみに設定のある廉価グレード「G“X”」は、ノーマルタイプのフロントシートが備わります。
最上位グレード「Z」
最上級グレードの「Z」では、シート表皮は本革+ファブリックのコンビシートを採用し、上質さを感じさせるインテリアが特徴です。フロントシートにはシートヒーターや電動ランバーサポート(運転席のみ)もあるため、快適性も向上しているのはうれしいポイントといえるのではないでしょうか。
なお、カローラクロスでは全グレードにおいてインテリアカラーはブラックのみで、カラーバリエーションはありません。
また、「S」「Z」では、パノラマルーフの選択も可能です。大きなガラス面でより見通しが良く、抜群の開放感を室内にもたらしてくれるでしょう。挟み込み防止機能がついているので安全に利用できることに加え、日差しがコントロールできる電動サンシェードも付属しています。
カローラクロスのポケッテリア
座席周りの収納の配置や充実度なども、カーライフの快適さに関わります。ここでは、カローラクロスにはどのようなポケッテリアが用意されているのかを確認してみましょう。
カップホルダー
フロントシート用のカップホルダーは、運転席、助手席のどちらからも手に取りやすいセンターコンソールに2個設置されています。
「S」「Z」には、リアセンターアームレストにも2個カップホルダーがあります。
グローブボックス
助手席前には、グローブボックスが備わっています。車検証や自賠責保険証、取扱説明書などの書類の保管場所としては十分な容量を備えているといえるでしょう。書類といっしょにポーチなどの収納も可能です。
フロントコンソールトレイ
シフトノブの奥には、トレイが用意されています。なお、この場所に通信用のUSB端子も備わっています。
センターコンソールボックス
それほど大きな容量ではありませんが、センターコンソールボックスもあります。タオルやメガネケースなど、ドライブの際によく使用する小物の保管場所として役立つでしょう。
なお、「G」はセンターコンソールボックス内に1個、「S」「Z」ではセンターコンソールボックスの後部に2個の充電用USB端子が装備されています。「G”X“」には充電用USB端子はありません。
このほか、フロント・リアドアのボトルホルダーや助手席シートバックポケットなどの収納が用意されています。
カローラクロスの荷室&座席アレンジ
カローラクロスの荷室は、定員の5人が乗車した状態であっても487L(2WD車)を確保しています。これはクラストップレベル(2021年9月時点、トヨタ調べ)の大容量。9.5インチのゴルフバッグが4個積載できるので、旅行やキャンプなど、荷物が多くなりがちなレジャーでも余裕で対応できます。
また、荷室開口部は地面から720mmの高さに設定し、小柄な方でも荷物が楽に積み込めるように工夫されています。さらに最上級グレードの「Z」では、スマートキーを身につけていればリアバンパーに足をかざすと自動でバックドアが開閉する「ハンズフリーパワーバックドア」を搭載しているので、両手がふさがっていても荷物を地面に置くことなく、より便利に利用できるでしょう。
また、後席をすべて倒すとロードバイクの積載も可能な奥行きのあるスペースが出現。さらに全車で6:4分割可倒式のリアシートを標準装備しているため、後席の片側だけを倒して長さのある荷物を積み込むこともできます。
さらに、カローラクロス用に専用設計された「ラゲージアクティブボックス」を利用すると、荷物が外から見えない状態で収納できるほか、蓋を閉めるとフラットな状態になるためマットを敷いて休憩するなど、さらに荷室アレンジの幅が広がるでしょう。
荷室の使い勝手の良さが魅力
カローラクロスは後席の分割可倒機構によって乗員の人数や荷物の形状・量に合わせて荷室アレンジができることに加え、ハンズフリーパワーバックドアやラゲージアクティブボックスなど、利便性を高める魅力的な機能も採用しています。
車は長く使用するものなので、エクステリアや燃費だけではなく室内空間のデザインや収納の使い勝手がしっくりくるかどうかを重視して選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:カローラクロスの室内空間の特徴は?
A:カローラ クロスはSUVならではの高い全高を活かし、どの席でも見通しの良い視界を確保して閉塞感のない快適な室内空間を確保しました。さらに後席のひざ周りの余裕のある空間とリアシートの2段階リクライニング機能によって、後席でもリラックスした姿勢でドライブが楽しめるように配慮されています。
Q2:カローラクロスの内装デザインは?
A:カローラクロスは水平基調でドアトリムにかけて連続性のあるインパネデザインを採用することで、広がりを演出。内装カラーは全グレードでブラックを採用し、カラーバリエーションはありません。なお、最上級グレードの「Z」では本革とファブリックのコンビシートが標準装備されます。
Q3:パノラマルーフはどのグレードでも選べる?
A:いいえ、パノラマルーフが選択できるグレードは「S」「Z」で、「G」「G”X“」では選択できません。
Q4:カローラクロスの荷室は荷物がたくさん積める?
A:カローラクロスの荷室は定員の5名乗車時でもクラストップレベル(2021年9月時点、トヨタ調べ)の487L(2WD車)を確保。9.5インチのゴルフバッグ4個が積載できる広さです。後席をすべて倒せばロードバイクが積み込める奥行きのある空間が確保できます。また、「Z」にはリアバンパーに足をかざすだけでバックドアが自動で開閉する「ハンズフリーパワーバックドア」が標準装備されます。
※この記事は2024年1月の情報で制作しています