2021年1月13日に発表されたトヨタの大人気ミニバン、新型 「ノア&ヴォクシー」のフルモデルチェンジのハイライトと東京オートサロンに出展された“超オラオラ”モデリスタをまとめてご覧いただきます!
先代の正常進化版としてフルモデルチェンジ
トヨタは「より快適に、より便利に、より安心なミニバンとして家族や仲間が笑顔になる時間を演出」というキャッチコピーで新型ノア&ヴォクシーを発表しました。
基本的には、先代のキープコンセプトでフルモデルチェンジ。トヨタが得意とする、先代の良いところはしっかりと伸ばした正常進化で、かゆいところにも手が届く作り込みが感じられます。
デザインはより「オラオラ系」に
ノア・ヴォクシーともに、迫力ある巨大なフロントグリルが印象的でアグレッシブなエクステリアデザインが印象的です。先代の「オラオラ系」はより強調されました。
最新TNGAプラットフォームを採用しボディサイズは拡大
ボディサイズはノア・ヴォクシーともに、全長4,695mm・全幅1,730mm・全高1,895mm。先代と比較すると、全長は同じで、全幅は標準モデルで+35mm、エアロモデルで-5mmとなりました。先代は標準モデルに5ナンバーサイズがありましたが、新型は全車3ナンバーサイズとなりました。
全高は先代比+70mmで、このうち50mmはシャークフィンアンテナとなりますが、高さ方向でも室内空間が拡大されています。
ホイールベースは先代と変わらず2,850mm。このサイズは、クラウンやランドクルーザーというトヨタの大型モデルと同じ。室内空間をより広くした設計となっています。
プラットフォームは刷新され、重心が低く剛性の高いTNGA「GA-Cプラットフォーム」が採用されました。
室内空間を拡大
新型ノア・ヴォクシーの左右のCピラー(ボディサイド2列目シート付近、フロントウィンドウ側から3本目の支柱)のあいだは1,295mmと先代より75mmも広げられました。
室内高は1,405mmと先代より5mm拡大。なお、2列目シートの高さは地面から先代比20mmアップされています。
2列目シートがキャプテンシートとなる7人乗りでは、2列目シートが745mmというロングスライドを実現しています。先代では、2列目シートのスライド時、いったんセンターへ寄せないと前後方向へ動かせませんでしたが、新型は後輪ホイールハウスの室内への張り出しをコンパクトにして、前後スライドレールの位置を最適化、センターへ寄せなくても前後にスライドすることができるようになりました。
8人乗り車の2列目シートは、3人掛けベンチシートタイプとなり、6:4分割チップアップシートが採用され利便性が向上しています。前後スライド量は705mmというロングタイプとなっています。
また、クラス初となるオットマンを装備、さらにシートヒーター、折りたたみ式サイドテーブルが装備されます。
注目!からくり式「ユニバーサルステップ」
注目は、パワースライドドアの開閉に合わせて展開・格納する「ユニバーサルステップ」。モーターやアクチュエーターを使用する電動式より、パーツを少なくできる『からくり式』とすることで低価格も実現しています。
刷新されたパワートレインで燃費はクラストップレベルに
パワートレインは、ガソリン車、ハイブリッド車ともに刷新されました。
ハイブリッド車は、トヨタの新世代ハイブリッドシステムが採用され、エンジンを発電機としてモーターで駆動する方式と、エンジンとモーターの両方を駆動する方式を巧みに使い分ける「シリーズパラレルハイブリッド」になりました。
エンジンは1.8L直列4気筒DOHCエンジン(2ZR-FXE)、新しいモーター・バッテリーを組み合わせて、クラストップレベルのWLTCモード23.4km/L(ノア X 2WD)を達成しています。
ガソリン車は、トヨタの新世代エンジン「2.0Lダイナミックフォースエンジン(M20A-FKS)」を搭載、トランスミッションは「Direct Shift-CVT」を組み合わせています。ガソリン車のWLTCモード燃費もクラストップレベルの15.1km/L(ノア X・G/2WD)を達成しています。
なお、駆動方式はガソリン車、ハイブリッド車それぞれに2WD(前輪駆動)と4WD(ハイブリッド車は後輪モーター駆動の「E-Four」)を設定しています。
トヨタ車初の安全装備・運転支援技術を複数設定
衝突回避・衝突被害軽減ブレーキを備えた「プリクラッシュセーフティ」をはじめとする予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」の最新版を全車に搭載。
最新版のトヨタセーフティセンスには、歩行者の横断や人の飛び出しなどリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポートする機能と、先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」を採用、新型ノア・ヴォクシーがトヨタ車で初搭載となりました。
また、高速道路などでの渋滞時に運転をサポートする「アドバンストドライブ」、駐車と出庫をスマートフォンからリモート操作できる「アドバンストパーク」といった2つのトヨタ車初搭載となる高度運転支援技術「トヨタチームメイト」も設定されました。
グレード・価格
グレード構成が多彩なノアに対して、ヴォクシーはシンプルな2グレード体制となっています。
ノアのガソリン車が267~351万8,000円、ハイブリッド車が305~389万円。ヴォクシーのガソリン車が309~358万8,000円、ハイブリッド車が344~396万円という価格設定となっています。
東京オートサロンに出展された「モデリスタ」
2021年1月14〜16日に開催された「東京オートサロン2022」では、さっそくモデリスタがカスタムパーツを制作、新型ノア・ヴォクシーにまとわせて出展していました。両モデル、モデリスタの手にかかれば、オラオラ感マシマシです。
画像ギャラリー
ノア
ヴォクシー
共通
(画像:東京オートサロン「モデリスタ」は筆者、その他はトヨタ広報)
※記事の内容は2022年1月時点の情報で制作しています。