内装のカラーリングやデザイン、室内の広さなどはドライブの快適さに大きく関わります。そのため車を選ぶ際には、エクステリアや走行性能、燃費だけではなく内装もチェックしておきましょう。
ここでは、トヨタの軽自動車「ピクシスエポック」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- ピクシスエポックのシート素材は全車共通
- 上級グレードではツートーンインパネを採用
- 「B」「B“SA III”」にはビジネスデッキボードが標準装備
ピクシスエポックの室内空間の特徴
ピクシスエポックは近年の軽自動車の主流といえる全高を上げて室内にゆとりを持たせたハイトワゴンやスーパーハイトワゴンではなく、取り回ししやすいボディサイズのモデルです。しかし、コンパクトなサイズ感ながらも室内の高さ、長さに余裕を持たせていることに加え、狭くなりがちな後席のひざ前の広さを確保し、大人でも楽に座れるように配慮されています。
また、ヒップポイントを下げてヘッドクリアランスにゆとりを作り、開放感のある前方視界を確保。軽自動車であっても閉塞感や圧迫感を覚えることなくドライブが楽しめるでしょう。
ピクシスエポックの内装
ここからは、ピクシスエポックの内装について見ていきましょう。ピクシスエポックでは、下位グレードの「B」「B“SA III”」と「L」「L“SA III”」、上級グレードの「X“SA III”」と「G“SA III”」とで内装デザインが分けられています。
モノトーンインパネの「B」「B“SA III”」/「L」「L“SA III”」
出典:トヨタ「ピクシスエポック」価格・グレード | スペック・装備比較
「B」「B“SA III”」と「L」「L“SA III”」では、ブラックのモノトーンインパネを採用しています。加飾パネルなどは使用せず、潔ささえ感じさせるシンプルさが特徴。ステアリングホイールもオーナメントなどのないウレタン製です。
出典:トヨタ「ピクシスエポック」価格・グレード | スペック・装備比較
デジタルメーターのイルミネーションはアンバーで温かみのある雰囲気を醸し出します。なお、メーター内のマルチインフォメーションディスプレイが表示できる内容はグレードによって異なります。
出典:トヨタ「ピクシスエポック」価格・グレード | スペック・装備比較
シートは、フロントシートにはブラックとホワイトを組み合わせたツートーンカラーを採用。ホワイトのアクセントが室内の質感を高めています。リアシートはブラックのモノトーンです。
インパネがツートーンになる「X“SA III”」/「G“SA III”」
出典:トヨタ「ピクシスエポック」価格・グレード | スペック・装備比較
上級グレードの「X”SA III”」「G“SA III”」では、インパネがツートーンになるため、内装の上質感が格段にアップ。
出典:トヨタ「ピクシスエポック」価格・グレード | スペック・装備比較
また、ステアリングホイールにメッキオーナメントがあしらわれることに加え、インナードアハンドルやシフトレバーボタン、エアコンレジスターノブにもメッキ加飾が施され、輝きを添えています。
出典:トヨタ「ピクシスエポック」価格・グレード | スペック・装備比較
メーターのイルミネーションはブルーで、視認性の良いTFTマルチインフォメーションディスプレイを採用し、先進性を演出しています。TFTマルチインフォメーションディスプレイは燃費スコアやエコドライブ度をアイコンで知らせる「ecoリーフゲージ」などさまざまな情報の表示が可能です。
なお、最上級グレードの「G“SA III”」ではプッシュ式のフルオートエアコンが搭載されるため、インパネの雰囲気が「X“SA III”」と異なります。
シート素材やシートのデザインに関しては全車共通であり、上級グレード向けのカラーバリエーションやシート表皮のアップグレードオプションなどの設定はありませんが、「G“SA III”」では運転席・助手席のシートヒーター、運転席シート上下アジャスターなどの快適さを高める機能が追加されています。
ピクシスエポックの座席周りの収納
ドライブの際に使用する身の回りの品などを収納するポケッテリアの充実度や使い勝手も、居住性を左右します。ここでは、ピクシスエポックにはどのようなポケッテリアが用意されているのかを見ていきましょう。
インパネロングアッパートレイ(助手席)
助手席前のインパネには、横長のトレイがあります。奥行きはそれほどありません。助手席から手を伸ばせば届く位置なので、よく使用するスマートフォンやハンカチ、メガネなど身の回りの品を置いておくスペースとして活躍するでしょう。
掘込み式インパネドリンクホルダー(運転席・助手席)
ドリンクホルダーは安定性が高く、走行中も安心して使用できる掘込み式のものが運転席・助手席にそれぞれ1個ずつ備わっています。
グローブボックス
助手席前には、グローブボックスがあります。グローブボックスは車検証や取扱説明書などの書類の保管場所として使用されることが多く、ピクシスエポックでも書類が余裕を持って収納できるスペースが確保されています。
センターフロアトレイ
運転席と助手席のあいだにあるセンターフロアトレイは、ティッシュボックスの保管に適したサイズです。なお、ピクシスエポックではトレイの下にもスマートフォンなどが保管できるスペースが確保されています。
フロントドアポケット
左右のフロントドアには、ノートなどが収納可能なポケットがあります。
リアドアポケット&ボトルホルダー
左右のリアドアは、ペットボトルホルダーと、メモ帳程度の小さな物が保管できるポケットがあります。後席にも飲み物を置くスペースがあるのはうれしいポイントでしょう。
買い物フック(インパネ)
助手席側のインパネには、買い物フックもあります。ショッピングの荷物やハンドバッグなどをかけて保管できます。
ピクシスエポックの荷室
ピクシスエポックでは、軽量な樹脂製のバックドアを採用していることに加え、ハンドルを設置しているため小柄な方や力の弱い方でもバックドアの開閉が楽に行えます。
またピクシスエポックの荷室は、日常的な買い物の荷物などが収納できるスペースが確保されています。リアシートは一体可倒式のため、リアシートを倒して荷室を拡大し、大型の荷物を積み込むことも可能です。
なお、ビジネス向けのグレード「B」「B“SA III”」では、ビジネスデッキボードが標準装備されています。ビジネスデッキボードはリアシートを倒した際の荷室床面の段差を少なくし、荷物が積みやすいように配慮されています。さらに丈夫で、汚れや濡れにも強い素材を使用しているため、ビジネスシーンで活躍してくれるでしょう。
なお、ピクシスエポックのリアシートには分割可倒機構はありません。そのため、可能な座席アレンジはリアシート両側の前倒しのみとなっています。
内装デザインや収納の使い勝手はよく確認しよう
実際に車を使用していく上で、ドライバーや乗員に最も身近な部分は内装です。そのため内装デザインや収納などはよく確認し、誰もが快適に過ごすことができるかどうかを確認することが大切といえるでしょう。大きな荷物を積む機会がある方は、荷室の広さや座席アレンジができるかどうかもチェックしておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1:ピクシスエポックの室内空間の特徴は?
A:ピクシスエポックでは、コンパクトなボディサイズながら室内の長さや高さに余裕を持たせています。また後席のひざ回りの広さを確保し、狭くなりがちな後席でも大人が楽に座れることに加え、ヘッドクリアランスにゆとりがあるため圧迫感や閉塞感のない開放的な前方視界を確保しています。
Q2:ピクシスエポックの内装は?
A:ピクシスエポックでは、上級グレードの「X“SA III”」「G“SA III”」ではツートーンのインパネを採用し、随所にメッキ加飾があしらわれます。それ以外のグレードはモノトーンのインパネで、加飾類はほとんど使用されていません。なお、シートはブラックとホワイトを組み合わせたデザインで、シートのデザインと表皮の素材は全車共通です。
Q3:ピクシスエポックは座席アレンジができる?
A:ピクシスエポックでは、両側のリアシートを前倒しにして荷室を拡大し、大型の荷物を積み込むことが可能です。ただし、分割可倒機構は搭載していないため、それ以外の座席アレンジはできません。
※この記事は2021年12月時点の情報で制作しています