燃費性能は車によって変わります。普通車よりもボディサイズや排気量が小さい軽自動車は、燃費が良い傾向があることからできるだけ燃料費を節約しながらカーライフを楽しみたい方には人気があります。しかし、同じ軽自動車であってもモデルごとに燃費性能には差があるため、車を選ぶときにはカタログ燃費や実燃費のチェックが必要です。
ここでは、マツダ「スクラムワゴン」の燃費性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- スクラムワゴンのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 13.3 12.3 4WD 13.3 11.9 - カタログ燃費では駆動方式による燃費の差はないが、実燃費では差が生じている
- スクラムワゴンのカタログ燃費と実燃費の差は許容範囲内
スクラムワゴンの燃費の特徴
2015年3月に登場した現行型のスクラムワゴンは、全車に最高出力64psを発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し、力強い走りと低燃費を両立させています。組み合わされるトランスミッションは近年の主流であるCVTではなく、搭載されるターボエンジンに合わせてトルク容量を最適化した4ATです。
また、2021年9月の一部改良では、余分なガソリンの消費を抑制し実燃費向上に貢献するアイドリングストップシステムが全車に標準装備されました。
スクラムワゴンのカタログ燃費
スクラムワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、全車13.3km/Lです。駆動方式やグレードによる燃費の差はありません。
スクラムワゴンの実燃費
スクラムワゴンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、スクラムワゴンの実燃費(2023年1月15日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
PXターボ/ PZターボ/ PZターボスペシャル | 2WD | 12.3 |
4WD | 11.9 |
スクラムワゴンは、カタログ燃費では駆動方式による差はありませんでしたが、実燃費では差が生じています。しかし、いずれの駆動方式もカタログ燃費と実燃費の差はそれほど大きなものではないため、許容できる範囲内であるといえるのではないでしょうか。
スクラムワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較
スクラムワゴンライバル車としては、ダイハツ「アトレー」やスズキ「エブリイワゴン」が挙げられます。ここでは、この2車種とスクラムワゴンのカタログ燃費を比較してみましょう。
ダイハツ「アトレー」
ダイハツ「アトレー」は、先代モデルは乗用の軽キャブワゴン「アトレーワゴン」として展開していましたが、2021年12月のフルモデルチェンジで室内の広さと積載性を最大限に活かすため、4ナンバーの商用モデルとして生まれ変わりました。
アトレーのWLTCモードカタログ燃費は、2WD、4WD共通で14.7km/Lです。グレードによる燃費の差はありません。
アトレーとスクラムワゴンのカタログ燃費を比較すると、アトレーがスクラムワゴンよりも低燃費を実現しています。
スズキ「エブリイワゴン」
乗用の軽キャブワゴンの代名詞ともいえるスズキ「エブリイワゴン」。車中泊などのレジャーを楽しみたい方に人気のある1台です。なお、スクラムワゴンはエブリイワゴンのOEM供給車です。
エブリイワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、全車共通で13.3km/Lです。
エブリイワゴンとスクラムワゴンは兄弟車であり、パワートレインをはじめとする基本コンポーネントは共通しているため、カタログ燃費の数値はスクラムワゴンと変わりありません。
スクラムワゴンの走行性能
スクラムワゴンは荷物を大量に積み込むことが前提の商用バンがベースのモデルで、全車に高過給圧化したターボチャージャーを採用しているため、パワフルで頼もしい動力性能を有しているのが魅力です。
また、広々とした居住空間を確保しながらも最小回転半径は4.5mに抑えているため、狭い路地での取り回しや縦列駐車なども楽に行えます。
納得のできる燃費性能を備えた車を選ぼう
近年の軽自動車の中には、マイルドハイブリッドシステムを搭載する車両もあります。スクラムワゴンはそうした軽自動車に比べると燃費性能では後れを取るかもしれませんが、軽キャブワゴンとしては平均的な燃費性能であることに加え、キャブワゴンならではの居住空間や荷室の広さなど、メリットも多くあります。
燃料費は社会情勢などによって上下し家計に与える影響も大きいため、車選びの際には燃費性能を確認し、納得できる数値のものを選ぶことをおすすめします。
よくある質問
Q1:スクラムワゴンのカタログ燃費はどのくらい?
A:スクラムワゴンに採用されているエンジンは最高出力64psを発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンのみで、WLTCモードカタログ燃費は2WD車、4WD車ともに13.3km/Lです。グレードによる燃費の数値の差はありません。
Q2:スクラムワゴンの実燃費は?
A:スクラムワゴンの実燃費は2WD車が12.3km/L、4WD車が11.9km/Lで、カタログ燃費では駆動方式による差がなかったのに対し、実燃費では差が出ています。しかし、それほど大きな差ではなく許容範囲内といえるでしょう。
Q3:スクラムワゴンの走行性能は?
A:スクラムワゴンは全車に高過給圧化したターボチャージャーを採用し、重たい荷物を積んでいてもスムーズに走行できるパワフルな動力性能を有しています。また、最小回転半径は4.5mを維持しているため、小回り性能も高く縦列駐車や狭い路地でも取り回ししやすいのが魅力です。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています