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RVRは「サポカーSワイド」!安全性能について徹底解説(2010年~現行モデル)

RVRは「サポカーSワイド」!安全性能について徹底解説(2010年~現行モデル)
RVRは「サポカーSワイド」!安全性能について徹底解説(2010年~現行モデル)

出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

かつてはシートベルトやエアバッグなどの衝突安全性が車の安全性の主たるものでしたが、今では衝突被害軽減ブレーキをはじめとする予防安全性に主軸が置かれるようになりました。しかし、先進安全技術は車種によって搭載される内容に大きく差があるため、今では先進安全技術の充実度が車選びのひとつのポイントになるといえるでしょう。

ここでは、三菱のコンパクトSUV「RVR」の安全性能についてご紹介します。

この記事のPOINT

  • RVRには予防安全技術「e-Assist」が全車標準装備されている
  • ステアリング操作の支援を伴う先進安全技術は採用していない
  • RVRは全車「サポカーSワイド」の認定を受けている

RVRの安全性能の特徴

RVRの現行型は2010年2月に登場したモデルのため、モデルライフは非常に長いといえます。登場時は現在のように先進安全技術が一般的な存在ではなく、一部の高級車のみが採用している程度であったためRVRにも先進安全技術は搭載されませんでした。

しかし、2015年頃から先進安全技術を搭載するモデルが登場し始め、軽自動車にも搭載されるようになります。さらに2017年には政府が先進安全技術を搭載した車に「サポカー」の愛称をつけ、普及を推進するようになったため、多くの新型車には何らかの先進安全技術が搭載されるようになりました。

そういった流れを受け、RVRにおいても2017年10月に実施された一部改良のタイミングで予防安全技術「e-Assist」が採用されました。その後も2019年8月の改良で誤発進抑制機能を追加するなど、随時安全性能をアップデートさせ、現在は全車が「サポカー」の中でも最も上位の区分である「サポカーSワイド」の認定を受けています

RVRに搭載される先進安全装備

ここでは、RVRはどのような先進安全装備を搭載しているのか見ていきましょう。

衝突被害軽減ブレーキシステム

衝突被害軽減ブレーキシステム出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

レーザーレーダーとフロントカメラの2種類のセンサーによって車両や歩行者を検知し、衝突の危険があるとシステムが判断した場合は警告を発してドライバーに注意喚起するとともにブレーキ制御を行い、衝突の回避や衝突被害軽減をサポートする機能です。

自車の速度が対車両の場合は約5~80km/h、対歩行者の場合は約5~65km/hの場合に作動します。

誤発進抑制機能(前進時)

誤発進抑制機能(前進時)出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

車両の前方に壁などの障害物を検知している状態で、必要以上にアクセルペダルを強く踏み込んだ場合には警告を発して注意喚起するとともに、最大5秒間エンジン出力を抑制することで操作ミス時の急発進や急加速を抑制する機能です。

車速0~約10km/hの徐行時に作動します。なお、前進時のみの対応で後退時には作動しません。

車線逸脱警報システム

車線逸脱警報システム出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

約60km/h以上で走行中にシステムが前方の車線を検知し、車両が車線をはみ出す危険があると判断した際には警報ブザーと画面表示によってドライバーに危険を知らせる機能です。

警告のみで、ステアリング操作のアシスト機能はありません。

オートマチックハイビーム

オートマチックハイビーム出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

約30km/h以上で走行中に先行車や対向車、周囲の明るさなどを検知し、状況に応じてハイビームとロービームを自動で切り替える機能です。

手動で切り替える手間や切り替え忘れをなくすことに加え、ハイビームの使用頻度を高めて夜間視認性の向上にも貢献します。

後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付き)

後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付き)出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

車両後部に設置されたレーダーがドライバーから見えにくい隣車線後方から接近する車両を検知し、ドアミラーインジケーターを点灯させることで接近車両の存在を知らせます。その状態で接近車両がいる側のウィンカーを作動させた場合、警告を発すると同時にドアミラーインジケーターを点滅させてドライバーに危険を知らせ、安全な車線変更をサポートしてくれる機能です。

後退時車両検知警報システム

後退時車両検知警報システム出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

リアバンパーに設置されたレーダーが後方左右から接近する車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点滅と警報ブザーでドライバーに注意喚起する機能です。

シフトが「R」に入っている状態で、自車の速度が0~約18km/h、接近車両の速度が約7km/h以上で作動します。

なお、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付き)と後退時車両検知警報システムはこれまで上位グレードにのみ標準装備でしたが、2023年2月の一部改良時にエントリーグレードの「M」にも追加されました。

これにより、RVRはグレードによる先進安全技術の充実度の差はなくなり、全車同じレベルの安全性を備えているのでグレード選びの際に安全性能の差は気にする必要はありません。

RVRに搭載される「e-Assist」以外の安全装備

RVRには、「e-Assist」のほかにもさまざまな安全性を高める装備が採用されています。

ヒルスタートアシスト

ヒルスタートアシスト出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

坂道発進の際、道路の傾斜を車両が検知し、ペダルを踏み替える際の車両のずり下がりを約2秒間抑制する機能です。急な坂道でも安心して坂道発進ができるのはうれしいポイントでしょう。

エマージェンシーストップシグナルシステム

何らかの理由で急ブレーキを踏んだ際、もしくはABS(アンチロックブレーキシステム)が作動した際に、ハザードランプが通常の倍の速度で点滅し、後続車に注意喚起することで追突事故防止に貢献します。

エアバッグシステム

エアバッグシステム出典:三菱「RVR」安全性能(性能・特長)

RVRでは、一般的にどの車でも装備されている運転席と助手席のエアバッグに加え、運転席ニーエアバッグも標準装備しています。

また、2023年2月の一部改良ではこれまでメーカーオプションの設定であった側方からの衝撃から乗員を守るサイド&カーテンエアバッグが全車標準装備となり、衝突安全性を高めています。

いっそうの安全性能の充実を期待したい

RVRは登場から時間を経たモデルですが、随時装備内容をアップデートしており、現在の車において誰もが安心して運転できる車であるというひとつの基準である「サポカーSワイド」の認定を受けているのは評価できる部分です。

一方でライバル車に搭載されるステアリング操作を支援する機能や、最新の運転支援技術などは採用されていないため、近年の新型車と比較すると若干見劣りする部分もあることは否定できません。特に高速道路で先行車に追従してロングドライブの負担を減らしてくれる運転支援機能がない点に物足りなさを感じる方もいるのではないでしょうか。

より安全で快適なカーライフのために、最新鋭の先進安全技術も少しずつ導入されることを期待したいところでしょう。

 

よくある質問

Q1:RVRには先進安全技術が搭載されているの?

A:現行型のRVRは2010年2月に登場したモデルのためデビュー時には先進安全技術が搭載されていませんでしたが、2017年10月の一部改良時に予防安全技術「e-Assist」が採用され、現在は全車に標準装備されています。

Q2:RVRにはどのような先進安全技術が搭載されているの?

A:車両と歩行者の検知ができる「衝突被害軽減ブレーキシステム」や、アクセルペダルを踏み込みすぎた際に急発進や急加速を抑制するようにサポートする「誤発進抑制機能(前進時)」、車線からはみ出しそうになると警告を発する「車線逸脱警報システム」、自動でハイビームとロービームを切り替える「オートマチックハイビーム」などが搭載されています。

Q3:RVRはどの「サポカー」に該当するの?

A:RVRは全車が「サポカー」の中でも最上位の区分である「サポカーSワイド」の認定を受けています。

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※この記事は2023年5月時点の情報で制作しています

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