車を使用する上で、ドライバーや乗員が最もよくふれることになるのは内装です。車選びの際には走行性能やエクステリアのデザインを重視しがちですが、居住性の良さを決める内装もしっかりと確認しておくことが満足のいくカーライフを手に入れるためのひとつのポイントといえるでしょう。
ここでは、三菱のコンパクトSUV「RVR」の内装について詳しく紹介します。
この記事のPOINT
- RVRはグレードによってシート素材が異なる
- スマートフォン連携ナビゲーションは全車にオプションで追加が可能
- 後席には6:4分割可倒式シートを標準装備しているためさまざまな座席アレンジができる
RVRの室内空間の特徴
RVRは日本の道路事情を考慮したコンパクトで取り回ししやすいボディサイズながら、2,670mmのロングホイールベースとすることでゆとりのある居住空間を確保しています。
また、SUVならではの高いヒップポイントを確保していることに加え、ボンネットフードを前傾させることで、ドライバーが車両や歩行者を確認しやすく、安心して運転できる良好な視界を実現しています。ヒップポイントが高いため、乗り降りがしやすいのもメリットといえるでしょう。
RVRのグレードごとの内装
ここでは、RVRのグレードごとの内装について見ていきましょう。
シンプルで親しみやすい「M」
ベーシックグレードの「M」の内装は、加飾類を多用しないシンプルな室内空間となっています。ドアインナーハンドルやパワーウィンドウスイッチパネルなどもブラックでまとめられ、すっきりとした印象です。
インパネにもブラックを使用し、SUVらしいシャープさを感じさせる室内としながらも天井色は明るいグレーとすることで、明るく親しみやすい雰囲気を演出。万人に受け入れられやすい、乗る人を選ばない内装といえるでしょう。
シート素材は、細かいハニカムパターンがあしらわれたブラックのファブリックです。
全グレードにオプションで追加が可能なスマートフォン連携ナビゲーション
RVRでは、「M」を含む全グレードでスマートフォン連携ナビゲーションの追加が可能です。8インチのタッチスクリーンを備え、ハンズフリー通話や動画ファイルの再生、音楽再生などが可能です。
なお、スマートフォン連携ナビゲーション装着車にはインパネ下部に2箇所のUSBポートと、ステアリングオーディオリモコンスイッチが追加されます。
スポーティーな印象の上級グレード「G」
上級グレードの「G」では、シート素材が幾何学模様をあしらった上級ファブリックになります。
さらにステアリングホイールやシフトノブが本革巻きになることに加え、メッキドアインナーハンドルの採用、エアコンダイヤルにシルバー加飾があしらわれるなど、質感を向上させているのが特徴です。
出典:三菱「RVR」内装
また、2019年8月に実施された一部改良時に天井色をブラックに変更し、SUVらしいタフさやスポーティーさを増した室内空間としています。
ブラックを効果的にあしらった「BLACK Edition」
「BLACK Edition」は上級グレードの「G」をベースに、内外装にブラックをあしらってより精悍でタフなデザインに仕上げたグレードです。
シートは撥水機能付きのスエード調素材と合成皮革を組み合わせたコンビシートで、レッドステッチを施してSUVらしいアクティブさを表現。
本革巻きのステアリングホイールやシフトノブ、パーキングブレーキレバーにもレッドステッチがあしらわれます。
アクセルペダルとブレーキペダルはアルミペダルになり、スポーティーさを際立たせています。
RVRの座席周りの収納
ドライブの快適さを決めるのは、室内の広さやシートの形状、質感だけではありません。身の回りの品やドライブの際に使用するアイテムを収納するスペースの充実、使い勝手も居住性の良さに大きく関わります。
ここでは、RVRにはどのような座席周りの収納が用意されているのかを見ていきましょう。
フロアコンソールボックス
フロントシートには、アームレストとしても使用できるコンソールボックスが備わっています。ハンドタオルや小銭入れなどの小物の収納場所として活躍するでしょう。リッドの内側には、ティッシュホルダーやペンを収納するスペースがあります。
なお、フロアコンソールボックスの背面には充電専用のUSBポート(Type-A、Type-Cの2種類)が設置されているので、後席でもスマートフォンやタブレットの充電が可能です。
フロントカップホルダー
フロントシート用のカップホルダーはフロアコンソールボックスの前方に2個用意されています。丸形なので、四角い紙パックドリンクは収納できません。
グローブボックス
車検証や自賠責保険証、取扱説明書などの書類入れとして使用されることが多い助手席前の定番収納、グローブボックスはライト付きなので、夜間やトンネル内など車内が暗い状態でも使いやすいのはうれしいポイントといえるでしょう。
さらにRVRのグローブボックスの内部にはペンケースやカードホルダーがあり、使い勝手に配慮されていることがうかがえます。
リアセンターアームレスト(カップホルダー付き)(「M」を除くグレードに標準装備)
後席のカップホルダーはアームレストに設置されています。RVRではリアドアにボトルホルダーがないため、「M」には後席のドリンクの保管場所が用意されていないのは残念な部分といえるでしょう。
このほか、RVRの室内にはスマートフォントレイや助手席シートバックポケット、コートフック、チケットホルダー付きバニティミラーなどのポケッテリアが備わっています。
RVRの荷室・座席アレンジ
出典:三菱「RVR」スペック
RVRはコンパクトなボディサイズながらも、定員乗車時でもしっかりと荷物が積み込める余裕のある広さを確保しています。開口部も広く設計されているため、大きな荷物の積み降ろしも楽に行えるでしょう。また、荷室フロア下にはラゲッジアンダーボックスも用意されているため、小物などもすっきりと収納できます。
なお、ラゲッジアンダーボックスはオプションのスペアタイヤを選択した場合には非装着となります。
後席には全グレードに6:4分割可倒式シートを標準装備しているため、乗車人数や荷物の大きさ、量に合わせて多彩な座席アレンジが可能です。
RVRの内装は時代に合わせてアップデートされている
現行型のRVRは2010年に登場しており、モデルライフは非常に長くなっています。しかし2回のマイナーチェンジをはじめ、一部改良を繰り返して内装デザインをアップデートするとともに、USBポートを搭載するなど時代に合った利便性を追求しているため、古さを感じることなく快適にドライブが楽しめるでしょう。
よくある質問
Q1:RVRの室内空間の特徴は?
A:RVRは日本の道路事情を考慮したコンパクトなボディサイズながらも乗員がゆったりとくつろげるよう、余裕のある室内の広さを実現しました。また、ヒップポイントを高く取ったことに加え、ボンネットフードを前傾させることでドライバーが運転しやすい良好な視界を確保しています。
Q2:RVRの内装デザインはグレードによって異なる?
A:ベーシックグレードの「M」の天井色は明るいグレーであるのに対し、上級グレードの「G」と「BLACK Edition」ではブラックを天井色とすることでSUVらしいスポーティーな雰囲気を強めています。また、「M」はファブリック、「G」は上級ファブリック、「BLACK Edition」ではレッドステッチ付きのスエード調素材と合成皮革のコンビシートと、グレードによってシート素材が異なります。
Q3:RVRの荷室は荷物がたくさん積める?
A:RVRは定員乗車時でもしっかりと荷物が積み込める余裕のある荷室を確保しています。また、開口部が広く設計されているため大きな荷物も積み降ろししやすいことに加え、後席には6:4分割可倒式のシートを標準装備しているため、座席アレンジによって荷室を拡大することも可能です。
※記事の内容は2021年9月時点の情報で執筆しています。