車の内装は車種によって大きく個性が異なるため、車選びの際に必ずチェックしておきたいポイントのうちのひとつです。デザインはもちろん、ポケッテリアの充実度などもグレードによって異なる場合があるのでしっかりと確認しておきましょう。
ここではスバル「フォレスター」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- フォレスターはグレードによってシート素材が異なる
- 「STI Sport」はボルドー&ブラックのナッパレザーシートを採用
- フォレスターは509L(ガソリン車は520L)の荷室容量を確保している
フォレスターの内装の特徴
フォレスターは、高い悪路走破性とオンロードでの快適性を両立させたミドルサイズSUVです。2018年に登場した5代目モデルとなる現行型では先代デザインからの正常進化やインテリアの細部へのこだわりや適切なカラー、素材、加工、そして上質感が評価され、2018年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
これは先代モデルに続いて2代連続での受賞となり、近年のフォレスターは走行性能だけではなくデザイン性においても高く評価されていることがうかがえます。
また、「スバルグローバルプラットフォーム」の採用により、肩周りや足元空間に余裕を持たせ、乗員がどこに座ってもゆとりを感じられる室内空間を実現しているため、ロングドライブも快適に楽しめるでしょう。
フォレスターのグレードごとの内装
ここからは、グレード別のフォレスターの内装を見ていきましょう。
随所に施されたシルバーが際立つ「Touring」
フォレスターのインテリアカラーはブラック、ピラーや天井のカラーはホワイトで落ち着きと開放感を感じさせる室内です。「Touring」では撥水ファブリックと合成皮革を使用したグレー/ブラックのカラーリングのシートにシルバーステッチが施され、シンプルながらも気品を感じさせる仕上がりになっています。
インパネアッパートリム、本革巻きのステアリングホイールやシフトブーツにもシルバーステッチがあしらわれ、ピアノブラック調のシフトパネルには光輝シルバー加飾、インパネやベンチレーショングリルなどの加飾部分にもシルバー塗装が施されるなど、シルバーの輝きが印象的なインテリアです。
随所に施されたレッドオレンジがアクティブさを感じさせる「X-BREAK」
オフローダーらしいアクティブさを感じさせる「X-BREAK」ではエクステリア、インテリアともにレッドオレンジがアクセントとして使用されています。
本革巻きステアリングホイールやシフトブーツ、インパネアッパートリムやもちろんシートにもレッドオレンジステッチがあしらわれ、室内にアクティブさをもたらしています。
シート素材は撥水性ポリウレタンで濡れたり汚れたりしてもお手入れがしやすく、アウトドアなどのレジャーを楽しみたい方にはうれしい仕様といえるのではないでしょうか。
ナッパレザーシートが選択可能な「Advance」
「Advance」では、標準装備のシートは撥水ファブリックと合成皮革のコンビシートで素材使いは「Touring」と同じですが、「Touring」がグレー/ブラックのカラーリングであったのに対し、「Advance」ではブラック/ブラックのカラーリングという違いがあります。ステッチはシルバーで「Touring」と同じです。
また、「Advance」ではオプションでブラックもしくはブラウンのナッパレザーシートが選択できます。
ナッパレザーシートは、ほかのグレードとは一線を画したラグジュアリーさを室内にもたらしてくれます。
スポーティーさと上質さを両立させた最上級グレード「SPORT」
1.8L直噴ターボエンジンを搭載する「SPORT」は、ウルトラスエード®と本革を使用したシートを標準装備することに加え、インパネやセンタートレイにもウルトラスエード®をあしらい、スポーティーさと上質さを両立させています。
なお、「SPORT」にはシート素材のアップグレードオプションは用意されていません。
ボルドーアクセントが印象的な「STI Sport」
2022年8月にラインナップに追加された「STI Sport」では、ボルドー&ブラックの専用ナッパレザーシートを採用しています。
インパネ加飾パネルやセンタートレイ加飾、フロアコンソールリッドもボルドー表皮巻きに。SUVならではのスポーティーさや機能性に大人の色気が加わった、センスの良さを感じさせるインテリアが特徴です。
特別仕様車「X-EDITION」/「XT-EDITION」
特別仕様車「XT-EDITION」「XT-EDITION」のシート表皮は撥水ファブリックと合成皮革で、「Advance」と同じブラック/ブラックのカラーリングになります。
室内の加飾類は「X-BREAK」と同じブレイズガンメタリック塗装ですが、ステッチはレッドオレンジではなくシルバーで、落ち着いた印象です。
フォレスターのポケッテリア
収納は車の使い勝手を左右する大切な要素です。一般的に近年の新型車は収納が工夫され、以前よりも使い勝手が向上している傾向がありますが、車種ごとに異なる部分が多いので必ずチェックしておきましょう。ここでは、フォレスターにはどのようなポケッテリアがあるのかを見ていきましょう。
オーバーヘッドコンソールボックス(シャワーライト付き)
フォレスターのオーバーヘッドコンソールボックスはシャワーライトが付属します。メガネやサングラスの収納はもちろん、タオルなどの収納にいいかもしれません。
センタートレイ(USB電源付き)
それほど広くはないですが、センタートレイにも小物を置けるスペースがあります。USB電源が用意されているので、スマートフォンなどの充電も可能です。
また、フォレスターには後席用のUSB電源も2個備わっているので、後席の乗員もデバイスの充電ができるのはうれしいポイントでしょう。
前席カップホルダー
カップホルダーはセンターコンソールの運転席・助手席のどちらからも取りやすい位置にセットされています。深さがあるので安定感に優れ、悪路でも安心です。
グローブボックス
助手席前の定番収納、グローブボックスには照明がついています。こうした細かい部分に配慮があるのは評価できるポイントです。
フロアコンソールボックス
小物入れだけでなく着脱式のコイントレイや電源ソケットがあります。コインパーキングの利用時などに役立つでしょう。
カップホルダー付きリアシートセンターアームレスト
後席のアームレストにもカップホルダーが2個装備されています。
フロントシートバックポケット
フォレスターでは、フロントシートの背面に仕切りの付いたポケットが標準装備です。一般的な仕切りのないシートバックポケットと違い、スマートフォンやタブレット端末などをそれぞれ分けて収納できます。
フロント&リア大型ドアポケット(ボトルホルダー付き)
500mlのペットボトルが収納できるボトルホルダーとA4サイズの書類が収納可能な大型のドアポケットが装備されています。
フォレスターの荷室&座席アレンジ
フォレスターの荷室は509L(SPORT、STI Sport、XT-EDITIONは520L)という大容量を確保しています。荷物が多くなりがちなアウトドアやマリンレジャーなどでの使用が想定されているサイズといえるでしょう。開口部も広く、荷物の出し入れが楽にできるほか、大人2人がベンチのように並んで座ることも可能です。
床下収納も十分なサイズのものが装備されています。汚れたものなどを収納するのに最適です。
また、フォレスターはリアシートが6:4分割可倒式になっているので、荷物の大きさや量に応じて荷室を自在に拡張できます。リアシートをすべて倒せば自転車の収納が可能、助手席側のリアシートのみを倒せば4名乗車でもスノーボードなどの長さのある荷物が積み込めます。
さらに、「X-BREAK」「Advance」では、スイッチ操作でバックドアが自動開閉する「パワーリアゲート」も標準装備です。そのほかのグレードでもオプションで追加できるので、荷室の使い勝手は申し分ないでしょう。
後部座席の使い勝手もよく考えられたフォレスター
フォレスターは前席にはもちろん、後部座席にもUSB電源やスマートフォンの収納場所が確保されるなど、乗員全員が快適にドライブを楽しめるように配慮されています。
また、内装ではシート素材やアクセントカラーにグレードごとの特徴が表れています。グレードごとの個性を把握して、自身に最適のフォレスターを選んでカーライフを楽しみましょう。
よくある質問
Q1:フォレスターの室内空間の特徴は?
A:フォレスターは「スバルグローバルプラットフォーム」の採用によって肩周りや足元空間に余裕を持たせ、どの席に座っても快適に過ごすことができる室内空間を実現しています。
Q2:フォレスターのグレードごとの内装の違いは?
A:フォレスターはグレードによってシート素材が異なります。「Touring」は撥水ファブリックと合成皮革のコンビシート、「X-BREAK」は撥水性ポリウレタンを採用しています。「Advance」では標準仕様は撥水ファブリックと合成皮革ですが、ナッパレザーシートの選択が可能。「SPORT」ではウルトラスエード®と本革のシートで、「STI Sport」はボルドー&ブラックのナッパレザーシートが備わります。
Q3:フォレスターの荷室は荷物がたくさん積める?
A:フォレスターの荷室は509L(ガソリン車は520L)の大容量を確保していることに加え、十分な大きさの床下収納もあるため荷物が多くなりがちなアウトドアレジャーでも安心です。なお、6:4分割可倒式のリアシートを採用しているため、シートアレンジによって荷室の拡大も可能です。
※この記事は2023年10月時点の情報で制作しています